実写化不可能と言われた町田康原作の傑作小説「パンク侍、斬られて候」が、主演に綾野剛を迎え実写映画化。脚本は宮藤官九郎、監督に石井岳龍。6月30日(土)より全国公開される。
これまでに様々な役柄を懇親の力で表現してきた“ミスター・キャラクター・アーティスト”綾野剛を主演に、北川景子、東出昌大、染谷将太、村上淳、若葉竜也、近藤公園、渋川清彦、さらに浅野忠信と永瀬正敏、そして國村隼、豊川悦司……と、超豪華キャストが集結し爆発的な世界観を作り上げた映画『パンク侍、斬られて候』。原作は、電光石火のごとくデビューし、そして解散した伝説的パンクバンドINUのボーカルであり、芥川賞作家の町田康が2004年に発表した傑作同名小説。圧倒的なエネルギーと予測不可能な展開はほぼ全編を通してネタバレ御免! かつて誰も観たことのない超娯楽映画が誕生した。
映画『パンク侍、斬られて候』あらすじ
ある日、とある街道に一人の浪人があらわれ、巡礼の物乞いを突如斬りつける。自らを“超人的剣客”と表すその浪人の名は掛十之進(綾野剛)。掛は「この者たちは、いずれこ の土地に恐るべき災いをもたらす」と語るが……。次々とあらわれるクセもの達。ある隠密ミッションの発令によって始まる前代未聞のハッタリ合戦。そして一人の女をめぐる恋の行方と、一人の猿 が語り出す驚きの秘密。今、あなたの想像をはるかに超える、驚天動地の戦いがはじまる。
映画『パンク侍、斬られて候』キャスト
掛十之進/綾野剛
超人的刺客にしてプータローな主人公・掛十之進役には、『新宿スワン』(15)、『日本で一番悪い奴ら』(16)、『亜人』(17)、ドラマ『空飛ぶ広報室』(13)、『コウノドリ』など映画やドラマで多種多様なキャラクターを演じきる“ミスター・キャラクター・アーティスト”綾野剛。本作は『シャニダールの花』(13)、『ソレダケ/that’s it.』(15)に続く石井組3度目の参加となる。
綾野剛コメント
宣伝不可能な作品が生まれようとしています。もう後戻りできません。皆さまの新たなDNAが必ず覚醒爆発する事でしょう。その後の責任は持てません。パンク侍ですから。
ろん/北川景子
浅野忠信演じる茶山の身のまわりの世話をするミステリアスな美女・ろんを演じるのは『映画 謎解きはディナーのあとで』(13)、『探偵はBARにいる3』(17)の北川景子。
北川景子コメント
石井監督と綾野剛さんとご一緒できると聞いた時はとても嬉しかったです。石井監督の世界観にとことん染まろう!という気持ちで組に飛び込んでいきました。お芝居の面では綾野さんが引っ張ってくださり、楽しい現場でした。猿を抱いた謎の女性、ろん役です。パンク侍は私のことかもしれません。最後まで見ていただければわかります。ぜひ映画館でご覧ください。
黒和直仁/東出昌大
黒和藩の藩主。別名“正論公”。堅物で機転が利かないザ・お殿様=黒和直仁役には『桐島、部活やめるってよ』(12)で俳優デビューを飾り、『デスノート Light up the NEW world』(16)、『聖の青春』(16)など話題作への出演が続く東出昌大。次回作に『菊とギロチン』(18)、『寝ても覚めても』(18)などが控えている。
東出昌大コメント
黙読しているだけで噴き出してしまうほど、面白い台本でした。完成は想像出来ませんが、想像出来ない事が嬉しいです。きっと、観たこともない映画になっていると思います。完成が楽しみです。
幕暮孫兵衛/染谷将太
國村隼演じる大浦の家臣・幕暮孫兵衛役には、『ヒミズ』(12)で日本人として初のベネチア国際映画祭・最優秀新人賞を受賞した染谷将太。2018年は『泣き虫しょったんの奇跡』、『きみの鳥はうたえる』の公開を控えている。
染谷将太コメント
たまらなかったです。たまらない世界でした。刺激しかなかったです。甘ったるいものなんかなかったですよ。スパイスだけそろっちゃったんですよ。誰も中和する人なんていなかったですよ。パンクを映画にし、映画をパンクにした、この作品と石井さんを愛しています。世界が跳ね上がる日がたまらなく楽しみです。
茶山半郎/浅野忠信
ある組織の極悪非道な元幹部・茶山半郎役には、日本が誇る世界的俳優=浅野忠信。
浅野忠信コメント
石井監督とやるときは「メチャクチャやってやろう」と心に決めていました。自ら「セリフは一切いりません」と申し出たので、本作では一切しゃべっていません。こんなメチャクチャなことをやるのは石井組でしかないので散々はじけさせてもらいました。最高に楽しかったです。
大臼延珍/永瀬正敏
本作の鍵を握る重要キャラクター・大臼延珍(でうすのぶうず)役に、こちらも世界で活躍する俳優=永瀬正敏。河瀨直美監督最新作『Vision』(18)では、フランスの名女優ジュリエット・ビノシュと並びメインキャストをつとめている。
大浦主膳/國村隼
黒和藩の次席家老・大浦主膳役を『アウトレイジ』(10)、『地獄でなぜ悪い』(13)、『渇き』(14)、韓国映画『哭声 コクソン』(16)など、様々な作品で存在感を放つ國村隼。
國村隼コメント
今回初めて町田康さんの作品世界に触れ、その圧倒的なエネルギーとアバンギャルドな展開に吹き飛ばされそうになった。そして、その世界観を映像化するのが石井岳龍監督とは…。
現場では相当なエネルギーを要求されるに違いなく、想像するだに身震いした。そして想像した通り〈町田康×石井岳龍〉の凄まじいパワーが渦を巻き、舞い上がり、演者とスタッフを吹き飛ばしていった。完成した作品を観るのが待ち遠しくてならない。
内藤帯刀/豊川悦司
黒和藩の筆頭家老であり、大浦と犬猿の仲である内藤帯刀役を『Love Latter』(95)、『今度は愛妻家』(10)の豊川悦司が好演している。
豊川悦司コメント
町田康さんの原作を宮藤官九郎さんがアレンジする。
言葉のマジシャン×2が繰り広げる世界を石井監督がどう料理するのかにとても興味が沸くと同時に、かなりのリスクを背負った野心作で、自分の中に燃えるものがありました。“映画”でありながら、“映画”というものを超えた“パッション”のようなものを感じてもらえるんじゃないかなと思っています。
真鍋五千郎/村上淳
大浦より掛の暗殺依頼を受けた刺客・真鍋五千郎に、名バイプレイヤーとして日本映画界になくてはならない存在の村上淳。
村上淳コメント
拙者、村上淳で候。なぬなぬ。パンク侍が総天然色実写化とな。ぐむむ。楽しみでごじゃる
オサム/若葉竜也
想像を絶する阿呆だが念動力の持ち主であるオサム役を『葛城事件』(16)、『曇天に笑う』(18)の若葉竜也。
若葉竜也コメント
「無視できない」映画が生まれてしまいました。真夏ド炎天下の京都で、百鬼夜行を見たような・・・映画のシノノメを見たような・・・憧れのヤンキーの先輩に会ったような・・・6キロ痩せました。
長岡主馬/近藤公園
内藤の家臣・長岡主馬役を、映画『ウォーターボーイズ』にメインキャストとして出演し脚光を浴び、映画・ドラマ・舞台とマルチに活躍する近藤公園。
近藤公園コメント
「兎に角、爆発だ!」 石井監督の控え目ながらも岡本太郎的な熱を帯びた佇まいに触発されてグラグラした夏、激アツです。
江下レの魂次/渋川清彦
内藤に仕える密偵・江下レの魂次役に『そして泥船はゆく』(13)の渋川清彦。2018年は『ルームロンダリング』、『菊とギロチン』、『高崎グラフィティ』『泣き虫しょったんの奇跡』と出演が続いている。
渋川清彦コメント
興奮してます。爆裂して、炸裂して、猛烈に最高でした。ソレダケ/that’s it のコメントの時も同じような事言ってた気がします。間違いないという事です。意味なんてない、ただただ最高!ソレダケ
映画『パンク侍、斬られて候』監督・脚本
監督は、石井聰亙(そうご)名義で『狂い咲きサンダーロード』(80)や『爆裂都市 Burst City』(82)を発表し、インディーズ界の騎手として名を馳せた石井岳龍。名義変更後も『いきてるものはいないのか』(11)、『ソレダケ/that’s it.』、『蜜のあわれ』(16)など意欲作を多く発表している。
脚本は、映画『GO』(01)で日本アカデミー賞最優秀脚本賞など多数の脚本賞を受賞した宮藤官九郎。社会現象にもなったNHK連続テレビ小説『あまちゃん』(13)や『ゆとりですがなにか』などドラマ界でも活躍。
映画『パンク侍、斬られて候』原作
1981年にデビューし、同年に解散した伝説的パンクバンドINUのボーカルとして旋律的なデビューを飾った町田康が、2004年に発表した傑作小説「パンク侍、斬られて候」。驚きに満ちたストーリー、ど肝を抜く大円団、そして社会の写し鏡のような世界観は、発表から十数年経った今でも色褪せないどころか、混沌深まる現代そのものが小説に近づいてきてしまった、と言っても過言ではない。多くの熱狂的なファンをもつ破天荒な作品だ。
映画『パンク侍、斬られて候』予告編
映画『パンク侍、斬られて候』作品情報
2018年6月30日(土) 全国ロードショー
配給:東映
公式サイト: http://www.punksamurai.jp
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