タイトルは映画の命!?印象的な邦題にビビッとくる映画まとめ

劇場未公開作品を愛してやまない田舎人

フレスコの傘

世界規模で数多に存在する映画。みなさんはその中からどういった基準で自分が観たい作品を選んでいますか?

好きな俳優さんが出ているから?世間から注目を集めている大作映画だから?それともレビューサイトなどで高評価を集めている作品だから?もちろんこれらも映画を選ぶ際のひとつの方法でしょう。

このように映画を選ぶ際の方法や決め手は色々あるかと思いますが、今回私がオススメしたいのが直感的にタイトルで選ぶという方法です。

今では原題をそのままカタカナに起こし、副題を付けるというパターンが目立ちますが、日本語の響きはとても大切なもの。中には酷い付け方をされているものもあったりするのですが、良い邦題に出会えた時の感動はやはり格別だと思います。

そこで今回は邦題が印象的な作品を集めてみました。

シリコンバレーを抜け駆けろ!(原題:THE FIRST $20 MILLION IS ALWAYS THE HARDEST)

シリコンバレー

駆け抜けろ!ではなく抜け駆けろ!です。もう一度言います抜け駆けろ!です。抜け駆けろという表現に一瞬違和感を感じますが、逆転の発想といった感じでこれはこれでユニーク。

物語は99ドルのパソコンを作るという不可能に近いプロジェクトに挑戦する天才プログラマーたちの姿を描いた作品ですので、駆け抜けている場合ではないのです。抜け駆けないと!

有名な俳優さんたちはあまり出ていないのですが、プログラマー四人のキャラクターがそれぞれとても魅力的なのが特徴です。極度の潔癖症プログラマーだったり、引きこもりがちのぽっちゃり系プログラマーだったり・・・。

そんな彼らが挑む99ドルのパソコンを作ろうプロジェクトは果たして成功するのか?ぜひその目で確かめてみてくださいね。

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黒い絨氈(原題:THE NAKED JUNGLE)

黒い絨氈

1954年製作の本作は元祖動物パニック映画という肩書きを持ち、内容としては南米のジャングルで大量発生した凶暴な殺人蟻・マラブンタがチャールトン・ヘストン演じる主人公の農園を襲うというもの。

といっても物語の大半はチャールトン・ヘストンとヒロイン役のエリノア・パーカーとのメロドラマで占められており、おまけに二人は手紙のやり取りだけで結婚が決まったいわゆる代理結婚をした身。

夫の顔すら知らない妻はアメリカから南米のジャングルへと嫁いでくるわけですが、この特殊な設定がマラブンタそっちのけで楽しめるんですよね。いや、もちろん襲いかかるマラブンタの映像も素晴らしいのでぜひ注目して欲しいです。

タイトルは農園に押し寄せるマラブンタの大群が形作る黒い波が、まるで黒い絨氈のように見えたことからそう名付けられたのでしょう。

思秋期(原題:TYRANNOSAUR)

思秋期

これは傷つき、疲れ果て肉体も精神ももはやボロボロの状態に陥った中年男女の物語。

思春期は心と体が子供から大人に変わる時期のことですよね。では思秋期は何かと言うと心と体に衰えが目立ち始めた中年期を指す言葉なのです。

そんな中年期を迎えた彼らの行き場のない怒りや悲しみが冷え冷えとした質感で映し出されていくのですが、近くに寄り添うのでもなく、遠くに離れて見守るのでもなく、その中間で傷ついた心をそっと寄せあい支え合う二人のなんともいえない距離感が素晴らしい作品です。

ストーリーの内容からも分かる通り、このタイトルは本当に逸品としか言いようがありません。

また主演を演じた名優ピーター・マランの怒りと悲しみの演技は圧巻で、マランの故郷であるスコットランド、グラスゴーではショーン・コネリーと同じくらいリスペクトされているというのも納得。監督は俳優としても活躍しているパディ・コンシダインです。

この森で、天使はバスを降りた(原題:THE SPITFIRE GRILL)

この森で

ある冬の夜、刑期を終えたばかりの主人公パーシーはとある田舎町に降り立つ。彼女は古ぼけたレストラン“スピットファイヤー・グリル”で働きはじめるが、よそ者である彼女に対し町の住民たちは遠慮のない好奇の目を向ける・・・。

まるで童話を思わせるタイトルでありながらも話自体はとてもシビア。田舎町独特の閉鎖的な雰囲気とそれを取り巻くアクの濃すぎる住民達。そこによそ者であるパーシーが加わることで、寂れた田舎町と住民達はどう変わっていくのか?そしてパーシーは新しい人生を導き出せるのか?

淡々とした物語ですが、どこか懐かしく瑞々しい雰囲気を醸し出しながら映し出される映像には不器用ながらも生まれた町を愛し、時には苦悩し、ぶつかり合う人々の姿が描かれています。

そしてこの作品のテーマが贖罪であると分かった時にまたハッとさせられ、胸が締め付けられるのです。

2001年にはオフブロードウェイでミュージカル劇化されるなど、地味な作風ながらもその手堅い作りが一部のファンに支持され続けていた作品なのかもしれませんね。

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いつか晴れた日に(原題:SENSE AND SENSIBILITY)

いつか晴れた日に

19世紀初頭のイギリスを舞台に分別のある姉と多感な妹が織り成すそれぞれのラブロマンス。

イギリスの女流小説家ジェーン・オースティンによる『分別と多感』を主演のエマ・トンプソンが脚色。これが原題のまま分別と多感だったら、どうもおカタイ感じがして私自身もきっと手に取らなかっただろうな~と思う作品です。

「イギリス特有の今にも落ちてきそうな重たい鉛のような曇り空と雨が降り注ぐ映像がラストでは嘘のように晴れやかに澄み渡る。明けない夜はないのだとよく言うように、雨や曇りの日は永遠に続くわけではない」

いつか晴れた日にというタイトルにはそういう意味も込められているのかもしれません。

姉妹を演じたエマ・トンプソンとケイト・ウィンスレットをはじめ、アラン・リックマン、ヒュー・グラント、イメルダ・スタウントン、ヒュー・ローリー、トム・ウィルキンソンといった英国を代表する俳優たちが集結し、繰り広げられる演技合戦も見もの。監督はアカデミー賞の監督賞などを受賞している名匠アン・リーです。

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タイトルはその作品全てを表す

タイトルはいわば映画の命。その命の中に作品へのメッセージが全て込められていると言ってもあながち間違いではないでしょう。

皆さんも映画を選ぶ際のひとつの手段として、直感的にタイトルにビビッ!と感じた作品を手にとってみてはいかがでしょうか。もしかするとそれが思い出深い、忘れられない一本になるかもしれませんよ。

 

※2022年2月27日時点のVOD配信情報です。

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  • かなり悪いオヤジ
    3.5
    ご存知ジェイン・オースティン作『分別と多感』の映画化作品。2時間ごえの本大作は、主人公エリノアを演じているエマ・トンプソンが脚本を担当、オスカー脚色賞にも輝いています。原作では19歳のエリノアを当時35歳のトンプソンが演じているのですが、ハッキリいってかなり無理のあるキャスティングです。19世紀初頭の英国人女性の寿命を考えると、女優の実年齢では“分別”どころか結婚をとうの昔に諦めて“惜別”しなければならない年頃であり、当時20歳で妹のマリアンヌを演じていた若きケイト・ウィンスレッドに比べると違和感バリバリなのです。監督アン・リーにしても、脚本も担当している英国人トンプソンに強くは出れなかった、というのが実情だったのでしょう。 本作の主要登場人物たちが、(原題のとおり)きれいに2種類の色分けがされていることに、皆さんもお気づきになったことでしょう。 分別:エリノア、エドワード、ブランドン多感:マリアンヌ、ウィロビー 分別派登場人物たちは、自分の考えを素直に口に出さずつい心の中にその想いを秘めてしまうので、恋愛がなかなか進展せずに拗れに拗れてしまいます。一方多感派登場人物は結婚という一大目標に向かって一直線、一切寄り道はしません。 ところがここでオースティンはどんでん返しを用意します。ウィロビーを“打算”に走らせ、マリアンヌをドン底に突き落とすのです。しかし、ブロンテ姉妹が書いた小説のようなダークネスに堕ちきらないたころが彼女のいいところ。観客の予想通り、ここぞという場面では必ず救いの手をさしのべる王子様かあらわれ、恋敵たちも自然と姿を消していき、最後には分別派(プロテスタント)ならびに多感派(カソリック)から改宗?した人々にちゃんと福音がもたらされるのです。なんとご都合主義であざとい展開でしょうか。“心の清涼剤”にもたとえられるジェイン・オースティン小説の真骨頂といってもよいストーリーなのです。 多感すぎても分別がつきすぎても、人生かえって遠回りになってしまう。2時間16分に及ぶ長編を3日間かけて見終わった私個人的には、そんな製作意図が感じられたのです。ヒュー・グラント演じるエドワードはともかく、劇中ニコリともしないでひたすらダークな雰囲気を醸し出していたスネイプ先生ことブランドン大佐がラストシーンで、多感派にでも改宗したかのようなド派手な大盤振る舞いを見せるのです。これはけっして浪費ではなく、心を豊かにするためのささやかな贅沢なのよ。最長在位の記録保持者故エリザベス女王がもしも本シーンを御覧になっていたら、そんなご感想を述べられたのかもしれません。
  • かなおくん
    -
    Amazonprimeビデオで100円セールのときにレンタルしたやつ。 原作を読み始める前に観た。 原作未読だから比較はできないが、とても良い映画だと思う。 頑張れ大佐、って思いながら観ていた。 個人的に切りっぱなしのリボンを栞にして本を読むシーン(一瞬)が印象的。
  • クリリンモンロー
    3.8
    イギリス映画好きな人は好き🌿 描写が美しい
  • あーる
    3.8
    ジェーンオースティンの小説「Sense and Sensibility」の映画化。 19世紀初めのころのイギリス中産階級の生活ぶりがとても興味深い。 高慢と偏見も同じような感じだけれども、大した出来事が起こるわけでもないのになぜか楽しく観てしまう。 エマトンプソンとケイトウィンスレットがとてもよい。
  • ユーミン
    3.5
    記録
いつか晴れた日に
のレビュー(4998件)