ここ数年でジワジワと話題になり、最近は就活にまで使われることもあるという「MBTI」。MBTIは人間の性格を4つの基準で2つずつに振り分け、「2×2×2×2」で16タイプに分類する指標のことであり、通称「16タイプ診断」「16 Personalities」などと呼ばれています。
【MBTI】4つの基準

■(E-I)外向的/内向的
■(S-N)見えるものを観察する現実主義なタイプ/想像力を膨らませるタイプ
■(T-F)理論を重んじるタイプ/感情を重んじるタイプ
■(J-P)規範や計画性を好むタイプ/奔放で事後的に適応するタイプ
上記基準をもとに、アルファベット4文字の組み合わせに映画やドラマのキャラクターの性格を当てはめていけば、自ずと16種類の性格に分類することができるのです。
今回のコラムシリーズでは、16タイプに当てはまる映画のヴィラン(悪役)キャラクターをフィーチャー。第2弾では、ENFP(広報運動家)、INFP(仲介者)、ENFJ(主人公)、INFJ(提唱者)という4つのタイプ、通称「外交官(NF)」グループにあてはまる映画ヴィランをご紹介します!

外交官(NF)タイプの共通点は、想像力と感情が豊かなこと。それゆえ、悪役の場合は“夢いっぱいすぎて高い理想が叶わない”という一面が闇を引き寄せたヴィランキャラクターが多いようです。
ENFP(広報運動家)タイプ

ENFP(広報運動家)は、ハッピーなオーラをまとい、おしゃべり好きでかまってちゃんな自由人です。もちろん“頭が空っぽ”という意味ではなく、絶妙なバランス感覚で人々と本質的な楽しさを共有し、空気を華やかにしてくれる貴重な存在といえます。
理想の高さと「なんとかなる」という前向きな考え方は武器である反面、なんとかならず絶望してしまった時の落ち込み方も深いようで、その際に行動が悪い方向に向かうと、手のつけられない悪役になってしまいます。
ENFPの映画ヴィラン:パール(『X エックス』『Pearl パール』)
自分がスターになれるはずだと信じ、諦めずに夢を追うパール。ちょっとしたことではへこたれず、失敗してもテンポよく切り替えられるポジティブさはENFPの強みです。
しかし、ポジティブゆえに諦めることを知らず、叶わぬ夢も叶うと信じてトライ&エラーを繰り返す結果、それでも結局理想が叶わなかった時の「納得がいかない!」という感情も人一倍。暴走は周囲のうまくいっている人たちへの攻撃として現れてしまうかもしれません。
ちなみに、ヒーローになれずに「逆ギレ」をしてしまう『Mr. インクレディブル』のシンドロームもENFPだとされています。
INFP(仲介者)タイプ

日本に多いともされるINFP(仲介者)タイプは想像力豊かで共感性が強いため、人間関係においては他人の心情や状況を汲み取る気配り上手の観察者です。
ただし、一人で想像や妄想を膨らませていく性質であるため、気づけば理想と現実が大きく離れていってしまうことも。そうなった場合、INFPは感情的に非常に不安定な状態になってしまいがちであるため、INFPのヴィランを理屈で言いなだめるのは難しそうです。
INFPの映画ヴィラン:カイロ・レン(『スター・ウォーズ』シリーズ)
ストレス耐性が低めで人間関係に振り回されがちなINFPが不遇で孤独な出自を辿ったら、愛情不足とコントロールできない感情を持て余した暴れん坊ヴィランになってしまうかもしれません。
カイロ・レンもそうして性格を拗らせてしまったキャラクターの一人。とにかく愛と優しさを求めていますが、コミュニケーションが苦手で激怒しては暴れてばかり。なかなか周囲に受け入れてもらうのが難しいキャラクターとして登場します。
ENFJ(主人公)タイプ

優しくて積極的なENFJ(主人公)タイプは、世界を理想的ですばらしいものにできるはずだと期待しているし、実際すばらしいものだと思っているため、困っている人や辛そうな人を見つけると自ら率先して助けたり励ましたりして人々の支えになってくれます。
本人にとっては“良い事をする”という当たり前をこなしているだけなのですが、一方で一部から「押しが強い」と思われることもあるのがENFJ。「良い事に決まっている!自分が正しいんだ!」と押し進めることが、周囲から見れば“暴走する悪役”になっていることもあるようです。
ENFJの映画ヴィラン:マグニフィコ王(『ウィッシュ』)

「みんなの願いを自分が預かっておけば、願いを叶えてあげられる人はハッピーだし、叶わない願いに悲しまなくて済む人もハッピー。自分がみんなを幸せにしてあげているんだ」という尊大な態度でロサス王国に君臨するマグニフィコ王。
一見もっともらしい理屈ながら、「皆の願いを叶える方針に見せて実際は一部しか叶えない」という彼のやり方は、人々の自由意思を不当に奪っているともいえます。しかし、自身の価値観に絶対の自信を持つ彼は、反対意見を呈されると「なんて無礼な!」と怒り出してしまうのです。
INFJ(提唱者)タイプ

INFJ(提唱者)は、感情や誠意を重視する孤高の理想主義者。内心の理想が非常に高いため、価値観を周囲に理解されず悩むこともあるそうです。
豊かな想像力を活かし、未来の不安を予測して動くため、周囲からは“心配しすぎ”扱いされることもあるINFJ。しかしその先読み能力と高い理想が邪悪な計画につながれば、気づかれる前に人々を絶望の淵まで追いやることもできてしまうかもしれません。
INFJの映画ヴィラン:エスター(『エスター』シリーズ)

うちに秘めた高い理想と激しい感情を原動力に(N・F)、たった一人で綿密で陰湿な計画を着実に遂行していく(I・J)ことでおなじみのエスター。
INFJの特徴は自分が正しい(と思う)信念のために先読みした行動ができること。その“正しさ”がエスターのように自身の病気や育った環境によって歪んで育った場合、暴走する強い信念は誰にも曲げられず、なかなか止められない悪どい計画を生むのでしょう。
ちなみに同じように自身の病気が発端で人々にも苦しみを与える『ソウ』シリーズのジグソウもINFJとされています。
同じタイプの皆さんは、“闇堕ち”するとこのキャラクターになってしまうかも…と肝に銘じておけば、自分が感情的になった時や落ち込んだ時に気をつけられるかもしれませんね! 次回はしっかり者なSJ(番人)グループとして、ESTJ(幹部)・ESFJ(領事官)・ISTJ(管理者)・ISFJ(擁護者)の映画ヴィランを特集します。お楽しみに!
※2025年2月18日時点での情報です。


