日本の伝統芸能が映画館で気軽に楽しめる!?シネマ歌舞伎とは

すべては魔法にかけられて

玉澤千歩

歌舞伎 白歌舞伎歌舞伎 赤

江戸時代の庶民の娯楽代表といえば歌舞伎。皆さんは生で見たことがありますか? 伝統芸能として古くから親しまれている歌舞伎、特に若い方は「難しい」というイメージを持っていらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。

時代を飛び越え活躍するヒーロー、美しく妖艶なヒロイン、シンプルでわかりやすいストーリー、派手な衣装に演出、歌もあれば踊りもある……なんだかミュージカルに近いものを感じませんか? そう、歌舞伎とは現代にも通用する最高のエンターテイメントなのです!

とはいえ、生でいきなり歌舞伎を見るには敷居が高い……そう思う方も多いでしょう。でも実際に見てみると「なーんだ」と安心すること間違いなし。必要なのは勇気でも知識でもありません。ほんの少しの好奇心です。でもちょっとだけ安心できるように、映画館で手軽に歌舞伎を楽しめる「シネマ歌舞伎」についてご紹介します。

シネマ歌舞伎とは?

歌舞伎を映画館で楽しむ新しい観劇スタイルとしてシネマ歌舞伎は生まれました。初めて歌舞伎を見る人、劇場が近くになくてなかなか見に行けないという人も手軽に楽しめます。

歌舞伎といえば上映時間が長いと気になる方もいると思いますが、ご安心ください。作品によって異なりますが、上映時間が長い作品は必ず休憩時間が入ります。その間にお手洗いを済ませたり、グッズ売り場でお買い物をすることも可能です! 気になる料金は一般・学生料金の2種類(シニア・サービスデーその他割引不可)となっていて、作品によってはお得なご鑑賞券や回数券の販売がある場合もあるので、詳細は作品ごとにご確認ください。

楽しみ色々! シネマ歌舞伎の楽しみ方

実際の歌舞伎では、座席によって楽しみ方が変わります。かぶりつきで演者の細かい表情・仕草が見える前方席、あるいは演出など舞台全体が楽しめる中~後方席など、初めて行く場合には座席に迷う方もいらっしゃるでしょう。

でもシネマ歌舞伎なら役者の表情はもちろん、舞台全体を映してくれるので心置きなく歌舞伎の世界へ入り込めるのです。他にも豪華で美しい衣裳や長唄、鳴り物(音楽)に注目してみたり、一瞬で衣裳が変わったり、とんでもないところから登場人物が現れたりと、自分が面白いと思うポイントを探してみましょう!

歌舞伎=古いじゃない! 若い人でも楽しめる作品が盛りだくさん!

400年以上の歴史がある歌舞伎。演目も笑えるものから背筋も凍るホラー、血みどろサスペンス、人情もの、切ないラブストーリーと数え出したらキリがないほどの作品・ジャンルが存在します。

歌舞伎といえば、文語調のセリフを独特の抑揚で言う印象がありますよね。セリフがきちんと聞き取れるか不安な方も多いでしょう。そんな方にオススメしたいのがシネマ歌舞伎 歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉

阿弖流為

若い世代を中心に人気の劇団☆新感線と松竹の夢のようなコラボレーション企画であるこの舞台は、歌舞伎の新たなるステージを目指して“歌舞伎NEXT”と名付けられました。現代と同じテンポの会話劇となっているため、テレビの時代劇を見るのと同じ感覚で楽しめる上に、物語の圧倒的なスピード感と出演者たちの迫力ある立廻りに魅了されること間違いなし! 

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こういった作品から歌舞伎の世界に触れてみるのはいかがでしょうか?

他にも現代演劇で活躍する演出家が手がけた作品以外にも古典作品もたくさんあります! 気になる方はシネマ歌舞伎の上映一覧をチェックしてみてください!

歌舞伎に漫画界が進出!? 『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』

先ほど、シネマ歌舞伎では古典から新歌舞伎(明治以降にできた歌舞伎作品)など様々な作品があるとご紹介しましたが、今度は漫画が歌舞伎の世界に登場しました! その名も『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』!!!

国内外問わず絶大な人気を誇る漫画「ONE PIECE」の世界と四代目市川猿之助による「スーパー歌舞伎Ⅱ」が奇跡の融合を果たした舞台です。

上映時間は約2時間弱と見やすく、壮大なスペクタクルとアクションで誰もが楽しめる映像作品として10月22日(土)より全国の映画館に登場します。一体、どんな世界が広がっているのでしょうか? 上映開始まで待ちきれませんね。

「歌舞伎って古臭い」とか「敷居が高い」と感じていた方にこそ、シネマ歌舞伎はオススメです。手軽に気軽に伝統芸能に触れられる大チャンス! 映画鑑賞の折にぜひ歌舞伎の世界に触れてみてはいかがでしょうか?

■シネマ歌舞伎サイト

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  • Mika
    3.7
    宝塚の阿弖流為も良かったけど、歌舞伎阿弖流為も良い!   時間は長いけど、気にならない程引き込まれる。
  • Mrym
    4.4
    新感染ぽいとおもってたら、やっぱりからんでました。 なんなの、この才能集団は!!
  • ぷろとん
    4.5
    十代目幸四郎がカッコいい!
  • Tsk
    5
    勘九郎さんかっっっこいっっ!!! 染五郎さん(当時)好きっっ!!! 七之助さんめっちゃきれいっ!!! ハッーハッー…!!(語彙力の消失) いつかシネマ歌舞伎デビューしたいと思っていて、たまたまリバイバル上映の知らせを聞いて行きました。 初歌舞伎がこれで良かった!人によっては邪道だったりするのでしょうか?劇団☆新感線のエンタメと歌舞伎のキレのある見栄の見せ方がハマるとこんなにカッコいいのかと衝撃でした。 歌舞伎版プロメアと前情報を得ていて納得、少し雑だが人望も実力も兼ね備えたスーパーヒーロー田村麻呂と影のある悩めるカリスマ指導者阿弖流為との友情と闘いの物語でした。 歴史ものだとあまりに知識が足りないなと思っていましたが、ファンタジーとして構成しなおし、デフォルメされたキャラクターがわかりやすく理解しやすかったです。 新感線…というよりかは中島かずきさんの脚本、アニメだと大体後半で失速するイメージでしたが今回はどんどん面白くなってさすがに途中長くなってくたびれていましたが場面も人間関係もどんどん進んでいき、最後までグイグイ見せていく力を感じました。 特に七之助さんの演じるヒロインのトリックはベタではあるけれどとっても好き! 「こんなんオタク大好きに決まってる…」みたいな展開をもりもりに詰め込んで大型エンタメに仕立て上げています。 田村麻呂も阿弖流為も、とても漫画的。身振り手振り大きく堂々とされ、目線、足運びひとつひとつかっこいい!を突き詰めた芝居が最高でした。 元々泥臭く、ケレン味のある作品が大好きなので今回自分の好みにストレートに当たったのもありますが、歌舞伎って思ったより堅苦しくないのかもしれない…と気づかせていただいた作品です。 また気が向いたらシネマ歌舞伎、また足を運びたいと思います。
  • ねまる
    4.2
    2002年に市川染五郎(今の幸四郎さん)主演、堤真一、水野美紀共演で上演した劇団☆新感線の舞台を2015年に歌舞伎化した本作。 舞台版は未見。 脚本はもちろん、演出も新感線のいのうえさんがやっているので、 歌舞伎キャストで、見栄の多いだけの新感線でした。 正式な歌舞伎を知らないんだけど、 ギャグも音楽も殺陣もまんま新感線です。 ギャグは多分新感線のが多かったかなという感じだけど、新感線慣れしてる染五郎さんがちょいちょいボケてくれるのが良かったですね。 あと!新感線は物語が壮大で台詞量が多いからみんなめっちゃ早口なんですが、 歌舞伎役者さんたちは、一言一言丁寧に発音していて聞き取りやすい…!! 花道を使った演出や豪華絢爛な小道具の演出は素晴らしくて、 大好きな中島さん脚本だし、ワクワクの止まらないスタート。 阿弖流為と坂上田村麻呂の2人をモデルに、かたや蝦夷を守るため、かたや征夷大将軍として、戦う姿のかっこよさ。 互いに名乗るシーンの叫び合いとか、これまだ序盤だよ?という名シーン。 これってもしかして、プロメア系の展開?とか、蒼の乱?とか新感線の他の作品を思い起こしてみたんだけど、 中島脚本はそうは甘くはないんですね。 畳み掛けるような後半のしんどいシーンの連続。 これで終わるんだなぁというところからさらに3転ほど、着地点を見せない移り変わりなのに、最後はちゃんと綺麗に収まる。 思考が全て停止させられて、息をすることすら忘れていて、その物語の中の世界にいるあの感覚。 久しぶりにこの感覚を感じてただただ嬉しいのです。 映画のエンドロールの後、カーテンコールの映像が少し流れるんですが、 あまりに染様が、阿弖流爲があまりにお茶目に笑っていて、それでようやく涙が出ました。 ここからネタバレ 中島さんの書く話には、 真っ直ぐで正直な馬鹿と、 影を背負い光であるクールが、 相対するものとして出てくることが多いんですよね。 その組み合わせがまず好きなんですが、 いつも私は後者にぐちゃぐちゃにされる。 『朧の森に棲む鬼』の時は、染様そんなにだったんだけど、 今回の後者キャラの阿弖流爲には完全に引き込まれてしまった… 一緒に行った人は、田村麻呂がカッコ良いと言っていたので、完全に好みなんだろうなぁ。 その2人のどちらかと思いきや、 鈴鹿であり、神である七之助さんに、とあるシーンでしんどいを持っていかれてしまって、一旦しんどいに入ってしまえばもう中島さんの手の中。 神?は?とか言ってる余裕なく、 感情のアップダウンのジェットコースターの上なんだよね。 ここでしんどいしてるので、田村麻呂が宮中にかえって裏切られるシーンがまたしんどい。 あのしんどい乗り越えて、2人で手を取り合うはずだったのに… 阿弖流爲はまぁまぁ熱いけど、クールな側にいる者が裏切られて自分の枷を外して暴れるシーン、 どの作品でも堪らなく素晴らしいです。やっぱり好き。 この手のキャラは、早乙女太一が最強だと思っていましたが、まさか染様がいたとはなぁ。 大好きな作品がまた増えました、、、
シネマ歌舞伎 歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉
のレビュー(325件)