【stay home】期間に観たい映画とは?今回は、映画パーソナリティ伊藤さとりがセレクト!
新型コロナウィルスで仕事が、収入が、減ったぞ! ど〜しよう……。
不安にかられ、ヤル気も失せてしまう今だからこそ、自分が変われるチャンスなんだと教えてくれる自分バージョンアップに役立つ映画をご紹介しちゃいます。
主演、監督、製作を務めるのは『ナイト・ミュージアム』のベン・スティラー。
コメディ色の強い俳優だけれど、実はウィノナ・ライダー主演、音楽センスもリサ・ローブ&ナイン・ストーリーズ、U2、レニー・クラヴィッツ、ビッグ・マウンテンというアーティストの名曲揃いな90s映画『リアリティ・バイツ』も監督している才能あふれる映画人であるニューヨーカー。
そんな彼が脚本に惚れ込み、ニューヨークはマンハッタンにあった雑誌社LIFE誌の写真管理部に勤める主人公ウォルターを演じたのが『LIFE!』(2014)。
ベン・スティラーらしい、デヴィッド・ボウイなどミュージシャンの歌モノオンパレード、しかも空想癖の主人公の頭の中を体現したことで、スーパーヒーローモノのアクションシーンまで突然繰り広げられる興奮持続のエンタテインメントになっております。
ただし、物語はもっとネイバーフッド的。
主人公ウォルターは、同じ会社に勤める女性に片想いし、彼女が登録しているデートアプリにまで入会、なのにリアルでは声もかけられない奥手の殿方。
しかも雑誌は廃刊宣告、自分も解雇寸前!
そんな時、雑誌の最終号を飾る写真のネガが見つからず、その写真を撮ったフォト・ジャーナリストのショーンに会う為、グリーンランドへ行く決断をするんだからこの行動力たるや!
そこまで彼を追い込んだ理由というのは、仕事熱心な性格だからではなく、片思いの彼女に背中を押されたことも要因。
今まで、ろくに旅をしていなかったウォルターの大冒険がここから始まるのですよぉーーー。
コロナウィルスのお陰で海外へ旅はできないものの、職を失うやもという未来が見えない状況化の中で、ウォルターの発想の転換はお手本になりますよ。
“今までやっていなかったことをする”
“今までの自分では想像がつかない行動に出る”
携帯電話を持っていない写真家探しという困難な状況下、身軽なまま飛び出し、緑豊かな地ではタクシーもそう走ってはいない。
だけど、彼は知恵と勇気で様々な困難を乗り越えていくのであります。
演じたベン・スティラー自身はこう言っております。
「ウォルターは仕事熱心で最初は仕事で認められる為だったのが、やがて自分自身の為に動き出すことで変化していく姿を見せたかった」
大事なことは“ピンチの時こそポジティブであること”、“自分の魅力アップの為に行動すること”、そして自分の努力を誰かが必ず見ているということを忘れてはいけないよ、ということ。
【世界を見よう、お互いを見よう、それが人生の目的だから】
劇中に出てくるLIFE誌のスローガン。
社会に役立つことに興味があるなら、その勉強を。
愛されたいなら、自分が惹かれることをやってみて自分を好きになることを。
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※2020年5月21日時点の情報です。