ドニー・イェン主演の「イップ・マン」シリーズは、ブルース・リーの師匠でもある中国の武術の達人、実在の人物イップ・マン(葉問)の人生を描く伝記カンフー映画シリーズ。圧倒的なアクションシーンに加え、人格者であるイップ・マンの人間性も描かれ、中国を超え日本でもヒットし、2020年7月にはシリーズ最新作で完結編となる『イップ・マン 完結』の公開を控える。
今回は、「イップ・マン」シリーズ全作品をスピンオフも含めて紹介。
『イップ・マン 序章』(2008)
1930年代の中国広東省。詠春拳の達人であるイップ・マン(ドニー・イェン)の元には、彼を倒そうとする武術家たちが後を絶たなかった。そんな中、日中戦争が勃発。イップマンは日本軍将校の三浦(池内博之)に日本兵に武術を教えるよう迫られるが、イップマンは拒否する。それを機に空手の名手である三浦と対決することとなる。
謙虚な人格者であり誰も敵わない伝説の武術家を『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などハリウッドでも活躍するドニー・イェンが演じる。最初から最後まで強すぎるイップ・マンの動作を様々なカメラワークで捉える。10人相手に1人で戦うシーンを始め、全編目が離せないアクションシーンが続く。イップ・マンの人間ドラマを描きつつも、全く武術に興味がない人でも始めたくなってしまう魅力さがある。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】
『イップ・マン 葉問』(2010)
イギリスの植民地である香港に家族と移住したイップ・マン(ドニー・イェン)。詠春拳の武館を開いたところに、ウォン(ホァン・シャオミン)という青年が勝負を仕掛けてくる。ウォンはイップ・マンの強さに惚れ弟子入りし、これを機にイップ・マンの元に弟子が集まるようになる。しかし香港の武館の元締めでもある洪拳の師範ホン(サモ・ハン・キンポー(サモ・ハン))から、武館の開設には各門派の師範たちと戦うという掟を告げられる。イップ・マンは師範たちを一人一人倒していき、最後の師範、ホンと戦う。
中華料理店の不安定な円卓の上で次々と師範を倒していくバトルシーンが見どころ。なかなか決着がつかないホンとの真剣勝負は、ドニー・イェンと同じく名アクション俳優のサモ・ハン・キンポーによって熱く展開される。2人の関係が後のイギリス人ボクサーとの戦いに影響してくるところも見逃せない。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】
『イップ・マン 継承』(2015)
イップ・マン(ドニー・イェン)の息子が通う小学校の土地が不動産王のフランク(マイク・タイソン)から狙われ嫌がらせを受けていた。イップ・マンは町の安全を守るため警備につく。しかし、家族が狙われることになってしまい、さらには妻の病気も発覚する。イップ・マンは町の安全と家族を守るため、フランクへ戦いを挑む。
様々な戦いが連続して繰り広げられるが、中でもイップ・マンとフランクの詠春拳VSボクシングの死闘、そして正統な詠春拳を巡って行われる詠春拳VS詠春拳の戦いと見応えがある。今作はアクションシーンに加え、妻との家族のドラマもしっかり描かれる。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】
『イップ・マン 完結』(2020年7月3日公開予定)
1964年、サンフランシスコに渡ったイップ・マン(ドニー・イェン)は、愛弟子ブルース・リー(チャン・クォックワン)と再会する。しかし、ブルースが開いた詠春拳の道場が現地チャイナタウンと米海軍の抗争に巻き込まれてしまう。中国武術を敵視するアメリカの中で生きる人々の誇りを守るため、病を宣告されたイップ・マンの人生最後の戦いが始まる。
2020年7月3日公開予定の最新作。10年以上続いたシリーズの集大成とも言える完結編。イップ・マンとブルース・リーの最強子弟タッグ、残される息子への不器用な愛情が描かれるなど、完結編に相応しい内容となっている。
ただアクションシーンを魅せるのではなく、その人物の人間性も丁寧に描くウィルソン・イップがシリース全作品の監督を務めた。
スピンオフ作品
『イップ・マン外伝 マスターZ』(2018)
詠春拳の正統争いでイップ・マンに挑み、敗れたチョン・ティンチ(マックス・チャン)は武術界を去った。請け負っていた闇の仕事からも足を洗い、ティンチは生活の為小さな食料店を営みながら息子フォンと穏やかな生活を送り始めていた。ある日、街を仕切る長楽グループの反逆児キット(ケビン・チェン)とその手下に追われていたジュリアとナナの窮地を救う。だが、そのことで彼はキットの恨みを買ってしまい……。
『イップ・マン 継承』で、イップ・マン相手に激闘を繰り広げたチョン・ティンチを主人公とした「イップ・マン」シリーズのスピンオフ。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】
(C)2008 Mandarin Films Distribution Co. Ltd. All Rights Reserved(C)2010 Mandarin Films Limited. All Rights Reserved(C)2015 Pegasus Motion Pictures (Hong Kong) Ltd. All Rights Reserved.(C)Mandarin Motion Pictures Limited, All rights reserved.
※6月16日時点の情報です。