茹だるような暑さが連日続く、今日この頃。猛暑の中、外出するのが億劫に感じたりすることはありませんか? そんな時こそ、クーラーの効いた自宅でまったり映画鑑賞し、リフレッシュして過ごしてみるのもいいかもしれません。
そこで今回は、北欧が舞台の青春ロードムービーから、身の毛もよだつ話題のホラー作品まで「暑すぎる夏にこそ見たい!涼しげな映画」を、10本厳選してご紹介します。本記事で紹介する映画を鑑賞してみて、まだまだ続く酷暑を、涼しく軽やかな気持ちで乗り切りましょう。
『夏時間』(2019)
【あらすじ】夏休みのある日、10代の少女オクジュは、父親が事業に失敗したため、弟ドンジュと一緒に緑が生い茂る大きな庭のある祖父の家に引っ越した。しかし、そこには母親の姿はなかった。大きな居間とステレオセット、風が通る2階の窓際に置かれたミシン。日本の“昭和”のような懐かしい空気の家。弟は新しい環境にすぐ馴染むが、オクジュはどこか居心地の悪さを感じている。オクジュの逃げ道は、同級生との淡い恋模様。だがそこに離婚寸前の叔母まで住みつき始め、一つ屋根の下に三世代が集まり、オクジュにとって、自分と家族のあり方を初めて意識せざるを得ない、ひと夏の日々が始まった。
■原題/英題:남매의 여름밤/Moving On
■監督/脚本:ユン・ダンビ
■キャスト:ヤン・フンジュ、パク・スンジュン、パク・ヒョニョン、キム・サンドン
■上映時間:105分
■配給:パンドラ
■公式HP:http://www.pan-dora.co.jp/natsujikan/
『ロシュフォールの恋人たち』(1966)
【あらすじ】『シェルブールの雨傘』のジャック・ドゥミ監督によるフランスのミュージカル映画。ロシュフォールに住む美しい双子の姉妹はパリ行きを目指し、祭で出会った芸人コンビについていくことに決めるが、恋が生まれ……。
■原題:Les demoiselles de Rochefort
■監督/脚本:ジャック・ドゥミ
■キャスト:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジョージ・チャキリス、フランソワーズ・ドルレアック、ジャック・ペラン、ミシェル・ピコリ、ジャック・リベロール
■上映時間:127分
■配給:ザジフィルムズ、ハピネット
『青葉家のテーブル』(2021)
【あらすじ】シングルマザーの春⼦(⻄⽥尚美)と、その息⼦のリク(寄川歌太)、春⼦の飲み友達めいこ(久保陽⾹)と、その彼⽒で小説家のソラオ(忍成修吾)という一風変わった4人で共同生活をしている青葉家。夏のある日、春子の旧友の娘(栗林藍希)が美術予備校の夏季講習に通うため、青葉家へ居候しにやって来た。そんな優子の母・知世(市川実和子)は、ちょっとした“有名人”。知世とは20年来の友人である春子だが、どうしようもなく気まずい過去があり……。
■監督:松本壮史
■脚本:松本壮史、遠藤泰己
■キャスト:⻄⽥尚美、市川実和子、忍成修吾、寄川歌太、久保陽⾹、栗林藍希
■上映時間:104分
■配給:エレファントハウス
■公式HP:https://aobakenotable.com/
『ファミリー・ツリー』(2011)
【あらすじ】ハワイ・オアフ島で弁護士の仕事をしているマットは、妻と2人の娘に恵まれ、真っ当な人生を送ってきた。しかしそんなある日、妻がボート事故で昏睡状態に陥ってしまう。今まで妻に任せっきりだった子供たちは手に負えないうえ、祖先から継承した広大な土地の扱いで決断を迫られる。そんな時、妻が浮気をしていて離婚を考えていることが発覚する。様々なトラブルが重なり、愕然としたマットは、家族と自分のルーツに向き合うことになる。
■原題:The Descendants
■原作:カウイ・ハート・ヘミングス
■監督:アレクサンダー・ペイン
■脚本:アレクサンダー・ペイン、ナット・ファクソン、ジム・ラッシュ
■キャスト:ジョージ・クルーニー、シャイリーン・ウッドリー、アマラ・ミラー、ニック・クラウス、ボー・ブリッジス、ロバート・フォスター、ジュディ・グリア
■上映時間:115分
『ロスバンド』(2018)
【あらすじ】両親の不仲に心を痛めるドラム担当のグリムと、思い込みが激しい音痴のギター兼ボーカルのアクセルの二人からなるバンド「ロスバンド・イモターレ」。ノルウェー・ロック大会に出場するため、9歳のチェロ少女ティルダと、近所の名ドライバー、マッティンを伴って、北の果ての町、トロムソを目指すが……。果たして4人は無事、トロムソに辿り着いてロック大会で演奏することができるのか。
■原題:Los Bando
■監督:クリスティアン・ロー
■脚本:アリルド・トリッゲスター
■キャスト:ターゲ・ホグネス、ヤコブ・ディールード、ティリル・マリエ・ホイスタ・バルゲル、ヨナス・ホッフ・オフテブロ、ニルス・オレ・オフテブロ
■上映時間:94分
■配給:カルチュアライフ
■公式HP:https://www.culturallife.jp/losbando
『若葉のころ』(2015)
【あらすじ】台北に住む17歳の女子高生バイは、離婚した母と祖母との3人暮らし。学園生活を明るく満喫していたが、最近、親友ウエンと男友達イエとの関係に心を痛めていた。そんなある日、母のワンが交通事故で意識不明の重体となってしまう。悲しみに暮れる中、バイは母のパソコンから、偶然、初恋の相手リンに宛てた未送信メールを発見。そこには、自分と同じ17歳だったころの思い出が切々と綴られていた。遠い日の母の青春に思いを馳せるバイは、母に代わって「会いたい」とリンにメールを送る…。遡ること30年前の1982年、ワンとリンは、高校の英語スピーチコンテストで優勝を争ったことから、お互いを意識し合う存在となる。惜しくも2位に甘んじたリンは、ある日、英語担当の教師から、ビージーズの「若葉のころ」の歌詞を中国語に翻訳するようにと課題を出される。リンはこれをチャンスとばかり、ワンへの思いを言葉に託し、「若葉のころ」のレコードと一緒に、訳した歌詞を彼女に渡す。だが数日後、リンが“ある事件”を引き起こし、二人は離れ離れになってしまう……。
■原題/英題:5月一号/First of May
■監督:ジョウ・グータイ
■脚本:ユアン・チュンチュン
■キャスト:ルゥルゥ・チェン、リッチー・レン、シー・チーティエン、アリッサ・チア
■上映時間:110分
■公式HP:http://wakabanokoro.com/
『ロスト・イン・パリ』(2016)
【あらすじ】カナダの田舎町で図書館司書として働くフィオナのもとに、パリに住むおば・マーサから手紙が届く。「老人ホームに入れられてしまうわ。助けて!フィオナ!」数日後、フィオナは大きなバックパックを背負い、生まれて初めてパリの街に降り立った。おばとの久しぶりの再会に心躍らせてアパートを訪ねるが、そこにマーサの姿はない。おまけに橋から落ちて全所持品をセーヌ河に流されてしまう。どうにかバックパックを取り戻したフィオナは、彼女に恋をしたホームレス・ドムにつきまとわれながら、マーサを探してパリ中をさまようことに。しかし、街での聞き込みの結果、マーサは2日前に亡くなったことがわかる。フィオナは悲しみを堪えながらドムとともに葬儀へと向かうが……。
■原題/英題:Paris pieds nus/Lost in Paris
■監督/脚本:ドミニク・アベル、フィオナ・ゴードン
■キャスト:フィオナ・ゴードン、ドミニク・アベル、エマニュエル・リヴァ、ピエール・リシャール、フィリップ・マルツ
■上映時間:83分
■配給/宣伝:サンリス
■公式HP:https://senlisfilms.jp/lost-in-paris/
『真夏の夜のジャズ 4K』(1959)
【あらすじ】アメリカ最大級の音楽フェスティバル「ニューポート・ジャズ・フェスティバル(Newport Jazz Festival)」日本のジャズシーンの方向性を決定づけたと言われる伝説の夏フェスの模様を中心に捉え、1959年のヴェネチア国際映画祭でプレミア上映されるや、その大胆な撮影方法や映像の美しさが世界の映画人に衝撃を与えた『真夏の夜のジャズ』。日本公開から60年、この夏、伝説の音楽ドキュメンタリーが、4K版となってより鮮やかにスクリーンに蘇る。
■原題:JAZZ ON A SUMMER’S DAY
■監督:バート・スターン
■キャスト:ルイ・アームストロング、セロニアス・モンク、チャック・ベリー、アニタ・オディ
■上映時間:83分
■配給:KADOKAWA
■公式HP:https://cinemakadokawa.jp/jazz4k/
『フィアー・ストリート Part 1: 1994』(2021)
【あらすじ】3部作ログライン。1994年、ティーンエイジャーたちが、長い間自分たちの町に起こってきた呪いのような恐ろしい出来事が、すべてつながっているかもしれないことを発見します。そして次のターゲットが自分たちかもしれないことも……。R・L・スタインの大人気ホラー小説をベースとした「フィアー・ストリート」は、悪夢が300年続くシェイディサイドの邪悪な歴史を追います。
■原題:Fear Street
■監督/脚本:リー・ジャニアック
■キャスト:キアナ・マデイラ、オリビア・ウェルチ、ベンジャミン・フローリーズ・ジュニア、ジュリア・レーヴァルト、フレッド・ヘッキンジャー、アシュリー・ズカーマン
■上映時間:107分
『めがね』(2007)
【あらすじ】『かもめ食堂』のスタッフが再集結し、荻上直子監督×小林聡美主演で贈るヒューマンドラマ。海辺の小さな宿を訪れたタエコは、マイペースな島の人々に振り回されながらも日常の中で忘れてしまっていたものを取り戻していく。
■監督/脚本:荻上直子
■キャスト:小林聡美、市川実日子、加瀬亮、光石研、もたいまさこ、橘ユキコ、中武吉、荒井春代、吉永賢、里見真利奈
■上映時間:106分
■配給:日活
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※本記事で紹介した映画は国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」のデータに基づきセレクトされたものです。
※2022年8月19日時点での情報です。