「花より男子」シリーズは、神尾葉子原作の大人気少女コミック「花より男子」を実写映像化した作品。一般庶民の女子高生・牧野つくしとお金持ちで人気者の4人組“F4”が送る青春学園ラブコメディ。
お金持ちと貧乏人のラブストーリー、魅力あるキャラクターとそれにハマるキャストと、様々な要素から大人気シリーズとなり、まさに日本中に“花男”旋風を巻き起こしました。今回は初期の実写劇場版から新章まで、歴代「花より男子」シリーズ作品をまとめてご紹介いたします。
『花より男子（だんご）』（1995）
一般市民でありながらお金持ちが通う名門大学に入学してしまったつくしは、学園の人気者のグループ“F4”の1人、道明寺明と対立してしまい、学園中からイジメにあってしまう。そんな中、“F4”の花沢類と知り合い、恋に落ちるが、道明寺から交際を申し込まれ、関係は複雑になっていく……。
主人公・内野つくしを内田有紀、F４メンバーの道明寺司を谷原章介、花沢類を藤木直人が演じた。原作では高校生の設定だったが、この劇場版では大学生の設定になっている。舞台が大学であることによって、90年代の鮮やかなファッションが光る。
『花より男子』（2005）
お金持ちばかりが通う名門高校に通うことになった牧野つくし。学園では道明寺財閥の御曹司・道明寺司を始めとする4人組“F4”が牛耳っていた。ある日、F4に対立したことをきっかけに、つくしは学園中からイジメの標的にされてしまう。負けずに立ち向かうつくしに、道明寺はつくしのことを好きになり、予想外に二人の距離は近づいていく。
新しいキャストで連続ドラマ化された。牧野つくしを井上真央、道明寺司を松本潤、花沢類を小栗旬、西門総二郎松田翔太、美作あきらを阿部力が演じた。設定は原作通り高校生となっており、原作ファンもより楽しめる構成となった。
『花より男子２』（2007）
道明寺司の誕生日パーティーで司と財閥の一人娘・大河原滋との婚約が発表されたことと、家族にお金の問題が起きたことをきっかけに、つくしは司と別れる決意をする。一度は滋との婚約を決意した司だったが、つくしのことが諦められず、二人は再び距離を縮めていくのだった。
前作のドラマが爆発的ヒットしたこともあり、待望の続編が再び連続ドラマ化された。つくしを一途に想う花沢類の魅力が光るシリーズ。
『花より男子ファイナル』（2008）
やっと婚約することができた道明寺とつくし。道明寺の母から、代々道明寺家の花嫁に受け継がれてきた高価なティアラを渡されるが、何者かによって奪われてしまう。ティアラが海外のオークションにかけられることを知った二人は、取り戻すため日本を出るが、なぜか無人島に漂着してしまう。過酷な状況下で喧嘩しながらも更に絆を深めるのだが……。
実写ドラマシリーズ完結編として劇場版が製作された。原作にはない映画オリジナルのストーリー。完結編らしく、道明寺とつくしの絆が最も描かれ、ラブロマンス要素が強くなっている。
『花のち晴れ～花男 Next Season～』（2018）
F4が卒業してから10年の英徳学園を舞台に、さまざまな学園ドラマが繰り広げられる。F4のリーダー・道明寺司に憧れる神楽木晴は、“C5”を結成し、カリスマリーダーを演じているが、実はメンタルが弱い“ヘタレ男子”。隠れ庶民である江戸川音は、庶民狩りを行うC5に怯えていたが、ある日晴と音は最悪の出会いを果たしてしまう。
花男シリーズの新章として連続ドラマ化された。主人公の江戸川音を杉咲花、神楽木晴を平野紫耀、音の婚約者である馳天馬を中川大志が演じた。魅力あるキャラクター達や胸キュン要素は健在で、F4のメンバーが再登場したことでも注目を集めた。
【文・タナカリオ】
※本記事の情報は2020年3月6日時点のものです。
