「飯田橋ギンレイホール」で『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』を鑑賞
3年前に公開された『6才のボクが、大人になるまで。』は衝撃の製作プロセスでした…。そのリチャード・リンクレイター監督の、去年ロードショー公開された『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』…、見逃したと思っていたら、上映してくれる名画座を見つけて、行ってきました。
「飯田橋ギンレイホール」です。
JR飯田橋駅からすぐ、徒歩で5分もかからない所にあります。
昭和35年に建ったというビル。風情があります。
名画座の中でも二番館という存在
新作映画を上映する封切り館(ロードショー館)に対して、古い映画を上映する映画館を指して“名画座”という言葉がありますが、僕は名画座も2つのジャンルに分けて考えています。
月単位で特集を組んで上映しているような劇場が純粋な”名画座”。
ロードショー公開が終わってしばらく時が経った映画を2本立てで料金的にお得に上映している劇場を、名画座とは分けて“二番館”と呼んでいます。
名画座は、単純にかなり古い映画が上映される場合が多いこともあって、映画ファン以外には少しハードルが高いかもしれません。
しかし、二番館は、「あっ、この映画、評判を聞いて気になってたんだった!」という映画を拾うことができる、存在を知っていればかなり“使える”映画館なのです。アフター5を充実させたいOLの方なんかには特にオススメ。自宅とオフィスの通勤の沿線に二番館がないかぜひチェックしてみてください。
ちなみに、見逃した映画を拾う確度を上げるのには、二番館のtwitterをフォローしておくのがオススメです。
東京都内の二番館をご紹介
飯田橋ギンレイホール(飯田橋駅)
★明日より2本立て上映★
4月15日(土)~4月28日(金)
「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」
9:20/13:45/18:10
「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」
11:35/16:00/20:20~22:16 pic.twitter.com/rVljJZEAT3— 名画座ギンレイホール (@ginrei_hall) 2017年4月14日
~4/28(金)
『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』
4/29(土)~5/12(金)
『ジュリエッタ』『ブルーに生まれついて』
参照:飯田橋ギンレイホール(飯田橋駅) 座席表のおすすめの見やすい席 : トーキョー映画館番長
早稲田松竹(高田馬場駅)
◆作品紹介◆ラージクマール・ヒラニ監督『PK』…世間の常識を全く知らない男、PK。彼の“小さな”疑問は、やがて“大きな”奇跡を呼ぶ――。『きっと、うまくいく』監督&主演タッグが贈る、国境も文化の壁も超えたミラクルストーリー! https://t.co/P17xkBrSYJ pic.twitter.com/zmJUuTLgmw
— 早稲田松竹 (@wasedashochiku) 2017年4月14日
~4/21(金)
4/22(土)~4/28(金)
4/29(土)~5/5(金)
『聖の青春』『湯を沸かすほどの熱い愛』
参照:早稲田松竹(高田馬場駅) 座席表のおすすめの見やすい席 : トーキョー映画館番長
目黒シネマ(目黒駅)
12日目!ファンタジーの世界へ【バートン&スピルバーグのファンタジー2本立て】4/8(土)〜4/21(金)2週間上映 『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』10:30/15:05/19:40 ◆『BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』12:50/17:25 pic.twitter.com/zwNVuH0S15
— 目黒シネマ (@megurocinema) 2017年4月18日
~4/21(金)
『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』
4/22(土)〜5/5(金)
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』『ドクター・ストレンジ』
参照:目黒シネマ(目黒駅) 座席表のおすすめの見やすい席 : トーキョー映画館番長
キネカ大森<名画座2本立て>(大森駅)
名画座「ポッピンQ」×「虹色ほたる~永遠の夏休み~」
4/22~4/28の上映期間中、
先着順で各作品のポストカードをセットでお渡し致します!※「虹色ほたる」は3種のうちいづれか一点のみのお渡しです(種類はお選び頂けません)
※数量限定、先着順のため、なくなり次第終了です。 pic.twitter.com/bVgvNDX4ae— キネカ大森 (@kineca_omori) 2017年4月18日
~4/21(金)
『湾生回家』『台湾アイデンティティー』
4/22(土)~4/28(金)
4/29(土)~5/5(金)
参照:キネカ大森(大森駅) 座席表のおすすめの見やすい席まとめ : トーキョー映画館番長
レモンサワーと青春の味
さて、映画を観た後は、ひと駅隣り水道橋駅の「もつ焼き でん」でしっぽりと。
こちらのお店、“ネオ大衆酒場”と呼ばれるジャンルで、昭和の古典酒場を踏襲したメニューラインナップながら、店内は明るく清潔感が漂っていて、イマドキのシズル感があるお店です。女子率も高いです。
1杯目はレモンサワーを。
シャリキン(シャリシャリのシャーベット状にした金宮焼酎)…これによって冷たさを確保しつつ氷が入っていないので最後まで濃さが変わらないという…に、コダマサワーのこのカーボネーション、たまりません。カクテルのソルティドッグのようにグラスの縁には塩が。このしょっぱさがイイ塩梅で。
『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』も、しょっぱさが味わえる快作でした。青春のしょっぱさを。
1980年代のアメリカ、野球推薦で大学に入学する主人公が、寮に着いて、新学期が始まるまでの3日間を描いたストーリーです。たった3日間ならが、ものすごくパンチが効いていて。おつまみの方もパンチが効いてました。
マカロニサラダは、ブラックペッパーとスモークチーズが効いていて、サワー類にピッタリです。こちらは“ればトロ刺”。刺しと言っても低温加熱調理済みです。
ごま油と塩で味付けされていて、柚子胡椒も添えられていて。レバーの風味がぬったりと口いっぱいに広がって。最高です。
キャラもウイスキーも濃い
映画での主人公の3日間は、キャラの濃い先輩たちに連れられてひたすらバカ騒ぎ。そして、一目惚れした女子とのデートもあって。80年代の音楽とともに、大人への扉を開けようとする青春のきらめきであふれていました。観ている間はただ楽しそうだなという印象が、こうして飲みながら、自身の青春時代も思い返しながら反芻していると、何か大切な物を思い出させてくれる情感に変わってきます。
というわけで2杯目、“男のハイボール”を。
(他に“女のハイボール”と“昔の女の~”もあります。おもしろい。)男のハイボールは、普通のウイスキーハイボールです。ウイスキーもシャリシャリのが出てきます。これが濃かったなぁ。うれしいです。
おつまみも追加、牛もつ煮込みを。色々な部位が入っています。ハチノスが一番やわらかくなりにくいのですが、こちらのお店のものはハチノスまでやわらかい。よく煮込まれていて美味しいです。〆に焼きとんを。
ピートロ、てっぽう、はらみ。どれも美味しかったですが、てっぽう(直腸)が秀逸でした。歯ごたえが強すぎず脂がのってコクがあって。
映画は、青春を通ってきた大人であれば全員が共感できるストーリーで、何気ない日常に大切なことが詰まっていたことを再確認できます。
こちらのお店も老若男女全員にオススメできます。どちらもぜひ!
「もつ焼き でん 水道橋店」店舗情報
住所: 東京都千代田区三崎町2-12-7 静山ビル1F
電話番号: 03-6674-1321
→公式サイトはこちら