「新しい映画館ができる」、なんて聞いたらどう思います? ものすごくわくわくしませんか?
僕はすごく嬉しくてワクワクが止まりませんでした。
「これは気合いれないと……!」物事というのは何事も大げさに考えると面白いものです。
というわけで……
「朝から並んでお客第1号→クローズまでずっといてみた!」
以下、吉祥寺ココマルシアタープレオープン当日の熱狂と狂乱を描いた完全レポートである。
予想だにしないドラマだらけでした。
朝7時半、吉祥寺着
ね、眠い……。6時半、さすがに眠いが気合で起床→そのまま吉祥寺7時半着。
よし!!! 誰もいない! これで1番乗り確定だ!(心の中でガッツポーズ)
オープンは10時、2時間半待つことにした。
オープニング作品はシークレット上映らしい、どんな作品が来るんだろうワクワク。
待つこと2時間半いよいよオープン
思ったより人も並ばず……、2番手の方は9時半前くらいに来ました。まあ、よしとしましょう。
いよいよオープン!!!!!
お客第1号無事達成……って、えええ! まさかの未完成、工事中状態
無事にお客第1号は達成しました!が……!
そうなんです。工事中だったんです。
壁面は養生されたまま、天井も配線がむき出し、ベニヤの雛壇に椅子が置いたまま。戸惑いを隠せない来場者達。
これは驚きました。
上映前、代表の樋口義男氏の挨拶。終始恐縮されていました。
そして記念すべきオープニング上映へ……!
シークレット作品は『私の少女時代 Our Times』でした。(これは本当に最高の作品でした)
(C)2015 Hualien Media Intl. Co., Ltd 、Spring Thunder Entertainment、Huace Pictures, Co., Ltd.、Focus Film Limited
支配人 樋口義男氏 インタビュー「絶対にやる。一度決めたら男に二言はない」
落ち着いたタイミングで支配人である樋口義男氏に話を聞きました。
−樋口さん、お疲れ様です。正直に言っていいですか? びっくりしました。
そうですよね……。やり方を焦りすぎました。大変反省しております。ここを改善してもう一度改めてオープンしたい。いろいろな人に迷惑をおかけしました。3倍にも4倍にもして皆さんにお返ししたいと思います、落ち込んでいても仕方ないと思っています。
−これで終わりじゃないですからね。
はい、私の命が続く限り、改善はできると思っています。頑張ればいいだけです。やり抜こうと思っています。
−それほどの映画に対しての情熱があるんですね。
はい。人生のいろんな時に映画には救われてきましたので、映画は大好きなんですよね。
−オープニング作品最高でしたよね。
ありがとうございます! そうなんですよ! 面白いんですよ。(※ここでオープニング作品で盛上がる)
−さて、樋口さん。ではこれから考えるワクワクする話を聞かせてください。
ここまで堕ちたので、これ以上お客さんが満足しないということはないと思っています。実は今後、映画、舞台などのエンターテイメントの総合施設を全国に作りたいと思っています。映画館はほんの入り口なんです。
−僕もココマルシアターのコンセプトは間違いないと思ってますよ。
はい、絶対にやります。男が一度言ったことに二言はないです。絶対に。頑張ります!
−では最後に好きな映画を教えてください!
ふふふ、この後楽しみにしててください。
−え?
♪〜♫♫〜♪♬〜
まさかの「ニュー・シネマ・パラダイス」のサプライズ生演奏が始まりました!
樋口さん、やるなあ笑
頑張れ! ココマルシアター!
「映画館を作る」なんて夢みたいな話はせいぜい酒の席だけで盛上がる話かと思いきや、「本当に作る」ということは勇気があり、また素晴らしいことです。僕だけじゃない、映画ファンは皆わかっています。しかし今回、ココマルシアターのプレオープンは批判を浴びても仕方がないと思います。映画ファンの期待が大きかった分、落胆も大きかったはずです。しかし、樋口氏の「男に二言はない、絶対にやる」という力強い言葉、僕はこの言葉を信じたいと思っています。映画愛を語る樋口氏の子供のような嬉しそうな笑顔を見て、この方は本当に映画が好きなんだ、と実感しました。
ココマルシアターはプレオープン翌日からの上映スケジュールを全て中止。グランドオープンは未定となっています。
グランドオープンが決まったら、僕はもう一度行ってみようと思っています。
その日はきっと映画ファンの夢が沢山詰まった最高の映画館が待っていると信じています。
頑張れ! ココマルシアター!!!