オーソンウェルズ、クリントイーストウッド、ジョージクルーニーなど、映画史には監督としても名を残した名俳優が数多く存在します。
そこでWOWOWは次代の才能を育てるため、個性豊かな5人の俳優を集め、俳優による映画制作を実現。開局30周年を記念した一大プロジェクト<アクターズ・ショート・フィルム>をスタート。
挑戦するのは磯村勇斗・柄本佑・白石隼也・津田健次郎・森山未來の5人の人気俳優。カメラの前で個性あふれる芝居を見せてきた彼らが、今度はカメラの後ろに回って独自の世界を作り上げ、米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」のグランプリを目指します。
アクターズ・ショート・フィルムとは?
尺は25分以内、予算は全作品共通、原作物ではなくオリジナル企画であること、そして監督本人も出演することが共通ルール。各監督が制作したショートフィルムの中から、視聴者や映画評論家の投票により選ばれた1作品が、2021年の「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」への挑戦権を得られるという視聴者参加型のプロジェクトです。ぜひあなたの〝お気に入り作品〟に投票を!
監督たちのこだわりが詰まった作品たち
各作品とも5人の監督たちの個性が発揮されている異色作ばかり。そして、そんな監督たちのビジョンを表現すべく豪華俳優陣が集結。才能をともに認め合う俳優たちが、監督と役者という間柄となり、見事なアンサンブルを実現しています。
『機械仕掛けの君』 監督:磯村勇斗 脚本:伊藤靖朗 主演:泉澤祐希
アンドロイドが進化した近未来社会では、アンドロイド反対運動が過激化しています。AI技術者の照康(泉澤祐希)も人間の未来に不安を抱き、反体運動に身を投じていました。そんな中、照康の弟、鳳太は高名なAI開発者の息子、泰明と出会い友情を育みますが、過激化する運動が2人を追い詰めていきます。
現実社会においても、AIに仕事を奪われるのではと不安に感じている人が増えているでしょう。本作は、そんな現実の不安を反映した作品と言えます。人間そっくりのアンドロイドが誕生する時代、人はどう生きるべきか、アンドロイドとともに生きることはできるのかを問いかけます。主演の泉澤祐希は、元々親交の深い磯村勇斗が監督をやると聞いて驚きと嬉しさが湧き上がり、出演オファーを快諾。磯村監督も「泉澤祐希君がこの作品に一本芯を通してくれた」と語り、その強い信頼関係が作品の完成度を高めています。
『夜明け』 監督・脚本:柄本佑 主演:森山直太朗
アルバイトで食いつなぎ、家賃を3か月滞納しているうだつの上がらない田中(森山直太朗)。普段は情けない男にしか見えない彼は、実はヒーロースーツに身を包み、世の中の事件を解決する正義の味方として活動しているのでした。
田中は傍からみれば情けない男です。大家に家賃を督促されても狸寝入りを決め込み、独り言も多く変人に見えます。しかし、生活が苦しくアルバイトを探す最中でも、事件とあれば、すっ飛んでいくのです。そんな一風変わったヒーローを撮影の裏側を見せるメタフィクションを導入して描くユニークな作品です。柄本佑監督は、学生時代から自主制作を手掛けており、本作は彼が16歳の時に書いた脚本を基にしています。主演の森山直太朗は現場の柄本監督を「映画の製作現場への拘りや、執念に圧倒されました」と振り返り、柄本監督の映画作りに対する情熱をヒシヒシと感じたようです。
『そそがれ』 監督・脚本:白石隼也 主演:吉村界人/神野三鈴
主人公の男(吉村界人)は、幼い頃に通った絵画教室のことを思い出している。幼馴染のこと、そして優しく指導してくれた先生(神野三鈴)との思い出。絵画教室でのささいな「罪」とそれを二人だけの秘密にしてくれた優しい先生、そして先生の入院…。様々な思いが男の胸に蘇ります。
少年にとって、年上の女性は特別なもの。そんな特別な思い出を瑞々しいタッチで描いています。白石監督は「自分が書いた脚本を、俳優陣が自由に軽やかに超えていく瞬間が印象的」だったと語っています。主演の神野三鈴は「普遍的な、まるで大好きな詩のような甘美さと痛みを感じました」と白石監督の繊細な感性を評しています。
『GET SET GO』 監督・脚本:津田健次郎 主演:竜星涼/大東駿介
ビルの屋上から飛び降り自殺を試みる慶(竜星涼)を、偶然居合わせた隼人(大東駿介)が引き留めます。隼人はどうせ死ぬならと、慶をロシアンルーレットの賭場に連れていきます。人の死を娯楽にする異様な世界を目の当たりにした慶は、命とは何かを考え直し、隼人もまた病に蝕まれ自らの命の限界を感じていました。
生きる意味を見出せない男と、余命わずかだがやりたいことがある男が出会い、人生とは、命とは何かを問いかけます。スタイリッシュな映像と構成も見どころで津田監督のセンスが光る一本です。津田健次郎監督は情熱に溢れたキャストを絶賛しており、時間に追われる撮影の中、妥協を止めてくれたのは主演の二人だったそうです。主演の竜星涼と大東駿介も、津田監督は真摯に役者と向き合ってくれたと語っており、二人にとっても特別な体験になったようです。
『in-side-out』 監督:森山未來 脚本:岩井秀人 主演:永山瑛太
狭いアパートの部屋に引き込もっている男(永山瑛太)。食事はデリバリーで注文し、ほとんど他者とのかかわりを持たない男は、脳内の妄想の中に生きています。次第に男の妄想は大きくなっていき、自分がアパートにいるのか、妄想の世界にいるのかわからなくなってしまい…。
本作は、ほとんど永山瑛太の一人芝居と言っていい作品で、妄想に駆られたその動きは、コンテンポラリーダンスのようにも見え、それ自体が一つの表現に見えてきます。森山未來監督は、俳優だけでなくダンサーとしても活躍しており、彼のセンスがいかんなく発揮された作品と言えるでしょう。主演の永山瑛太と森山監督は20年来の付き合いで、改めて監督と俳優として組んでみて特別な感慨を覚えたようです。森山監督は永山瑛太について「独自の身体性と音楽性に惹かれていた」と評しており、その独特さが本作にいかんなく発揮されています。
各作品はWOWOWで独占放送&配信
各作品は1月13日(水)午後0:00より、WOWOWオンデマンドにて配信スタートし、1月23日(土)夜7時からWOWOWプライムにて5作品を一挙放送。また、1月16日(土)には、監督たちのインタビューや撮影のメイキング、各作品の見どころを紹介する特別番組「アクターズ・ショート・フィルムの軌跡」が無料放送!こちらも見逃せません。
芝居を知り尽くした俳優だからこそ引き出せる表現というのがあります。ここに集まった5人の俳優はいずれ未来の名監督になるかもしれません。その最初の軌跡をぜひ目撃して、お気に入りの作品をみつけてみてください。
なお、WOWOWでは1月16日(土)と17日(日)の2日間に渡って『開局30周年無料2Days 本気でエンタメ愛スペシャル ~ここから始まるWOWOWライフ~』と題して、どなたでもご覧いただくことができる無料放送、そして配信が決定。この機会もお見逃しなく!
▼「アクターズ・ショート・フィルム」視聴者投票はこちらから!
番組オフィシャルサイト:https://www.wowow.co.jp/movie/asf/
【視聴者投票期間:2021年1/13(水)午後0:00~2/14(日)深夜0:00】
▼開局30周年無料2Days 本気でエンタメ愛スペシャル ~ここから始まるWOWOWライフ~ ※詳細は下記サイトにてご確認ください。
公式サイト:https://www.wowow.co.jp/muryo/
【放送】2021年1月16日(土) 17日(日) 午前10:00~よる10:00 [WOWOWプライム]※無料放送
【配信】1月16日(土) 17日(日) 午後配信開始予定 [WOWOWオンデマンド]