27歳で突然の死。歌姫エイミー・ワインハウスの壮絶な人生を描いた話題作は必見!

愛と自由と無限が大好きな私と、映画

GATS

2011年7月23日、天才ジャズシンガーと謳われたエイミー・ワインハウスが27歳の若さで急逝してからちょうど5年が経過しました。

20歳の時に完成したデビューアルバム「Frank」の定評、続くセカンドアルバム「Back to Black」は全世界で1200万枚のセールスを記録、そしてブルーノ・マーズとの楽曲でも有名なマーク・ロンソンと制作し、彼女の闇や不安がリアルに書き綴られたシングル曲Rehab」の大ヒット。その結果、2008年に行われた第50回グラミー賞では、5部門受賞を成し遂げました。

しかし、若き華やかな成功には深い闇が潜んでいました。そんな彼女に迫った現在公開中のドキュメンタリー映画AMY エイミーでは、その栄光と成功に潜む孤独の闇が描かれています。

amy(エイミー)

(C)2015 Universal Music Operations Limited.

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エイミー・ワインハウスという人間

わたしは、ただ歌いたいだけ。

ドキュメンタリーでも取り上げられ、広告にも起用されている彼女の台詞。彼女が音楽を愛していたことについて、的確にシンプルにまとめられていますね。

エイミー・ワインハウスといえば天才ディーヴァ。聞くと二度と忘れられないその力強い声は、ジャズシンガーのトニー・ベネットやミュージシャンのエルトン・ジョンビヨンセリアーナなど名だたるアーティスト、著名人が絶賛するほど。

実生活を歌詞に綴り、歌う彼女の曲はどこまでも正直で激しく、そしてドキュメンタリーに出てくる彼女の笑顔はピュアでまっすぐです。音楽を心から愛した彼女はR&B、ソウル、レゲエ、ロックンロールと様々な音楽を耳にし、特にジャズを愛しました。彼女自身のキャラクターや自由な振る舞いが、ジャズそのものだったとも言えます。

彼女の音楽の多くはディープなラブロマンスを歌っており、誠実でストレートな歌詞が聞く者から強い共感を呼びました彼女の生命力や意志の強さが宿るその音楽は、全世界最高の音楽祭典、グラミー賞でもそのパワーを見せつけました。

とは言うものの、10代から酒と男に溺れ、当時通っていた学校は放校処分。ピアスとタトゥーの多い体は破天荒な彼女の象徴と言えなくもないでしょう。

パフォーマンス中のワインの暴飲、アルコールとドラッグの影響でステージには立てても歌えない始末、加えてコンサートのドタキャンはザラ。最高と謳われたかつての彼女のステージは次第に最悪と言われ始めてしまいます。

若くして築いた成功は崩れ、彼女の繊細な性格がさらに彼女の音楽、そして彼女自身を壊していきました。

映画『AMY エイミー』で描かれる彼女の素顔

私を知れば、世間は理解するはずよ

このドキュメンタリー映画が描いたのは、華やかな成功と数々の悪態、そして音楽を心から愛しながら有名になることを恐れた彼女の素顔でした。

彼女を知っている多くの人は、彼女がどれだけ酒に溺れ、ドラッグに囚われ、男に依存したかを知っています。代表曲「Rehab」では、リハビリへ行けと彼女に言う人間に対して、「Noよ」と歌った曲です。男に裏切られては音楽と言葉が溢れ、正直な彼女に嘘やデタラメを歌うことは出来ませんでした。

しかし、アルコール中毒についての歌でさえ、失恋についての歌でさえ、偽りのなかった彼女は、有名になりすぎることをひたすらに恐れていました。

マスコミの過度な追っかけによる嫌がらせやファンの冷たい目に耐えられず、さらに深い拠り所を求めドラッグや酒に飲まれてしまう始末。健康管理の責任はもちろん彼女自身にありましたが、マスコミ・メディアは有名になった彼女を見逃さず、行き過ぎたハラスメントが彼女の苦しみを止めることはなく、克服したり、また中毒になったりを繰り返しました。

そして2011年7月23日、彼女がほとんどアルコールとドラッグを断ったと思われかけた時期に、過剰なアルコール摂取により彼女は遺体で発見されます。

映画『AMY エイミー』に寄せられた絶賛の声

しかしそんな彼女の曲に感動し、共感していたのは、ジャンキーや恋に悩む若者だけではありませんでした。

ミック・ジャガーレディー・ガガジャスティン・ビーバーたち大物アーティストから現在の音楽チャートを賑わす常連までが、この映画にある種の共感を覚え、評価しています。それはメディアがセレブリティをどれだけ不当に扱い、そしてドラッグなどの悪の手がいかに多いかを、彼らが一番わかっているからでしょう。

余談ではありますが、私がこの映画を初めて鑑賞した場所はシドニーでした。映画が始まり、彼女の曲が流れるなり、すすり泣く声が聞こえ始め、それは上映終了まで止むことはありませんでした。そして先日、日本で再度見た時にもまた、客席で全く同じ現象が起きていました。

彼、彼女らが涙した理由。それは、きっと彼女の歌声にあったのではないでしょうか。たとえ破天荒な彼女の生き方に共感しなくても、歌詞を理解していなくても、その心の奥底から湧き出る訴えが歌声となってエモーショナルに表現されたとき、見る者はそのピュアで正直な思いに心を打たれ、涙を流さずにはいられなかったのではないでしょうか。

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※2022年2月20日時点のVOD配信情報です。

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  • pippin
    4.3
    ずっと前に何回かみました。 もともと、エイミーが好きだったから、亡くなったというニュースは本当にショックでした。 この映画は、本当に心が痛かった。 エイミーにとっての事実は、この映画通りだったのかもしれないし、どうなのかはわからない。 でも、親の愛を足りないと感じていた本人の事実はあったのかなと思います。 でも、それも本人の問題だとは思うけど、、 パパラッチはストレスだっただろうなぁ、、 尾崎豊にしてもそうだけど、その年齢の時にしか描けない、作れない名作っていうのはあると思う。 そのアーティストは、その後、どう生きるべきか? それがテーマですよね。 もう一生、作品を生み出さなくても許してあげたらいいのにね。 しみじみ思います。 エイミー、才能豊かで、あのダミ声は彼女にしか出せないものでした。 楽になってくれていたらいいね。 短かったね。 27年間。 ありがとう。 Rest in peace.
  • ヒロコン
    4
    Back to blackを観ましたが、ドキュメンタリーは最強でした
  • ぼみ
    -
    ドキュメンタリーとは思えないほど鮮烈な作品。元夫&父親のどうしようもなさと映画に出演する面の皮の厚さに愕然とした。もちろん、執拗に追いかけ回すパパラッチたちにも。あまりに追いかけ方がひどいので、はじめはそのシーンだけフィクションかと思ってしまった。 人気が上がる一方で、外的要因もあってどんどん闇に墜ちていくエイミーには胸が痛んだ。彼女自身も救済のチャンスを自ら手放してしまっているのがまたつらい。ただ、精神が不安定な状態で正常な判断を下せるのかと言われると難しい気もする。 鑑賞している自分が言うのもなんだが、この映画はなんのためにあったのだろう。もし自分がエイミーの立場だったら、知られたくないであろう部分まで晒されて「もう放っておいてくれ」と言いたくなるはず。もう少し光の面も描くのかと思って見始めただけに、鬱々とした気持ちが残ってしまった。ドキュメンタリーは下調べした上で見なければならないと反省した。
  • filmemory
    4
    これはだいぶ昔に見たけどよかった
  • hi3_trash
    -
    they tried to make me go to Rehab, but I said, no no no ♪
AMY エイミー
のレビュー(5784件)