Filmarksで人気のサイコパスが登場する映画を10本まとめて紹介。実話を基にシリアルキラーを描い多作品など、思わず戦慄する名作揃いのラインアップ。
映画セレクト基準は？
本記事で紹介する映画は、国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks（フィルマークス）」のレビューやスコアなどのデータに基づいています。
『暗数殺人』（2018）
キム・テギュン監督作。キム・ユンソク、チュ・ジフン、チン・ソンギュ、ムン・ジョンヒ、ホ・ジン出演。実話をもとにした作品。韓国映画らしいグロテスクな殺人シーンは控えめで、刑事と殺人鬼の心理戦が淡々描かれるのが新鮮。
「7人だ。俺が殺したのは全部で7人。」キム・ヒョンミン刑事は、恋人を殺害し逮捕されたカン・テオから突然の告白を受ける。しかし、テオの証言のほかに一切証拠はない。警察内部でもテオの自白をまともに相手をする者がいない中、ヒョンミンは直感的にテオの言葉が真実であると確信。上層部の反対を押し切り捜査を進めてゆく。そしてついに、テオの証言どおり白骨化した死体が発見されるのだが、テオは突然「俺は死体を運んだだけだ」と今までの証言をくつがえす。テオの言葉に翻弄されてゆくヒョンミン。果たして残る死体は存在するのか……。
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『アングスト／不安』（1983）
ジェラルド・カーゲル監督作。アーウィン・レダー、シルヴィア・ラベンレイサー、エディス・ロゼッタ、ルドルフ・ゲッツ出演。激しすぎるカメラワークと終始流れ続ける不快な音楽は、観た者を不安にさせる。
刑務所を出所した狂人が、とたんに見境のない行動に出る……。
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『グレタ GRETA』（2018）
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のニール・ジョーダン監督作。イザベル・ユペール、クロエ・グレース・モレッツ、マイカ・モンロー、コルム・フィオール、ゾウイ・アシュトン出演。ひょんな出来事からサイコパスに巻き込まれてしまう怪作。
ニューヨークの高級レストランでウェイトレスとして働くフランシスは、帰宅中の地下鉄の座席に誰かが置き忘れたバッグを見つける。持ち主は、都会の片隅にひっそりと孤独に暮らす未亡人グレタ。彼女の家までバッグを届けたフランシスは、彼女に亡き母への愛情を重ね、年の離れた友人として親密に付き合うようになる。しかしその絆は、やがてストーカーのようなつきまといへと発展し、フランシスは友人のエリカとともに恐ろしい出来事に巻き込まれていく……。
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『凶悪』（2013）
『孤狼の血』の白石和彌監督作。山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー、池脇千鶴、吉村実子出演。凶悪犯演じる2人のあまりの名演っぷりに、嫌いになってしまう映画ファンも多くいる様子。
ある日、雑誌『明朝24』の編集部に一通の手紙が届いた。それは獄中の死刑囚から届いた、まだ白日のもとにさらされていない殺人事件についての告発だった。彼は判決を受けた事件とはまた別に3件の殺人事件に関与しており、その事件の首謀者は“先生”と呼ばれる人物であること、“先生”はまだ捕まっていないことを訴える死刑囚。闇に隠れている凶悪事件の告発に慄いた『明朝24』の記者・藤井は、彼の証言の裏付けを取るうちに事件にのめり込んでいく……。
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『V.I.P. 修羅の獣たち』（2017）
『The Witch/魔女』のパク・フンジョン監督作。チャン・ドンゴン、キム・ミョンミン、パク・ヒスン、イ・ジョンソク、ピーター・ストーメア出演。容赦ない残酷描写の連続に、韓国ルノワール最悪のサイコパスとの声が多数挙がっている。
韓国国家情報院と米CIAの企てにより、北から亡命させられたエリート高官の息子キム・グァンイルが連続殺人事件の有力な容疑者として浮上する。彼が犯人であることを本能的に確信した警視のチェ・イドはグァンイルを追うが、国家情報院の要員パク・ジェヒョクの保護によりグァンイルは捜査網をすり抜けていく。さらには北朝鮮・保安省所属の工作員リ・デボムまでが介入し、事態は思いもよらない方向へと進んでいく……。
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『ユリゴコロ』（2017）
『君に届け』の熊澤尚人脚本・監督作。原作は沼田まほかるによる小説。吉高由里子、松坂桃李、松山ケンイチ、佐津川愛美、木村多江出演。サイコパスの切ない心情や背景が掘り下げて描かれたことで、独特の世界観が確立された。
カフェを営む亮介の日常はある日突然崩れ去った。男手ひとつで育ててくれた父親が余命わずかと診断され、結婚を控えていた千絵はこつ然と姿を消してしまったのだ。新しい家族を作ろうとしていた矢先の出来事を受けとめきれない亮介は、実家の押し入れで一冊のノートと巡り会う。「ユリゴコロ」と書かれたそのノートに書かれていたのは、美紗子と名乗る女の手記。人を殺めることでしか自分の生きる世界と繋がることができない女性の衝撃的な告白だった……。
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『ジョーカー』（2019）
孤独だが心優しいアーサーは緊張すると笑ってしまう病気を持ちながらも、人々を笑いで楽しませるためにコメディアンを目指して奮闘していた。しかしそんなアーサーを周りの人々は冷たく接し、やがて悲劇のヒーローへと変貌していく。
バットマンの悪役として知られるジョーカーの誕生秘話を、ホアキン・フェニックスの怪演とトッド・フィリップス監督の手腕でつくられ、世界中で大ヒットとなった。狂気に満ちて人々を恐怖に陥れていく過程が社会問題とともに描かれる。
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『マー ―サイコパスの狂気の地下室―』（2019）
オハイオ州で孤独な生活を送るスー・アンは、ある日街で出会った女子高生マギーから代わりに酒を買ってきてほしいと頼まれる。スー・アンはマギー達を自分の家の地下室に招待し、酒を飲むパーティ会場として開放する。たまり場となる地下室だったが、やがてスー・アンの様子がおかしくなり、マギー達は不信感を募らせていく。
『パラノーマル・アクティビティ』や『ゲット・アウト』を手がけたジェイソン・ブラム製作のリベンジスリラー。表面的にはサイコパスだが、過去の出来事に対する復讐劇が明らかになるにつれて、同情してしまうストーリーになっている。
『クリーピー 偽りの隣人』（2016）
犯罪心理学者で元刑事の高倉は、妻の康子と共に郊外の住宅街に転居し、そこで隣の家に住む西野とその娘・澪と交流が始まる。高倉は西野に対し一見優しそうな父親に見えつつも、どこか怪しい雰囲気も感じていた。ある日、澪から「西野は父親ではなく全然知らない人」であることを告げられ、高倉と康子は深い闇に引きずりこまれていく。
日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕の小説を黒沢清監督が映画化。サイコパスである西野役の香川照之（市川中車）の怪演が見どころで、良き隣人から冷酷で怪奇的な犯罪者に変化していく様子を、巧みな演技で観る人を振り回していく。
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『キャラクター』（2021）
売れっ子の漫画家を目指す圭吾はリアルな悪役キャラクターを描けずに悩んでいた。ある日、スケッチで出かけた住宅街で一家惨殺の現場とその犯人を目撃する。その犯人を漫画のキャラクターに描いたことで漫画がヒットし、圭吾は売れっ子漫画家になる。しかし圭吾の漫画を模した事件が次々と発生する……。
「20世紀少年」など浦沢直樹作品のストーリー共同制作者である長崎尚志（リチャード・ウー）が練り上げた企画を映画化。予測不能の展開と狂気的な殺人鬼に翻弄されていく主人公に目が離せない。
『テッド・バンディ』（2019）
シングルマザーのリズはテッド・バンディという男と出会い、共に幸せに暮らすようになる。しかし突然、テッドが女性誘拐未遂事件の容疑で逮捕されてしまう。その後も連続殺人の容疑がかけられ、徐々にテッドの残虐な面が明るみに出ていく。
1970年代のアメリカを震撼させた実在の殺人鬼テッド・バンディを徹底的なリサーチで映画化した実録ドラマ。『ハイスクール・ミュージカル』のザック・エフロンが凶悪で卑劣な殺人鬼を演じ、30人以上の女性を惨殺しながらも、容姿や知能で女性に魅力を感じさせる犯人を熱演した。
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『ソウ』（2004）
猟奇殺人鬼ジグソウによって、命をかけたゲームが仕掛けられていた。ゲームには自殺未遂者や薬物中毒者など命を軽んじる人間が選ばれ、残虐な方法で参加者は命を落としていく。
ジェームズ・ワンが監督、リー・ワネルが脚本と主演を務め低予算ながら想像を絶する残虐なゲームや予測不能の展開が話題となり大ヒットした。その後全8作ものシリーズが制作される人気シリーズとなった。
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『チェイサー』（2008）
元刑事ジュンホが経営する風俗店から、女性が相次いで失踪する。捜索の上、客として来ていたヨンミンが逮捕されるが、物的証拠が見つからず、このままではヨンミンを釈放しなくてはならない状況に刑事たちは焦っていた。そんな中ジュンホはまだ発見されていない女性を探し回っていたが、その女性に釈放されたヨンミンが迫ろうとしていた。
韓国で実在した連続殺人鬼ユ・ヨンチョルの事件をモチーフに映画化したクライムサスペンス。ナ・ホンジン監督作品で長編映画初監督ながら連続殺人鬼と元刑事の緊迫感溢れる追走撃と人の闇を巧みに描き出す。
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『ザ・コール』（2020）
幼い頃に火事で父を亡くしたソヨンは、久々に訪れた実家で古い電話を見つける。すると突然ヨンスクという女性から電話がかかってくる。ヨンスクは20年前のこの家にいることがわかり、2人は時を超えて会話をしていた。このことをきっかけに、2人の運命が変わっていく。
2011年のイギリスとプエルトリコの合作映画『恐怖ノ黒電話』を基に、イ・チュンヒョンが長編初監督と脚本を務めたミステリースリラー。時空を超える電話によって恐ろしい恐怖に巻き込まれていく展開と後半のサイコパスとの対決に目が離せない。
『ドント・ブリーズ』（2016）
街を出るための資金が必要なロッキーは、恋人のマニーと友人のアレックスと共に大金を持つと噂される盲目の老人の家に忍び込む。だが、その老人は超人的な聴覚と高い身体能力を持ち、彼らを追い詰めていく。真っ暗闇の中で閉じ込められたロッキーたちは、息を殺して脱出を試みる。
リメイク版『死霊のはらわた』のフェデ・アルバレスが監督を務めた密室スリラー。異常者である老人の動向が読めず、観ている私たちまで息を殺してしまう。
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『透明人間』（2019）
恋人で天才科学者・エイドリアンの束縛から逃げ出したセシリアは、逃亡中にエイドリアンが自殺をして莫大な財産の一部をセシリアに残したことを知る。しかし、それ以降セシリアの身の回りでは不可解な出来事が起こるようになる。セシリアは、エイドリアンは死を偽り、科学の力で透明人間になっていると推理し、見えない敵と戦っていく。
「ソウ」シリーズのリー・ワネルが監督、『ゲット・アウト』や「パージ」シリーズのジェイソン・ブラムが製作を務めたサスペンススリラー。異常な束縛が見えない敵となり、やがて連続殺人にまで発展していく狂気が描かれる。最後には驚きのラストが待ち受けている。
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【文・タナカリオ】
『ザ・バニシング-消失-』（1988）
オランダからフランスへ旅行へやって来たレックス（ジーン・ベルヴォーツ）とサスキア（ヨハンナ・テア・ステーゲ）。しかし途中立ち寄ったドライブインでサスキアが失踪を遂げる。レックスはひとりで捜索を続けるのだが、手がかりは掴めず……。
『マイセン幻影』（1992）のジョルジュ・シュルイツァー監督が手掛けるサイコ・サスペンス。突如恋人を失ったことから精神に異常をきたしていく男の恐怖が描かれる。巨匠スタンリー・キューブリック監督が3度も鑑賞したことで知られている。
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『羊たちの沈黙』（1990）
FBIアカデミーの実習生クラリス（ジョディ・フォスター）は連続殺人事件を解決するためある人物に助言を求めにいく。それは元精神科医で今は囚人のハンニバル・レクター（アンソニー・ホプキンス）。クラリスが自分の過去を話すという条件で、事件解決に協力することになるのだが……。
映画史に「ハンニバル・レクター」という殺人鬼の名を刻み付けた最初の作品。元精神科医の囚人レクター博士が明晰な分析力を発揮し、FBIアカデミーの実習生クラリスと事件を解決していく。第64回アカデミー賞作品賞・主演男優賞・主演女優賞・監督賞・脚色賞と、主要部門を総なめにした。アンソニー・ホプキンスとジョディ・フォスターの共演と、ジョナサン・デミ監督の演出が織りなす珠玉のサスペンス。
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『アメリカンサイコ』（2000）
パトリック（クリスチャン・ベイル）は、27歳の若さで投資銀行の副社長で、高級マンションに暮らしている。ハンサムな彼に言い寄る女性も多い。しかし彼は心の奥に大きな闇を抱えており、夜な夜な街でホームレスや娼婦を殺害しては満たされぬ想いを解放していたのだった。
アメリカの作家ブレット・イーストン・エリスの小説を原作に、『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』（2018）などのメアリー・ハロンが映画化。ハイスペックのエリート男性でありながら殺人マシーンを化す主人公をクリスチャン・ベイルが怪演。圧倒的存在感を放った。
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『エスター』（2009）
子どもを流産させてしまったことからトラウマウを抱えるコールマン一家は「エスター」という名の少女を孤児院から引き取る。それがすべての始まりだった。次第に少女の本性が明らかになり、一家は思わぬ恐怖を体験することに……。
監督は『蝋人形の館』（2005）などの低予算スリラーに定評のあるジャウム・コレット＝セラ。特有の恐怖演出が全編に漲り、観客たちと極限の精神状態に追い込む。恐るべき少女エスターを怪演したイザベル・ファーマンは本作が出世作となった。
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『悪の教典』（2012）
高校教師の蓮実（伊藤英明）は、生徒や保護者からの人気も高い模範的な教師だ。しかしその正体は自分の目的のためのは手段を選ばない恐るべき人格の持ち主だった。彼はあるほころびがバレたことによって生徒全員を殺害することを決めるのだが……。
第1回山田風太郎賞を受賞した貴志祐介の同名小説を原作に、「クローズ」シリーズ（2007〜2009）や『十三人の刺客 』（2010）などの鬼才・三池崇史監督が映画化。圧倒的バイオレンス描写と伊藤英明扮する高校教師の凶暴な生態に戦慄する。
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『ナイトクローラー』（2014）
就職先が見つからないルイス（ジェイク・ギレンホール）は、たまたま事故現場に遭遇し、そこで「ナイトクローラー」と呼ばれるパパラッチの存在を知る。そこで彼はビデオカメラを入手して警察の無線を傍受しては事故現場に駆けつける日々を送るのだが……。
事故現場の様子を動画で撮影しテレビ局に売るパパラッチを描いた驚愕のサスペンス・スリラー。監督は本作が監督デビュー作となったダン・ギルロイ。主演のジェイク・ギレンホールが持ち前の演技力で主人公を熱演し、多くの観客に鮮烈な印象を刻み付けた。
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『ゴーン・ガール』（2014）
結婚5周年の記念日の朝、突然妻エイミーが失踪する。キッチンからは大量の血痕が。警察は他殺の線を視野にいれ捜査を開始する。だが、夫ニックも容疑者の一人となり窮地に立たされる。妻のエイミーに一体何が起こったのか……。
全米で600万部の大ベストセラーとなったギリアン・フリンの同名小説を『セブン』（1995）や『ソーシャル・ネットワーク』（2010）などの巨匠デヴィッド・フィンチャーが映画化。フィンチャー作品特有の予測不可能なラストは、本作でさらに磨きがかかっている。
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『ヒメアノ〜ル』（2016）
ビル清掃のパートとして働く岡田（濱田岳）は、同僚からカフェの店員のユカ（佐津川愛美）とのキューピッド役を頼まれる。そこでカフェに行くと高校時代の同級生である森田（森田剛）と再会。ユカからは森田にストーカーをされていると聞くのだが……。
『週刊ヤングマガジン』に連載された古谷実による漫画作品を原作に、『麦子さんと』（2013）の吉田恵介監督が実写映画化。濱田岳扮するごく普通の清掃員に対して快楽殺人を繰り返すサイコキラーを演じたV6森田剛の怪演が光る。
『永遠に僕のもの』（2018）
1971年、ブエノスアイレス。カルリートス（ロレンソ・フェロ）は幼い頃から窃盗を繰り返していた。転校先の学校で不良少年のラモン（チノ・ダリン）と仲良くなったカルリートスは、強盗に手を染めていくうちにやがて殺人を犯すのだった。
アルゼンチンで12人を殺害し、その美貌から「ブラック・エンジェル」と呼ばれた実在の殺人犯をモデルとする犯罪ドラマ。本作が映画主演デビューとなったロレンソ・フェロは終始怪しい魅力を放っている。製作には巨匠ペドロ・アルモドバル監督が名を連ねている。
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『ハウス・ジャック・ビルト』（2018）
1970年代ワシントン州。建築家志望の技師ジャック（マット・ディロン）は脅迫性障がいを抱えていた。ある日、車が故障した女性（ユマ・サーマン）が助けを求めて訪ねてくるが、ジャックは彼女に怒りを爆発させてしまう。そこから殺人を繰り返すようになるのだが……。
殺人を繰り返す殺人鬼の12年間を描いたサイコ・ホラー。監督は『ダンサー・イン・ザ・ダーク』（2000）などの作品で世界中を驚愕させ続ける鬼才ラース・フォン・トリアーが担当。マット・ディロンが怪演した殺人鬼は独自の理論で殺人を芸術作品として仕上げていくという震撼すべき内容。
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【文・チャーリー】
※本記事で紹介する映画は国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks（フィルマークス）」のデータに基づいてセレクトしたものです。
※2022年2月22日時点の情報です。
