『ソウ』シリーズが本当に描こうとしたメッセージ『パーフェクト・トラップ』

Why So Serious ?

侍功夫

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日本でもヒットを記録した『ソウ』シリーズ。簡単に説明すると「謎の男ジグソウが仕掛けた命がけのゲームを通し、参加させられた人々が過去の罪と向き合っていく」物語です。

ただ、この「物語」はシリーズの魅力にあまり加担していません。ジグソウの真意や意思を継いだのは誰なのか、といったミステリー要素は添え物だと言い切れるでしょう。

傲慢で尊大な犯人の仕掛けた冷酷無比な機械による凄惨を極めた殺人シーン

これこそが『ソウ』シリーズの魅力の根幹を成しているものです。

殺人トラップによる大殺戮!

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『パーフェクト・トラップ』は『ソウ』シリーズのパート4から最終作パート7までの脚本家マーカス・ダンスタンが監督を担当した作品です。

富豪の娘エレナが友人に誘われて夜遊びに出掛けます。大音量のダンスミュージックにブラック・ライトが点滅するクラブで、若者たちがハメを外して楽しんでいると突如、巨大芝刈り機が天井から迫って若者たちを切り刻み、別のフロアでは釣り天井が落ちてきて人々を押しつぶします。

クラブには冷酷な殺人鬼「ワナオトコ」が仕掛けた殺人トラップが仕掛けられていたのです。生き残ったエレナは「ワナオトコ」のコレクションとして生かされて、どこかへ連れ去られてしまいます。エレナの父は救出隊を結成し「ワナオトコ」の待つトラップだらけの廃ホテルへ救出に向かうのです。

ミステリーよりも殺人トラップ!

『ソウ』シリーズでは最初の3作、ジグソウが生きていた間は、それなりに物語と言えるものがありました。しかしジグソウの死後、ゲームを引き継いだ男が登場した段階で、それまでだって優先順位の低かったミステリー要素はさらにどうでも良くなります。丁度、マーカス・ダンスタンが脚本を担当したパート4以降です。

謎めいた物語よりも殺人機械の活躍こそが『ソウ』シリーズの魅力であると前提した故の展開です。その前提に間違いが無かったのはシリーズのヒットでも証明されています。人々は「ミステリー映画」という包装紙に包まれた、陰惨な殺人シーンを求めていたのです。

『パーフェクト・トラップ』も、全く同じ理屈で作られています。物語といった物語は存在しません。登場人物の設定が微かにあるのみで、「ワナオトコ」の準備する殺人トラップの活躍と、死体を使ったビザールな人間標本に溢れた作品になっています。

つまり『ソウ』シリーズのファンなら確実に楽しめる作品になっているのです。ちなみに本作は『ワナオトコ』に続くパート2です。1作目も似た話ですし、どっちを先に見ても大した差は無いです。

公式トレイラー

 

 

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