“息子から母へのラブレター”マイク・ミルズ監督最新作『20センチュリー・ウーマン』に絶賛の嵐

20センチュリー・ウーマン

前作『人生はビギナーズ』では、ゲイである事を75歳でカミングアウトした父を題材に脚本を執筆、人生を前向きに生きようと変化していく人々の姿を繊細に描き、数々の賞に輝いたマイク・ミルズ監督。
そんな彼が6年ぶりに脚本・監督を務め、本年度アカデミー賞では脚本賞にノミネートした最新作『20センチュリー・ウーマン』、6月3日(土)に全国ロードショーされます。

自身のパーソナルな経験をもとに、美しい色彩と繊細で巧みな会話、そして、全編を優しい愛で包みこむ作品を生み出してきたミルズ監督が手がけた本作は、彼自身が生まれ育った1979年の故郷サンタバーバラを舞台に、ミルズ少年と母親、そして彼に大きく影響を与えた2人の女性とのひと夏の思い出をもとに、1人の少年が大人になっていく過程を描いています。

監督の優しい視点、センス溢れる映像が随所にちりばめられ、一言では語りきれない幸せな余韻をもたらす本作の魅力をご紹介します。

脳裏に焼きつく美しいシーンの数々、ウィットに富んだ言葉選び

20センチュリー・ウーマン

マイク・ミルズ監督作品の特徴を挙げるとき、その1シーン1シーンの印象的な色使い、テンポ良く繰り広げられ、思わずクスッと笑ってしまう会話のやりとりを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

映画製作を始める前、彼はグラフィックデザイナーとして注目を浴び、数々の有名ミュージシャンのアルバムジャケットやミュージックビデオ、有名ファッションブランドのグラフィックやCMを手がけ、ニューヨークのアート&カルチャーシーンの中心人物となりました。

映画監督としての地位を築いた現在もなお、グラフィックデザイナー、アーティストとしても活躍しています。

彼だからこそなし得る研ぎすまされた色彩、デザインセンスが随所にちりばめられた映像、そしてユーモアがありながらも心の琴線に触れる言葉選び……そんな様々な要素が絶妙に作用しながらストーリーは深まっていき、観るものをスクリーンの向こう側に存在する世界に導きます。

20センチュリー・ウーマン

■とにかくお洒落な映画。音楽、脚本、衣装も洗練されてて、テンポも良く見ていて心地よかった。(_k_r_m_さん)
■70年代のファッションや音楽、空気感が素敵で愛おしい(commmnさん)
■派手さは無いけど、洗練されたセンスがあって心地よい余韻が残る素敵な映画。音楽 脚本 演出 ぜんぶがツボ! 映像とか音楽だけじゃなくって笑いのセンスも良い…くすっと笑えます。どことなくあったかい空気感。(imimkさん)
■派手な演出は特になく、エルのブロンドヘアが画としてよく映える、そんな素朴な映像美が魅力的。音楽が物語を引っ張っていってる感じが、妙に70’sぽくて気持ちが良かった。光が美しい、そういう映画がとても好き。公開したら、自分の好きな映画館でもう一度観たい。そんな作品。(sm1026さん)

不完全ながらも魅力に溢れる3人の女性。それぞれの複雑な感情を見事に演じた女優たち

思春期を迎えた息子ジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)の教育に悩むシングルマザーのドロシアを演じるアネット・ベニングは、これまで数々の映画賞を受賞してきたハリウッドを代表する演技派女優。
本作では時代の変化や思春期の息子の成長に戸惑い、つまずき、悩みながらも、大きな愛で人々に接する母親を演じ、彼女の女優キャリアのなかでも最高レベルの演技をみせています。

母子の家に居候し、後にジェイミーに大きな影響を与える存在となる、パンクな写真家アビー。 扮するグレタ・ガーウィグは、インディーズ映画のミューズとして注目を集め『フランシス・ハ』(14)では、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネート、近年は脚本や監督としても活動し、多彩な才能を発揮しています。

20センチュリー・ウーマン

近所に住むジェイミーの幼なじみジュリーを演じるのは、天才子役から女優へと見事な成長を遂げ、映画だけでなく、ファッション業界でも頭角を現すエル・ファニング
本作では家庭に対し強い違和感を抱き、男性とのセックスは豊富だが、本当に心を許しているのはジェイミーだけ。だからこそ“親友”という関係を望んでいるティーンエイジャーの複雑な心境を見事に演じています。

20センチュリー・ウーマン

ミルズ監督の思い出の中に生きていた3人の女性に命を吹き込む3人の女優、彼女たちの息使い、視線、細部に宿る躍動する魂の演技から目が離せません。

■きっと誰にでも自分の人生の道しるべになった人達がいる。そんな愛すべき人達の人生を俯瞰するように暖かい視点で描いた、監督自身の目一杯の愛を感じる作品。(fujikatuさん)
■世代は違うけれど、ドロシア、アビー、ジュリーの3人の女性たちは、皆それぞれの価値観・考え方をしっかり持っていてカッコよく、こういう風に自分の人生を選んでいけたらいいなと、憧れる気持ちになった。(A_KEENERさん)
■無償の愛や完全な理解なんてこの世にはなくて、それでも言葉や体験を尽くし、愛を、世界を伝えようとする彼らが愛しいです。(Yuriさん)
■子育てをする上で、家族の中だけで完結せず、地域の人々をはじめとする周囲のコミュニティと助け合いながら子供との絆を深めていく部分も大いにあると思います。そのため、この映画が家族関係を育んでいく上で、周囲との付き合い方を見直すきっかけになるかもしれないと感じております。(syk815さん)

愛する母親へ、そして観賞者へ綴るラブレター

まるでセルフドキュメンタリーを観ているかのように紡がれていくひと夏の物語。
それぞれが不完全で悩みを抱えながらも、互いに支え合い生きていた彼と彼の周りの人々の、何気無い日常の思い出がスクリーンに映し出されます。

前作『人生はビギナーズ』は、父親を失った悲しみを乗り越えようとした結果完成した逸作でしたが、その脚本を書いているとき「うちのママやパパは2人とも同様に変わった人間で魅力的だったんだな」と気づき、母という1人の人間を通して20世紀という時代を語ってみたいとクリエイティビティが溢れ出したのだといいます。

少年時代の監督が見ていた母親、そして大人になったからこそ分かる当時の母親の悩みや葛藤。互いに愛するからこそ言えること、出来ること、そして愛するからこそ言えなかったこと、出来なかったこと……まるで監督から母へのラブレターのような作品です。

20センチュリー・ウーマン

誰しも同じように大切な存在にうまく向き合えず、葛藤した経験があると思います。ミルズ監督ならではのユーモアと愛情に溢れた視点によって紡がれるシーンの数々は、そんな私たちにも優しく語りかけ、そのメッセージを受け取った時、きっとふるふると心が震えるでしょう。

転換期のアメリカをリアルに描き出し、21世紀に向かって加速する世の中と懸命に生きる人々を見つめてきたマイク・ミルズ監督が、彼ならではの小さなユーモアをちりばめながら優しく、美しく描いた本作。ぜひ劇場で体験してくださいね。

20センチュリー・ウーマン

■いつか私がお母さんになれたら、もう一度見たい映画のひとつになりました。寄り添いたくても寄り添い続けられない、近いすぎるけど遠くなる。それでも、母は永遠に母であって、子は永遠に子である。誰もが抱いているものを、お洒落で美しくかっこよく描いてくれた映画。(i_am.rikaさん)
■あまり直接的な言葉を紡がない昔の女性だったドロシアが、ジェイミーには幸せになって欲しかったから距離をとっていたと告白する時、そしてジェイミーが母親さえいれば幸せだと答えるシーンが心に残っている。(animatonさん)
■舞台となっている1979年のとんがったシティ・ガールズを鑑賞できる。こんなイカした母はそうはいない。(fuakさん)
■ストーリーの中で大きな出来事がある、というわけではないけれど、些細な出来事の中で親子の心情が少しずつ変化し成長していく様子が、とても自然で親近感が湧いた。(xtinaさん)

◆映画『20センチュリー・ウーマン』 information

20センチュリー・ウーマン

1979年、サンタバーバラ。シングルマザーのドロシア(アネット・ベニング)は、思春期を迎える息子ジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)の教育に悩んでいた。ある日ドロシアはルームシェアで暮らすパンクな写真家アビー (グレタ・ガーウィグ)と、近所に住む幼馴染みで友達以上恋人末満の関係ジュリー (エル・ファニング)「複雑な時代を生きるのは難しい。彼を助けてやって」とお願いする。15歳のジェイミーと、彼女たちの特別な夏がはじまった。

上映時間:119分

2017年6月3日(土)丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国公開
公式サイト:http://www.20cw.net/
配給:ロングライド
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※2022年11月29日時点のVOD配信情報です。

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    これは起承転結もなくてそれぞれのキャラクターなどの葛藤などの日常を切り取ったシーンの寄せ集めたような映画 なかなか見終わった後に言語化するのが難しいが感想を書こうと思う。 まず50代のお母さんと息子、そして家に住んでるおっさんと女2人の話 この女2人とおっさんが中々に個性強い。 そして15歳のガキンチョには刺激が強い話ばかり。親の気持ちもとても分かります、、 かと言って周りについていけない自分もなんかモヤモヤするし、この広い世界を知りたいんだよね、、子供扱いされたくないよね、、 そしてこのお母さんは今はシングルマザーで子育ても大変だろうし孤独もあるだろうし色々複雑な心境もある中で、必死に子育てしてて偉いよ。そして弱音も吐かずによく頑張ってると思う。このお母さんは弱音を吐くのがなかなか難しい時代を生きてきたから、、 息子はお母さんが本音で話してくれないかのようでよく理解できてなかったんだろうね。 そしてお母さんも息子の時代の子供達の環境もイマイチ理解できず、、 なんか今の世代の子達はこういうもんなのか、、 そんくらいの認識でいいと思う笑 頭でっかちに理解しようとしなくていい気がする。 自分は分かり合えなくても楽しく話せたり居心地いい瞬間があれば全て理解しきれなくても全然いいと思う。 バックグラウンドは人それぞれだし、産まれてから生理的に思考の構造が違うのもあるしさ、大事なのは相手を知って理解しようとする気持ちなんじゃないかな 皆個性強くてバラバラだけど、一緒に笑える瞬間があったり意見をぶつけ合える瞬間があって素敵、、考え方が似てなくても助け合う事ってできると思う。
20センチュリー・ウーマン
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