普通の恋愛ってなに?全く噛み合わない二人が繰り広げる“普通”じゃないラブストーリー『まともじゃないのは君も一緒』の魅力を解説!

結婚願望はあれど、数学一筋で“コミュニケーション能力ゼロ”の予備校講師・大野(成田凌)と、SNSなどで得た情報で恋愛上級者ぶるが、実は“恋愛経験ゼロ”の香住(清原果耶)。

「普通」がわからない二人のドタバタ劇を描いた『まともじゃないのは君も一緒』の魅力を、先日行われたFilmarks試写会に参加したユーザーの感想を交えて解説します!

若手演技派俳優の二人が魅せる
“普通”じゃない会話劇

「好きです」と告白されても「定量的に言ってくれる?」と返すほど“数学脳”の予備校講師、大野。そんな彼をバカにする教え子の香住は、恋愛の何たるかをレクチャーしようとするのだが、理論武装でしかなく……。物語のはじまりから先生と生徒の立場が逆転するのも、早速“普通”ではない。普通になりたいが、自分らしさは捨てきれない――。「ああ言えばこう言う」の二人が繰り広げる丁々発止のやり取りは、大きな見所の一つ。

大野役を務めるのは、『カツベン!』や『窮鼠はチーズの夢を見る』等々、作品ごとに全く異なる役柄に“化ける”成田凌。本作では、数学に傾倒しすぎて他人の気持ちが「わからない」大野を好演。独特の歩き方から興味を持つと止まらなくなる早口に至るまで、完璧に人物像を作り上げている。清原との噛み合わない会話シーンの面白さは勿論、本人こだわりの「変な笑い方」にも注目。

頭でっかちで中身は伴わず、生意気。しかし学校では同級生に合わせて「普通」を懸命に演じており、苦労人の一面も。奔放に見えて繊細な香住を、コミカルな表情変化も交えて絶妙な塩梅で演じたのは、『宇宙でいちばんあかるい屋根』『花束みたいな恋をした』など、話題作への出演が立て続く清原果耶。従来のイメージを覆す毒舌キャラを見事にこなし、コメディアンヌとしての新境地を開いた。

■主役の2人のやりとりが最高です。とにかく2人がやいやい話しているのがメインなのですが、下手したらスベってしまうようなやりとりでも、2人の演技が素晴らしくマスクの中で常に口角があがりっぱなしでした。(michardさん)

■さすが成田凌、これ他の人がやったら寒くなっちゃうってところも、めっちゃハマるんですよね。(sasha2021さん)

■2人の絶妙に噛み合わない掛け合いや表情が可笑しくてほのぼの和んだ。 清原果耶ちゃんコメディエンヌもいけるな! (ちゅんせかずきさん)

観る人に「普通(まとも)」とは何かを問いかける物語

入り口こそコメディだが、中身は「普通(まとも)とは?」を私たちに問いかける深遠な物語でもある本作。「普通」を求めるほど困惑する大野と、自分を失う香住。個性は尊重されるべきだとわかっていても、“普通”の外にある個性は「みんなと違う」と弾かれるのも現実である。そんな二人の悩みは、切実な「自分事」として、大いに共感できるのではないか。なんとなく周りに合わせがちな「普通」から目を背けずにとことん向き合い、大野と香住が自分らしさを発掘していく姿からは、爽やかな活力と勇気をもらえるはず。

■普通じゃなくていいやって諦めじゃなく 前向きに思えたのがよかった。 “そのままでいい”って人が一人でもいてくれたら 十分なのかもしんない。(そるとさん)

■「普通」ってなんだろう?でも「普通」に縛られなくてもいいんだ〜って、最後には穏やかな気分になれる作品でした(みさきさん)

■2人とも普通ではないんだけど、可愛くて愛おしい。 普通を理解しようとすればするほど、 こじれていく感じが笑えて、楽しかった。(KENTADOMAEさん)

確かな信頼のある<監督・脚本>タッグ

本作を手掛けた前田弘二監督×高田亮脚本コンビは、これまでにも結婚相手の選定に悩む女性を描いた『婚前特急』や、ハワイを訪れた編集者の心の変化を綴った『わたしのハワイの歩き方』など、ユーモラスなラブコメディーを手がけてきた。

前田監督は映画館でアルバイト、脚本の高田亮は、レンタルビデオ店でバイトをしていた時代に、お客さんで来ていた脚本家に弟子入りをした過去があるなど、映画愛溢れる名コンビである。本作は、「全く噛み合わない会話が延々と続く映画があったら面白い」という発想から生まれ、長年タッグを組んできた映画オタクの二人だからこそ、緻密に練り上げられた脚本と絶妙な会話劇を生み出すことができたのだ。

■コミュニケーションを取ること について描いた作品ということもあって、色んなパターンのコミュニケーションが登場するあたり、脚本もすげぇな〜と無限脱帽です。 (サムカワさん)

■高田亮脚本の軽快さを見事にスクリーンに息づかせた主演2人にあっぱれ(ひいらぎさん)

■ちょっとワガママで我が強い女性となんだか情けない男性が繰り広げるテンポの良い会話は『婚前特急』を思い出してとても懐かしくなった。やっぱり前田監督にはゆるくて可愛いささやかなラブストーリーをずっと作っていてほしいなと心底思う。 (sekiさん)

本作では、作品全体を朗らかな雰囲気で包みながらも決してそれだけにとどまらず、他者とのコミュニケーションの難しさや、人間の「表の顔」「裏の顔」といったシリアスな要素をきっちりと盛り込み、毒気とコミカルさの二層構造が楽しめる「観やすいが、深い」快作に仕上がっている。クスっと笑えて前向きになれる本作を、ぜひ劇場でご覧ください!

◆『まともじゃないのは君も一緒』information

あらすじ:数学一筋でコミュニケーション能力ゼロの予備校講師、普通の結婚に憧れるが、普通がなんだかわからない。その前に現れたのが、自分は恋愛上級者だと思っているが、実は恋愛経験ゼロの女の子。全く気が合わない二人だったが、あれやこれやと恋愛指南することに。すると、思わぬ方向に事態が動きだす。

上映時間:98分
公開日:3月19日(金)全国公開
配給:エイベックス・ピクチャーズ
公式サイト:https://matokimi.jp/
(C)2020「まともじゃないのは君も一緒」製作委員会

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  • ピータン
    3.3
    成田凌!
  • チョヴィンゴ
    2.4
    キャストはいいのに、この映画から得られる物が何も無かった。全員絶妙に気持ち悪いのが不思議。
  • 邦画男児
    4.2
    MVP:清原果耶 恋愛映画っぽく始まるんだけど、実際はかなり“生きづらい人たちの不器用なコミュニケーション”を描いた作品だと思う。しかもタイトル通り、「まともって何?」を軽やかな会話の中でずっと問い続けてる。派手ではないけど妙にクセになる映画だった。 ① 成田凌と清原果耶の“会話の噛み合わなさ”が最高 まずここ。成田凌 演じる世間知らずな数学教師と、清原果耶 演じる女子高生の会話がずっとズレてる。でもそのズレがめちゃくちゃ面白いんだよね。普通の映画なら「理解し合う方向」へ進きそうなのに、この映画はむしろ“分かり合えなさ”を楽しんでる。しかも二人とも社会の“普通”からちょっと浮いてる。だから会話が、恋愛というより“異文化交流”みたいになっている。 ② 「まとも」という言葉の怖さを描いてる この映画の良いところって、誰かを完全に正しい側に置かないところ。空気を読む、常識を知る、大人になる、普通に生きるって、社会では必要とされるけど、同時に人を苦しめる理由にもなる。この映画はそこをかなり軽やかに突いてくる。特に主人公は“まともじゃない”と言われ続ける側なんだけど、観てるうちに「じゃあ“まとも”って何なんだ?」になっていく。 ③ 前田弘二監督らしい“ゆるさ”が心地良い 空気感がかなり独特。間の抜けた会話、ちょっとシュール、でも人間を見下さない感じがある。『街の上で』とか好きなら、相性良いかも。しかもこの映画、キャラクターを“変人”として消費してない。むしろ「みんな少しずつ変」という視線で描いてる。そこがすごく優しい。 個人的に良いなと思うのは、“成長=普通になること”として描いてないところ。普通の青春映画だと「社会性を身につけました」→「めでたし」になりがち。でもこの映画は“ズレたままでも、人とは繋がれる”方向へ行く。そこがかなり好き。 ただ、少し好みは分かれる。正直、ストーリーの起伏はかなり緩め。だから、強いカタルシス、劇的な展開、大どんでん返しを期待すると、少し物足りないかもしれない。でも逆に、あの“脱力感”が魅力でもある。観終わったあと、なぜか人間が愛おしく見える映画。 総合評価 会話の面白さ:★★★★★ 空気感:★★★★★ 優しさ:★★★★☆ ドラマ性:★★★☆☆ クセになる度:★★★★★
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  • userxXxqFsiQazy
    -
    2024年5月10日
まともじゃないのは君も一緒
のレビュー(48115件)