純愛映画として話題になっている『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』。
突然現れたイケメンとの出会い、草むらで花かんむりをつけてはしゃぐ姿、「待って」「待たない」といったやりとりやバックハグなど胸キュンシーンがたっぷりの作品です。
でもそれだけではなく、女性が理想とする彼氏像が具体的に描かれていることも、この映画がヒットしている要因のひとつな気がします。
(c)2016「植物図鑑」製作委員会
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】仕事も生活もパッとしない女子の前に突然現れたイケメンとの恋物語
一生懸命なつもりなのになぜか仕事もプライベートもうまくいっていないさやか(高畑充希)。
そんなある日、家のそばで空腹で倒れている男性・樹(岩田剛典)を発見。カップラーメンを食べさせ、シャワーを貸したところ、翌朝には彼が作った朝食が!
料理下手ゆえ食事はほぼコンビニ弁当のさやかはその料理に心掴まれてしまい、行き場がないならと家事をやってもらうことを条件に半年契約で彼との同居生活を決めてしまいます。
樹は料理上手な「料理男子」であることと、植物オタクであること以外は謎に包まれたまま。でも彼との生活はさやかにとって癒やしになり、どんどん樹に惹かれていき……。
そんな中、ちょっとした行き違いでケンカをした2人。勢いで思わず樹に告白してしまったさやかですが、その思いは実ります! しかし、同居生活が半年過ぎたある日、突然樹が姿を消してしまい……。
「料理男子」のおかげで、自分がどんな人と一緒に暮らしたいのか気づける!?
結末がどうなるかは本編を見てもらうとして、映画で中心に描かれているのはさやかと樹の生活。特に多いのは樹が料理を作り、さやかが美味しそうにその料理を食べるというシーンです。
樹がはじめて作ってくれた朝食では久々の手料理の温かさに感動してさやかが涙をこぼしたり、樹が用意したお弁当のふたをさやかが職場で毎回うれしそうに開けていたり(しかもそのときはお弁当がどアップで映ってます!)。もちろん、さやかが仕事から帰ったら夕飯が準備されているというシーンも。
働いて疲れているときこそ「こんな風に誰かに労ってほしい!」と思ってしまいますよね? だからこそ、見ていると「そうだ! 私が一緒に暮らしたいのはこんな人だ」と、ふと自分が理想とする男性のタイプに気づく女性も少なくないはず。
女子が憧れる「彼とさり気ない日常を楽しめる生活」が描かれている!
植物オタクな樹が休日にさやかを誘い、川辺などに生えている野草を“狩り”に行くというシーンも映画では描かれています。
この“狩り”は、食料調達という意味も。食べられる草を摘みそれを調理するのですが、樹がリードしているとはいえさやかも一緒に摘み、料理も手伝っているので、2人共同で作業をしているように見える場面です。
豪華なデートでもないし、日常の作業を2人で行っているだけなのですが、その姿がとても楽しそうで幸せに溢れているんです!
「彼とさり気ない日常を楽しんでいきたい!」と憧れる女性は多そう。それが映画でうまく具現化されているのも女性の心にグッと響くところなのかもしれません。
お互い足りないところを補い合う恋愛・結婚をしたい人にも参考になる映画
このように『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』は、女性がぼんやりと理想だと思っていたり憧れていたりする彼との生活を具体的に映像として見せてくれているからこそ、人気が出ているように感じます。
見方によっては、働くことがメインで料理が苦手な女性と、部屋を貸してもらう代わりに家事をメインでしてくれる男性が、お互い足りないところを補い合って生活している姿を描いているようにも見えます。
なので、映画のような役割分担でなくても「彼とは足りないところを補い合う関係が理想」と考えている人にも、支え合うこととはどういうことなのか参考になりそうな作品です。
今恋愛中の人もそうでない人も、倦怠期の人も、見れば胸キュン以外のなにかを得られる映画だと思います!
※2022年9月29日時点のVOD配信情報です。