【再鑑賞おすすめ!】『君の名は。』をIMAX版で観るべき理由

2017.01.21
アニメ

2016年、映画界の最大のニュースと言ってもいい『君の名は。』の大ヒット。興行収入は現在までのところ、累計232億円を突破し、先週末からは、IMAX版の公開も始まり、週末の興行収入ランキングでは2位へと浮上しています。この成績はまだまだ伸びる見込みがあります。

さて、この『君の名は。』の「IMAX」バージョン、一体どのような仕上がりになっていて、鑑賞体験にどんな違いが生まれているのでしょうか。今回『君の名は。』の「IMAX」バージョンを鑑賞してきたので、その感想をご報告します。

■関連記事:【大ヒットの理由】ファンと観客に育てられた『君の名は。』新海誠監督インタビュー

IMAXとは

『君の名は。』のIMAXバージョンの魅力を伝える前に「IMAX」という上映規格についておさらいしておきましょう。

「IMAX」とは、カナダのIMAX社が開発した動画の規格、および上映システムのことで、35mmフィルムよりも大きい70mmフィルムのサイズのフィルムを垂直方向ではなく、水平に送っています。これによって通常のスクリーンよりも縦が長く、正方形に近いスクリーンで上映されるのが、元々のIMAXの上映規格です。

IMAX (CC BY-SA 3.0)
参照: An illustrative comparison between 35mm and 70mm IMAX negatives.

現在はフィルムではなくデジタルでの上映で、4Kデジタルでは1.43:1だったり2Kデジタルだと1.85:1だったりなど、作品によっても画角が微妙に異なるのですが、デジタルプロジェクター2台を使用し、高精細で明るい画質と専用スピーカーによるクリアなサウンド、そして面積の広いスクリーンサイズで、通常のスクリーンよりも遥かに映画の世界への没入感が高い体験が得られるという点には変わりません。

端的にいうと、より大きなスクリーンで、より緻密な画質とサウンドで映画を楽しめるのが「IMAX」ということですね。

『君の名は。』は元々、「IMAX」の規格で制作された映画ではありません。今回「IMAX」用のデジタルリマスタリング技術である「IMAX DMR」により、高画質、高音質へとフォーマット変換されたものを上映しています。

新海誠監督映画の武器が最大限に活きる

君の名は。ティザーカット

さて、「IMAX」への変換により、映画『君の名は。』はどんな恩恵を受けたのでしょうか。

空などの背景の美しさが一層際立つように

冒頭から「IMAX」による違いを実感できます。夜空に、彗星が上から下に一直線に落ちていくカットが、スクリーンが縦にも大きくなったおかげで迫力と美しさが格段に増しています。画面が縦にも広くなった分、落ちていくのをじっくり観察できるのですね。前寄りの席で鑑賞すれば、それこそ空を見上げるような感覚を味わえるのではないでしょうか

その他の、瀧や三葉が空を見上げるシーンなどでも、空の広がり方が通常のスクリーンで見た時とは、まるで別物に感じさせます。スクリーン面積が広い分、空の広大さが際立って、その広さに吸い込まれるような、そんな雰囲気を味わうことができます

総じて、「IMAX」化によって新海誠監督の武器である背景の美しさが一層際立つようになりました。夕暮れの美しさや、宮守の朝焼けの山の頂上からから見える風景など、新海監督がこだわり抜いた背景を存分に堪能できるので、すでに複数回鑑賞している方にもまた新たな発見があるでしょう。

リアリティのある”音”の臨場感により別世界へと没入してくれる

さらに、「IMAX」の高品質サウンドによって、細かい環境音なども聞き取りやすくなっています。

セミの泣く音だったり、教室のざわめきや、扉を開ける時の動作音、人物が動く時の衣擦れの音だったり、こうした小さな音の積み重ねが臨場感やリアリティを作り上げていることに気づくでしょう。そういう意味では作品世界へ、より深く没入できるようになっています。

「君の名は。」新ビジュアル

「IMAXって何?」という人は、まずは体験を!

「IMAX」は最高峰の映画鑑賞体験を与えると言われていますが、通常料金より割増の料金になっていることから敬遠してしまうかもしれません。

今後も全国に「IMAX」対応の映画館が増えていき、それ向けの作品も続々と作られていくかと思いますが、この最高の体験を、普段あまり映画館に行かない方たちにも是非味わっていただきたいと思います。同じストーリー、同じ映画でも、映写の質によっても、得られる感動は変わるということに気づくでしょう。

すでに通常のスクリーンで『君の名は。』を鑑賞された方も、「IMAX」版を観ると、また新たな体験として新鮮な気持ちで見ることができるはず。本作を観ていない方もこの期間限定の「IMAX」上映で『君の名は。』を鑑賞してみてはいかがでしょうか。

IMAX上映は、1/26までの期間限定上映。詳細は公式HP参照ください。

(C)2016「君の名は。」製作委員会

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  • Raul
    4.8
    やっと観れた!! 正直大作は期待を上回らないから若干 期待せずに観たけど… 普通に大作だったw アニメーション、ストーリー、全てよかった。。が!やっぱり歌がズルいくらい最高だったw アニメーションで感動したのはサマーウォーズ以来かな??w
  • kanya1124
    3.4
    やっと見たけど、これは……怖〜い。おばあちゃんの一言、黄昏時の対面…鳥肌立ちっぱなし。 どんなホラー映画よりある意味怖い。よくできた映画だけど、ラストは会ってしまったので、余韻がなくなったな〜〜。
  • よし
    4.3
    この手の映画は普段は全く観ないし興味もないのですが、あまりにも評価が高かったので鑑賞 ものすごく良く考えられてる作品 何度も鳥肌の立つシーン もう一度観ます
  • ともよせ
    4.3
    映画館でも2度見ましたが、久しぶりに見直しました。何度見ても東京に行きたくなります。 ギャグシーンがあまり面白くないのが唯一マイナスポイントかな? 他は音楽、映像、脚本、キャラ、言うことなしですね。 女の先輩がタバコ吸うところがめちゃくちゃグッときました。 びっくりしたのは神木隆之介くんがめちゃくちゃ声優上手いこと。しかも調べたらサマーウォーズの主人公も神木くんでした。知らなかった。すげー。終わり方は出会って終わりじゃなくて、明確には描かずにそこは自分で想像させる感じが良かったなぁと個人的には思いました。
  • 怒りの超かぼちゃ王
    4.3
    「分かり切った未来を捻じ伏せる」 古い伝統が根付く飛騨の田舎、糸守町。 その町に住む女子高生、宮水三葉は不思議な夢を見る。 そこでの三葉は、憧れの東京で生活をするイケメン高校生。 頭の中は三葉、体は男子高校生。 余りにリアルな夢ではあったが、東京での生活を夢見ていた三葉は、 その男子高校生の一日をなり切りながら楽しんだ。 夢から覚めると、いつも通りの田舎町に住む三葉だった。 しかし、周囲の反応がおかしい。 どうも昨日の自分の様子がおかしく、別人のようだったという。 その辺りの記憶は無く、しかし、ノートに不思議な言葉が。 「お前は誰だ?」 一方、東京に住む男子高校生、立花瀧も不思議な夢を見ていた。 気付けば田舎町に住む見知らぬ女子高生になっていたのだ。 女子高生の名前は宮水三葉。 二人は寝てる間に入れ替わっていたのだった。 不意に起こる見知らぬ異性との入れ替わりの人生。 二人はその現実を受け入れつつ、いくばくかの時を過ごす。 やがて、三葉の住む町で祭りがひらかれる時期となった。 丁度そのころ、「ティアマト彗星」が1200年ぶりに地球に接近しようとしていた。 ■「終盤に、圧倒的な演出の力でねじ伏せられた」 流石にあれだけヒットすると、むしろなかなか行き辛かった本作。 レンタル開始までなげーな。 稼げるだけ稼ぎまくったって感じやね。 こういう異質なヒットをする何かには、たいていなんかおもろい所がある。 ま、それは信条で、別にヒット作を否定してたわけじゃないけど、 ヒット映画はなかなか劇場に足を運び辛いもんがある。 まぁただ、正直見る前までは、 「赤い紐で亀甲のように縛られた、運命の二人・・・ってこれ、AVの君の縄やないか!」 ってレビューのタイトルはいこうと思ってたんやが、 いやぁ~、茶化せないくらい、悔しいかな面白かった。 何故悔しいか。 いやぁ、なんかすごい敗北感があるんですわ。 別に戦ってたわけちゃうけど。 なんやろ、今までの自分の「面白さ」の枠にない方向から、 強引に捻じ伏せられたというか。 面白いと思う映画ってのは、たいてい最初からノルというか、入るというか、 「あ、これはイイ」って感じが終始あるもんで、それが合うって言葉で表現してる。 合わない映画でも面白い映画はあって、けど、それも終始なんかあるというか、 感情面じゃないけど、思考面の方がぐりぐり動いて「納得」がある。 好みじゃないけど面白いって書く時があるけど、 これは割と後者で、好みの映画は前者かな。 けど、本作はそのどちらでもない。 正直、序盤から中盤は、面白いけど、言われるほどじゃないってのが正直なところだった。 特に時間配分。演出としては思い切ってるけど、 それはベストではないのでは?って終盤近くまで思ってた。 それが、終盤、かなりじっくりと、 じわじわと圧迫するように終盤に時間と力を掛けてくる。 押し切られるって感じが凄いあって、 序盤の違和感というか、不満点というか、圧されるたびに薄らいでいって、 不思議なことに、最後押し切られて思うのは、あの時間配分は完璧だったということ。 そして、その時間配分で魅せる序盤の演出も完璧だったという事。 これが、凄まじい敗北感と共に、悔しいけど面白いという感想に繋がったわけだ。 ■「先の見える古典的なストーリーは最高の食材」 もういっこ凄いのは、この映画の物語自体は別に特別なもんでもなく、 昔からよくある物語。 「君の名は」ってのは昔にあったみたいやけど、 粗筋見る限りは内容は違うんかね? けど、物語としてはほんと古典のストーリーで、 実は、観る前から要素聞いてたら大体のストーリーは想像できてた。 ほぼほぼドンピシャやったけど、 それもなんか洋画か海外の物語で知ってたパターンやったと思う。 ちっさいころに。 なんで、自分に限っては、ストーリーに驚きは微塵もなかったんやけど、 その古典的なストーリーを完璧に調理したというか、 素材のいい所を余すところなく引き出したというか。 古典を王道じゃない演出でぴったりに仕上げた感じが合って、 これはね、新海誠監督やりよるわ。 別に映画監督でもなんでもないけど、負けたわ。 自分の感覚に無い仕上げの仕方やったというか。 元々、早い展開や音楽を重要視した流れるような演出ってのは合う演出。 ただ、それだけに、リズム感やら感覚的な所が合致しないと乗り遅れる事があって、 本作の序盤は正直乗り遅れたんよ。 終始冷静というかね。 それで面白いって感想に押し切られたのも以外で、 正直、何が面白かったのか言葉に出来ないけど、 面白かったとしか言えない事に悔しさがある。 とは言え、多分、他の人はもっと普通に乗れる映画だと思う。 別に悔しいとかは感じないと思う。 こう見ると、ほんと去年は豊作やったんやなぁ、邦画。 シン・ゴジラに君の名は。、そしてこの世界の片隅に。 やるやん。 それと、あと一つ言えることは、 「君の縄。」に出てるAV女優の顔は割と好みである。 観てないけど。 まぁ、「君の名は。」とかけまして、パロディAVととく。 その心は。 「悔しいけど、感じちゃう」的な映画でした。 いやぁ、ほんと敗北感が。
「君の名は。」
のレビュー(108070件)