今年3月、深夜に放送され群馬県で異例の視聴率を叩き出した群馬の自虐的ドラマ「お前はまだグンマを知らない」の映画化が決定。現在開催中の「第9回沖縄国際映画祭」TV DIRECTOR’S MOVIEに選出され、22日行われた舞台挨拶には、主演の間宮祥太郎さん、吉村界人さん、山本博さん(ロバート)、椿鬼奴さん、そして水野格監督が登壇しました。
左から椿鬼奴、山本博(ロバート)、間宮祥太郎、吉村界人、水野格監督
『劇場版 お前はまだグンマを知らない』は群馬県のあるあるを圧倒的熱量で描いた井田ヒロトの原作を元に、オリジナルストーリーを盛り込んだ前代未聞のご当地青春ラブコメディー。地元群馬ではあの「ONE PIECE」をしのぐ勢いで原作コミックが大ヒットするほど、群馬人(ネイティブグンマー)に絶大な支持を得ています。
その大ヒット作が今回、全国区の劇場版になったことを受け水野監督は、「ローカルネタを笑いにしているので、元ネタがわからないとむずかしいかも……。北関東の人には楽しんでいただけるのではないかと思うんですけどね」と心配した様子。ところが観客に「今作を観て群馬っていいなと思った方は?」とたずねると大多数が手をあげ、監督もほっとした表情を浮かべていました。
整った容姿で“イケメン”な役どころを演じることが多い間宮さんが、渾身の変顔を惜しむことなく披露しているのも今作のみどころですが、この変顔を作るにあたり間宮さんは、「毎朝顔のストレッチみたいなことはしていました」と、真摯に向き合っていた様子。監督との打ち合わせも、9割が“顔について”だったとか。
また、同じく今作でコミカルな表情を見せているのが若手演技派の吉村さん。クールなイメージが強い吉村さんですが、実はかなりの“ゲラ”だそうで、NGの8割は吉村さんがたまらず吹き出してしまうせいだったと明かされました。特に印象的だったできごとを聞かれた吉村さんは、「3人くらい集まっての撮影のときに、誰かから“タンスのすみっこ”のニオイがして……たまらず笑っちゃいました」と独特な表現で説明。どんなニオイだったのか想像しずらかったものの、共演者との仲の良さが伝わり、ほっこりとした空気が流れました。
間宮さんは横浜、吉村さんは東京出身とそれぞれ都会っ子のふたり。「出演して群馬のことはわかりましたか?」との質問に「いや、まだわからないですね!(笑)」と間宮さん。「群馬のイメージは変わりましたか?」との質問に吉村さんは「群馬のイメージがそもそもなかった(笑)」と笑顔で辛口なコメントを残しました。
細かなところまで群馬あるあるをちりばめた『劇場版 お前はまだグンマを知らない』は7月22日(土)より全国にて公開。
「島ぜんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭」は4月21~23日、沖縄県那覇市をメイン会場に県内各地で開催中。
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※2022年6月27日時点のVOD配信情報です。