【黒木 華】『ビブリア古書堂の事件手帖』 映画公開記念特別インタビュー「本の持つ力」vol.1

主演 篠川栞子役 黒木 華(くろき・はる) さん

NODA・MAP番外公演「表に出ろいっ!」のヒロインオーディションに合格し、デビュー。2014年に『小さいおうち』で第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を日本人最年少で受賞。同作と15年の『母と暮せば』にて、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を2年連続で受賞。

「本」がもたらす豊かな“つながり”

シリーズ680万部を突破した国民的大ベストセラー『ビブリア古書堂の事件手帖』の映画が、いよいよ公開される。全国のファン待望の完全映画化を記念し、特別インタビューをシリーズでお届けする。第1弾は主演を務めた黒木華さん。自身も「本の虫」という黒木さんは、どのような想いで主人公・篠川栞子を演じたのか。

ビブリア

二人の主人公が互いを補い合うような関係性

主人公・篠川栞子を演じるに当たっては、大きなプレッシャーを感じていました。原作小説の表紙には彼女のビジュアルがすでに描かれています。当然、読者の方々はそのイメージが頭にあると思うので、どこまでそのイメージに寄せていくかが難しかったです。一方で、少し伏し目がちで人と目を合わせるのが苦手なところや、本の話になるとスイッチが入り、生き生きと話し始めるところ、本を読む姿勢や朗読の声、細かなしぐさなども含めて、彼女らしさを丁寧に演じていくことを心がけていました。

ビブリア

栞子には、本に対する愛情は真っすぐで揺るぎないのに、人との関わり方は不器用という極端なところがあり、そこがまた魅力でもあると思います。もう一人の主人公・五浦大輔は本が読めないけれど、栞子から本の話を聞くのが好きな青年。ピュアで行動力があって、人に対しても真っすぐです。二人はそれぞれが生きてきた世界を見せ合うと同時に、互いの欠けているところを補い合っているようにも見える。私自身も自分の気持ちを人に伝えることが得意ではないのですが、この二人の関係性はとてもいいなと思うんです。

手にした古書を通して人と人とがつながる瞬間

ビブリア古書堂の事件手帖

大学生だった頃は古書店に足繁く通っていました。少しかび臭い古書の匂いも好きですし、紙がヨレていたり書き込みがあったり、よく読まれていたのがわかる本は興味をそそられます。大事なところに線が引かれている本もありますが、読んでいて、なぜそこに線が引かれたのかがわかった時は、会ったことのないその本の読者と自分の感じたことがつながった瞬間のような気がして、感動的です。そうした体験は、古書でなければ味わえないと思うんです。

本は、様々な人をつなげてくれるもの。本を読んで想像力が豊かになったり、知識を得たりするだけでなく、本の貸し借りや本について語り合うことで、人と人とがつながることができます。この映画でいえば、一冊の古書を巡り、今を生きている人たちと過去の人たちの想いまでもがつながっていきます。モノとして残る本だからこそ、時を超えて人をつなぐことができるところに、本の力というものを感じますね。

本作には数多くの太宰治の作品が登場します。私が一番好きな「人間失格」の他、物語の重要な鍵を握る「晩年」、「グッド・バイ」など。太宰以外にもたくさんの名著が様々な形で出てくるので、そうしたところも楽しんでもらえるとうれしいです。

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映画『ビブリア古書堂の事件手帖』

ビブリア

STORY:夏目漱石のサイン本と、太宰治の希少本。50年の時を超えて、2冊を結ぶ禁断の秘密とは――?その謎が解き明かされるとき、本がつなぐ真実の愛に心揺さぶられる。

鎌倉の片隅に佇む古書店「ビブリア古書堂」。五浦大輔(野村周平)は、亡き祖母の遺品である夏目漱石の『それから』に記された著者のサインの真偽を確かめるため、店を訪れた。若き店主・篠川栞子(黒木華)は、たちどころにサインの謎を解き明かしただけでなく、この本には祖母が死ぬまで守り通したある秘密が隠されていることに気付く――。

出演:黒木華 野村周平/成田凌/夏帆 東出昌大

原作:三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
監督:三島有紀子
脚本:渡部亮平、松井香奈
主題歌:サザンオールスターズ「北鎌倉の思い出」(タイシタレーベル/ビクターエンタテインメント)
配給:20世紀フォックス映画/KADOKAWA

11.1 [THU] 全国ロードショー

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※2022年3月27日時点のVOD配信情報です。

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  • kazya1129
    2.9
    20260926鑑賞。 原作シリーズが好きで、アニメ化もするとのことで初めて鑑賞。ドラマは見てません。 とりあえず大輔と栞子のビジュアルイメージが違いすぎてそこが個人的にはマイナス。 それ以外は中々いいと思うんだけどなぁ。元凶である田中は私生活も含めてドンピシャすぎる配役で良かった。 原作を読んでいることもあってミステリーパートはそこまでドキドキもせず。明かされていく人間関係と最後の結末がメインではあるけど、原作の時も気持ち悪いなと思っていたけど映像化すると更に気持ち悪い。作中でも出てくるそれからとかを下敷きにしてるのかな。青い文学シリーズの人間失格もそうだったけど多分太宰治の作品が個人的には合わないんじゃないかな。 ラストはなぜそんなところに行き着く、というところと狂気的な表情なのにヘルメットや一次停止等道交法きっちり守ってる感じがチグハグで集中できず。 結論半端というか勿体ない印象。もうちょっと自由度のあるアニメに期待かなぁ。
  • yukie
    3.2
    だいぶ前に見たなと思ったけど、ほとんど覚えてなかったから再視聴した。 今から原作読むんだけど、もうちょっと面白いことを期待してる。
  • 通りすがり
    1
    てっきり、夏帆さん(←野村周平さんのお祖母さんの若い時の役)が、お父さんと一緒に(看板娘として)鎌倉で街の食堂を営んでいて、そこへ常連客として東出さんが来て、夏帆さんと恋仲になったのだと(映画が終わる迄)思い込んでいましたが、Wikipedia等で調べたら、どうやら全く違うらしいのです。 桃果さんが少し良かった! 野村周平さん、頑張ってください!
  • 鷹の道
    3.3
    悪くはないけど、原作雰囲気が感じられない。
  • abcd
    3
    音がいい
ビブリア古書堂の事件手帖
のレビュー(7001件)