※本記事掲載写真、すべて筆者撮影
ザ・メイキング・オブ・ハリー・ポッターってどんなところ?
2012年から始まった『ハリー・ポッター』シリーズ、全8作品が撮影されたロンドン郊外にあるリーブスデンスタジオを見学することのできるツアーです。かなり広い敷地内に実際に使われたセットや衣装、小道具、設定資料などが展示されており、すべて見て回るには3時間近く掛かるほど。
入場料は大人(16歳以上)が約6600円(33ポンド)と少々お高いですが、見応え十分な展示の数々に圧倒されます。ファンならずとも作品を観たことのある方なら楽しめること間違いなし!ローブを借りて、箒に乗った合成写真を撮影してもらえるコーナーもあるので、作品の世界にどっぷりと浸かることができますよ。
こちらは、実際に使われた衣装の展示です。汚れや穴、傷などがあるものがほとんどで撮影で使われていた跡がしっかり残っています。展示物の説明などはすべて英語なのですが、有料で日本語に対応した音声ガイドを借りることができるので安心してください。ちなみにこの音声ガイドにはメイキング映像やインタビューがたっぷり収録されており、これをすべて観ていると5、6時間はスタジオツアーから出てこれません(笑)
俳優たちの成長を感じるセットのサイズ
入り口で出迎えてくれるのが、このハリーが過ごす階段下の部屋のセットなのですが、思っている以上に小さい。これが実際の撮影に使われたとのことなのですが、シリーズ初期のハリーは確かに小さかったですよね。今はもう、この階段下の部屋には入れないんじゃないでしょうか。
こちらは、グリフィンドール寮にあるロン・ウィーズリーのベッドですね。これも実はとても小さくできています。シリーズ一作目の際に作られたものがシリーズを通して使われていたようですが、俳優たちが成長するにつれ、このベッドでは横になれず、足を折り曲げて座っている状態などを撮影したそうです。そういった部分を気にして作品を観てみるのも面白いかもしれません。
実際に使えるように作られている小道具の数々
こちらは第三作目『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で活躍した「逆転時計」です。しっかり回転するようにできていて、中の砂時計も精巧に作られていました。その他、映画内で使われる小道具は実際に使えるように作られているものがほとんどのようです。特に杖は同じように見えますが、それぞれ別の杖を持っていてデザインが異なるのでよく観てみてください。
また、小道具ではありませんがダイアゴン横丁のセットでは、それぞれのお店の中にある商品ひとつひとつまでもが作られており、映画では映らないような部分にまでこだわっているのがよくわかります。中を覗き込むとすぐにでも開店できるような状態になってます。
その他にも、登場するクリーチャーたちも実際に動くように作られていたりして、映画で感じる迫力は実際に作られているからこそなのだなと感じました。
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』に登場するハンガリー・ホーンテール
物語の舞台ホグワーツの模型が圧巻!
作品の舞台であるホグワーツですが、シリーズのはじめの頃はこの模型を使って撮影が行われていたそうです。原作で続編が出版される度に明らかになるホグワーツを増築しながら、映画の撮影を進めていましたが、CGの技術が進歩してきたシリーズ終盤では、CGを使った撮影に変わり、ホグワーツを壊したり、爆発させることができるようになったとのことです。大きさがあまり伝わらないかもしれませんが、相当大きなホグワーツの模型で、見た瞬間思わず声が出るほどでした。
いかがでしたでしょうか。この他にもたくさんの『ハリー・ポッター』シリーズを創り上げてきたセットや衣装など数々の展示が並んでおり、多くの撮影秘話も聞くことができるツアーになっています。どう撮影されたのかを踏まえた上で作品を鑑賞するとまた違った見方で楽しむことができるので、イギリス・ロンドンへ旅行に行かれる際は、ぜひ足を運んでみてください。
公式サイトはこちらになりますが、「ハリーポッタースタジオツアー ロンドン」などで検索するといくつもツアーがでてくるので(日本語)、興味がある方は是非チェックしてみてください。