全編日本を舞台にしたストップモーションアニメとして、公開前から大きな注目を浴びているウェス・アンダーソン監督の最新作『犬ヶ島』が、第68回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞(監督賞)を受賞した。
これは、前作『グランド・ブタペスト・ホテル』(14)の銀熊賞(審査員グランプリ)とあわせて2作連続受賞の快挙となる。
『犬ヶ島』は“犬インフルエンザ“の大流行によって「犬ヶ島」に隔離されてしまった愛犬をさがす少年と犬たちの壮大な旅と冒険の物語。第68回ベルリン国際映画祭ではオープニング作品として上映された。
超豪華なボイスキャストも話題で、ハリウッドからはビル・マーレイをはじめ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ティルダ・スウィントンといったウェス組の常連俳優陣に加え、スカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ヨーコ・オノといった売れっ子スターや有名アーティストが集結。
また、日本からもRADWIMPSのヴォーカル・野田洋次郎や村上虹郎、渡辺謙、夏木マリといった多彩なキャスト陣が名を連ねている。
現地時間24日に行われた授賞式では、アンダーソン監督に代わりビル・マーレイが登壇。熊がかたどられた銀色のトロフィーを手に「俳優として犬を演じ、熊を連れて帰ることになるとは思ってもみませんでした」と、ジョークを飛ばした。
第68回ベルリン国際映画祭そのほかの受賞作品は以下
金熊賞:『タッチ・ミー・ノット(原題)』
銀熊賞(審査員グランプリ):『Mug(英題)』
銀熊賞(アルフレッド・バウアー賞):『The Heiresses(英題)』
銀熊賞(監督賞):ウェス・アンダーソン『犬ヶ島』
銀熊賞(最優秀女優賞):Ana Brun『The Heiresses(英題)』
銀熊賞(最優秀男優賞):Anthony Bajon『The Prayer(英題)』
銀熊賞(脚本賞):Manuel Alcala、アロンソ・ルイスパラシオス『Museum(英題)』
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※2022年12月23日時点のVOD配信情報です。