【インタビュー】配給担当が語る!1月30日公開『ジェンダー・マリアージュ』の魅力

今週末1月30日(土)から、シネマート新宿・シネマート心斎橋他で、アメリカ最大のカリフォルニア州でおきた同性婚裁判を追ったドキュメンタリー『ジェンダー・マリアージュ 〜全米を揺るがした同性婚裁判〜』が上映開始します!

ジェンダー・マリアージュ ~全米を揺るがした同性婚裁判~

おそらく、今の日本で一番この作品を多い回数観ているであろう、配給会社ユナイテッドピープルの担当・アーヤさんに「こんな人におすすめ!」という視点から、作品の魅力を聞いてみました!

その前に、まずは映画の内容をざっくりと・・・。

Story

同性婚が合法とされていたアメリカ・カリフォルニア州で、2008年11月、結婚を男女間に限定する州憲法修正案「提案8号」が通過。同性婚が再び禁止されることになった。この「提案8号」を人権侵害であるとして州を提訴したのが二組の同性カップル、クリス&サンディとポール&ジェフ。アメリカ合衆国最高裁判所で婚姻の平等が初めて争われるこの訴訟のもと、かつてブッシュ対ゴアの大統領選で敵同士だった2人の弁護士、テッド・オルソンとデヴィッド・ボイスも手を取り合う。愛とは、家族とは、人権とは……。彼らのかつてない闘いを5年以上に渡って撮影し続けた感動のドキュメンタリー。

予告編

『ジェンダー・マリアージュ』はこんな人におすすめ!!

1. 愛してやまない人がいる人 or 恋人探し中の人​

試写会などで、この映画を観た人から一番よく言われるのが「愛情にセクシュアリティは関係ないよね」という言葉です。訴訟を起こしたゲイカップルとレズビアンカップルの間の愛情は、本当に深く、温かく、純粋で美しい…。社会のなかで関係性を認めてもらいにくいからこそ、パートナーや家族のことを守り、支え合おうとする力が一層強いのかもしれません。台本のあるフィクションではなく、現実をそのまま切り取ったドキュメンタリーだからこそなおさら、「愛の力はすごい!」と思わずにはいられません。「こんな言葉、言われてみたい!」(笑)と思うような名ゼリフもいっぱいです。

今、大切に想う人がいるとしたら、きっとその人のことを一層愛おしく感じる時間になると思いますし、恋人探し中!という人は、焦って表面上の「恋人」を見つけようとするのではなくて、じっくりと、本当の「パートナー」を見つけよう!という思いが湧いてくるかもしれません。

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2. 大きな、あるいは長期的な勝負をしている人、矢面に立っている人

訴訟を起こす、ましてや、日本で例えるならば「最高裁判所で憲法違反を問う」ような大きな訴訟を起こすわけですから、全国の注目を浴び、矢面に立つことになります。提訴した同性カップルたちは、相当覚悟をしたのだと思います。特に同性愛は、宗教上の理由から根強い反対派も存在します。「国が結婚を許しても 神は絶対にお前らの結婚を認めない」というヘイトスピーチも本作のなかには出てきます。そうした憎悪や攻撃の対象になることも想定したうえで、それでも、愛の平等を求め、同じ願いを抱く同志たちを胸に、5年という長期にわたって戦いつづける登場人物たちの姿は、とにかくカッコよくて、清々しいです。

もし貴方が何か大きな勝負をしていたり、自分の信念に基づいて矢面に立つような状況にいるとしたら、この映画はきっと、勇気と希望の光を見せてくれると思います。

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3. 法律関係の勉強・仕事をしている人

本作では、ブッシュ対ゴアの米国大統領選で、両陣営をそれぞれ代表した敏腕弁護士、テッド・オルソンとデヴィッド・ボイスが、保守派・リベラル派の垣根を越えて、手を携えて訴訟に臨みます。裁判所のなかは基本的に撮影NGのため、そのままの映像はありませんが、審理の文書記録を読み上げる「再現シーン」も多数含まれているし、そこに至る過程も、相手方の情報をどう入手し、それに対してどのように手を打つか、作戦を練っている場面なども映し出されています。

彼らの切り口や論理の詰め方、裁判所の判決内容などは、法律を専門とする人にとっても、良い材料…、少なくとも良い「肴(さかな)」(笑)にはなるのでは、と思います。

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4. 思いっきり泣きたい人、明日への元気が欲しい人

理由はよくわからないけど、思いっきり泣いて、すっきりしたい!という気分の時ってありませんか。この映画は2014年のレズビアン&ゲイ映画祭で上映された作品なのですが(映画祭時のタイトルは『アゲンスト8』)、そのときにボランティアスタッフをしていた友人が「会場から出てきた人たちがみんな泣いている!!」とSNSでつぶやいていたことが、実は私が本作と出会ったキッカケです(笑)。

公開にあたっての試写会でも、毎回すすり泣きが聞こえてきますし、女性誌『Sweet』の2016年2月号でも「マジで号泣しちゃうことは確実なので、タオルを持って劇場へ!」と評していただいたほどです。

泣き終えた後も、どんよりと暗い気分になるのではなくて、希望と喜びが胸に満ちてくる作品です。きっと、明るい明日が来るような気がしてくると思います。

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まだまだ本作の魅力は言い尽くせないほどですが、百聞は一見にしかず…と言いますので、ぜひ直接作品を観て、感じていただければと思います。

いかがでしたか?

今週末1月30日(土)から、シネマート新宿・シネマート心斎橋で公開になる『ジェンダー・マリアージュ 〜全米を揺るがした同性婚裁判〜』。

泣きたい方も、恋人探し中の方にもおすすめの作品なので、週末から足を運ばれてみては?

(c) 2014 Day in Court, LLC

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  • Mai
    -
    68
  • まみりん
    -
    判決が出るところ、4人が結婚するところで泣いた。 2時間ほどの映画の中で、 彼らの長い長い戦いの(4年以上!)、ほんの一部を見せてもらっただけだけど、 この戦いをやりとげた彼らはすごいと思った。 その戦いの長さや、理不尽さや、矢面に立つ事による知らない誰かからの誹謗中傷や、 その他もろもろ痛みを伴いながらも、正当な権利を求めて戦いつづけるのは本当に大変だったろう。 彼らは本当にすごい。弁護士達も、家族も、サポーターもみんなすごい。 最高裁判決で勝ったといっても、5:4だったのは驚いた。9:0じゃないんだ。 でも、全米でこれまで大きなムーブメントを起こし、同性婚に対する世論までもひっくり返したのは、 今後、同じように当然の権利を求めて、自分の尊厳を守りたくて行動を起こす人々に勇気を与えるものだと思う。 日本でも、すべての人が、自分の好きな人と当然に結婚することができる世の中になってほしい。
  • kiki
    3.7
    同性婚への憲法を提訴した5年間の軌跡を追ったドキュメンタリー。 同性婚が認められなくても制度があるなら活用すればいいんじゃないの?と正直これまで考えていた。 愛する性別が違うだけで、結婚する権利すら与えられないという事実に気付くことができなかった。 ただ好きな人と結ばれたいという正義を貫いて行動をしたことが、 世の中にこれだけ大きな影響を与えたのだろう。 日本はまだまだ先の話になるのかな…と思いつつ。 結婚は子どもを作ることが前提という主張が出てきて、今の時代の結婚とはなんだろう?と考えた。20代後半になって何度考えても答えが難しい。 この映画を見ながら、なぜわたしはLGBTという概念に関心があるのだろうか、と初めて思い至った。まだよくわからない。 FRAU SDGsのオンラインイベントで鑑賞。感想がまとまらないので、これから考えを深めていきたい。
  • ちぇる
    4.2
    仕事しながら観たからあんまり覚えてないけどもう一回観たいくらい良かったことは覚えてるのでまた観ることにする。
  • R
    4.5
    プライド月間第二弾として見てみた! アメリカにおける同性間の婚姻承認への闘いを描いたドキュメンタリー。もちろん結果がどうなったか我々は既に知っているのだが、そこに至るまでのプロセスと感動的なドラマを概観できる、とても興味深い作品だった。2008年、カリフォルニアにて一度は認められた同性婚。だが、同年の11月、州憲法修正案「提案8号」が住民票投票で可決、これにより結婚は男女間のみに限られることになった。提案8号は人権侵害であるとして、人権擁護NPOが二人の弁護士を立てて起訴するのだが、この2人が何と!それぞれ民主党・共和党を代表する弁護士デビッドボイスとテッドオルソン。二人はブッシュ時代、大統領選挙の投票数再集計をめぐって争った敵同士だった。まさか共和側のテッドが同性婚アリ側につくとは誰も予想しなかった。リベラル側からの反撥がありつつも、結婚という「保守的」制度が同性愛者に適用されないのは違憲である、と表明するテッド。まさに最強のふたりである。彼らが原告側二組のゲイカップルと手を組み、人間として最高の善意と誠意を持って、真摯に人権問題に取り組む姿は、死ぬほど感動的。ふたりともお爺さんに近い年齢なのに、誰よりもイケてる! カッコいい! 赤の他人の悲しみ、苦しみに寄り添い、彼らを愛し、激励しながら、正義への闘いに挑んでいく。これこそが人間のあるべき姿だと、生きる道だと、ふたりから放たれる美しき輝きが物語っている。ほんまに、マジでカッコいいから、見てほしい! そして、二組のゲイカップル! 彼らが互いを愛し合うその姿よ! 誰がどう見ても、そこらへんに転がってる簡単な恋愛とはまったく異質のものだ。この衝撃的なほど歴然たる差は、一体、何なのだろうか。互いの瞳を見つめ合う彼らの、相手に対する深い深い敬意、愛情、友情、優しさ、慈しみ、こんなカップル現実世界で見たことねーよ!!! だいたいのカップルが妥協と忍耐と諦めと開き直りで出来上がってるようにしか見えないこの世の中の! どこに! こんなカップルが! 存在し得るのか! アメリカだから? マイノリティだから? それとも純然たる運の良さ? 彼らを見てるとかなりいろんなことを考えさせられる。ホントは彼らみたいな人たちこそ、真に結婚にふさわしいのでは。てか、そもそも結婚という制度の在り方自体、問われるべきなのではないか。てかずっと長いあいだ問われてるよね。まぁそれはさておき、なぜ彼らゲイカップルは、そもそもわざわざ「結婚」をしたがるのか、「結婚」に固執するのか、この映画を見ると、そのへんも明確に理解できます。なるほど、そりゃ真に愛する人がいるなら結婚できたほうがいいわ。ボク個人としては、結婚はしようがしまいが個人の自由だと思ってるし、結婚が人間の幸せと直接関係してるかと言われたら、まったく関係ない、としか言えない。不幸な人間は結婚しててもしてなくても不幸だし、逆もまた然り、要は自分が自分そのものとして独立して幸せであり、そして同時に他者の幸福のために自分の命を使えている、それこそが人間的幸福の源泉であり土台であると思う。不幸な人間と不幸な人間が社会的責任を背負っていっしょに暮らし始めたりしたら、そりゃー険悪にもなっていくわ。そして、本作でもう一つ大きく印象に残るのが、同性婚に反対の立場だった人が、議論していくうちに、相手の立場で考えようとすることをやめてしまっていたことに気づき、意見を変えるシーンだ。そんなこんなを見ながら、ボクは「中道」について考えていた。「中道」とは、足して2で割った真ん中、などという中間主義や折衷主義ではない。本来は、「道に中る」という意義で、正義や道理に適うものだ。それは生命の全体観に立った生き方でもある。世の中には、有無、善悪に限らず、さまざまな二分法がある。物質主義と精神主義。資本主義と共産主義。自国民と外国人。多数者と少数者。自己と他者、等々。 これらの二分法への固執には、一方に偏り、他方を切り捨てる傾向がある。「中道」の眼は全く違う。 どちらか一方を切り捨て、犠牲にする発想は持ちえない、なぜなら、いずれの一方にも、そこに人間がいるからだ。一切を生かして新たな価値を生み出す生き方。まさにそれこそが本作最大のテーマなのではないか、と思った。さて、気になるのは日本の今後だ。今日も、たまたまとある学生と話をしていて、「ホントはクラスに2〜3人はいる計算のはずなのに、私は同性愛の人にひとりも会ったことがない、まだまだ日本にはそういうのをオープンにできない空気があるんでしょうね」と彼女は言っていた。たぶん実際にそうなのだろう。つい先日も、LGBT法案の国会への提出が見送りになったばかりだし、パートナーシップ制度を取り入れてる自治体も100を数えるばかり、しかも保証等も結婚とはまったく別物のままだ。まだまだ課題は山積みだ。どうやら我々小市民にできることも、数少なくはあるが、あるようなので、微力ながら、どしどし協力していきたい次第である。まぁ、くどくどとくだを巻いてしまいましたが、両手を挙げて推しておきます、せっかくのプライド月間なので、是非是非見てみてください。
ジェンダー・マリアージュ ~全米を揺るがした同性婚裁判~
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