東野圭吾原作のおすすめ映画17本!社会派サスペンスからラブストーリーまで

2018.11.18
映画

映画は気持ちよく生きるためのヒント

hikari

面白い映画だったな、そう思ってクレジットを見ると、これも東野圭吾が原作。そんな経験ありませんか?続々と映画化される彼の小説。今回は東野圭吾原作の映画作品17本をまとめてご紹介。

11月16日より公開中の映画『人魚の眠る家』。同作は、2015年に刊行された東野圭吾の同名小説が原作となっている。

ningyo

東野圭吾といえば、ミステリーをベースに、ファンタジーあり、ラブストーリーあり、社会派な作品もありなど、バリエーションに富んだ物語をつむいでいるのが魅力だ。

ほかにも、映像化される作品が多いのも特徴のひとつといえる。

そこで今回は、映画化された作品にスポットを当て、今まで公開された作品を紹介したい。

秘密』(1999)

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『おくりびと』など滝田洋二郎監督、広末涼子、小林薫出演の作品。

妻・直子と娘・藻奈美がバスの転落事故に遭い、直子は死んでしまう。藻奈美は奇跡的に助かったものの、目覚めた彼女の魂は直子になっていた。青春を取り戻した直子と、見た目は娘、中身は妻という現実に戸惑う夫・平介の奇妙な夫婦生活を描く物語。

二度目の10代、20代を楽しむ直子と、それを受け入れられない平介。そこから変化していく二人の関係性、そしてラストにわかる衝撃の事実がみどころだ。

2007年にはフランスで『秘密 THE SECRET』というタイトルで本作を原作にした映画が公開された。

g@me.』(2003)

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原作のタイトルは「ゲームの名は誘拐」。『象の背中』などの井坂聡監督作。藤木直人、仲間由紀恵が出演。

やり手広告クリエイターの佐久間は、広告主の葛城に仕事で屈辱を与えられてから、彼の弱みを握ろうと葛城の自宅を見張っている。すると偶然、家出する娘・樹里を目撃。行き先のない彼女を自宅へ泊めることになるが、そこで父親の葛城から身代金を奪う狂言誘拐を持ちかけられ……。

誘拐を成功させるための計画がスリリングで思わず見入ってしまう。しかし徐々に話が一転二転していき、一体どれが真相なのか……。観ている側も騙されそうになるところがおもしろい。

レイクサイド マーダーケース』(2004)

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原作のタイトルは「レイクサイド」。監督は『共喰い』などの青山真治。役所広司主演作品。

有名私立中学受験のため、藤間家の高級別荘に集まった3組の家族とひとりの講師。妻と別居中の主人公・並木は遅れてやってくるが、彼のあとを追うように、仕事を言い訳に愛人・英里子が別荘を訪ねてくる。夜になり、並木は彼女のいるホテルを訪ねようとするが、思いとどまり別荘へ戻ってくる。するとそこには死体となった英里子がいて、妻・美菜子が彼女を殺したと言いだし……。

誰が真の犯人なのかということだけではなく、親と子の関係について考えさせられる作品。幻想的な映像もみどころ。

変身』(2005)

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佐野智樹監督作。玉木宏、蒼井優出演。

昏睡状態から目覚めた主人公・成瀬純一。ある事件に巻き込まれ、脳の一部を移植したおかげで助かったと告げられるが、穏やかだった性格が日に日に凶暴化し、好みも変わっていく。

移植前は楽しく過ごしていたはずの恋人・恵。しかし徐々に、彼女がそばにいるだけでイラ立つようになる。自分はどうしてこんな風に変わってしまったのか……。疑問を感じはじめた純一は、真相に迫るため、自分の手術に関わった医師たちを探っていく。

移植の前と後の主人公の激しいギャップがみどころ。

手紙』(2006)

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『食べる女』などの生野慈朗監督。山田孝之、玉山鉄二、沢尻エリカ出演。

強盗殺人事件を起こしたせいで服役中の兄を持つ直貴。兄とは手紙のやり取りをしているものの、肝心なタイミングで仕事も夢も愛していた恋人との結婚も、兄の犯罪のせいで叶わなくなってしまう。そしてあることをきっかけに兄とは絶縁を決めるのだが……。

自分が犯罪を犯したわけではないのに、犯罪者の弟というレッテルを貼られて生きざるを得なくなった主人公の葛藤。そして赦しの過程が絶妙に描かれているので、胸打たれる作品に仕上がっている。

容疑者Xの献身』(2008)

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『昼顔』などの西谷弘監督作。福山雅治、柴咲コウ、堤真一出演。テレビドラマ「ガリレオ」シリーズの映画版として公開。

主人公の湯川が「天才」と認めるほど数学に秀でた才能を持つ石神は、今はしがない高校教師。ある日、そんな彼の隣人女性の元夫が、死体で発見される。女性とその一人娘が犯人として疑われるが、その証拠がない。湯川は、彼女たちの完璧なアリバイに石神が絡んでいるのではと考え……。

人生に夢も希望もない中、隣人に密かな恋心を抱き、その気持ちだけを支えに生きる石神を演じた堤真一の、哀愁を帯びた演技に注目して観るのもおすすめの一作だ。

2012年には韓国でも『容疑者X 天才数学者のアリバイ』のタイトルで映画化されている。

さまよう刃』(2009)

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益子昌一監督作。寺尾聰、竹野内豊、伊東四朗出演。

妻に先立たれ、一人娘をかわいがって生きてきた主人公・長峰。ある日、その娘が輪姦の末、遺体となって発見される。ある匿名の連絡から、犯人は未成年だとわかった長峰は、彼らの卑劣な犯罪を法によって裁けないと判断し、自ら復讐のため動き出す。

凶悪な少年犯罪に対する現代の問題点を浮き彫りにしている。復讐が意味のないことだとわかっていても、主人公の静かながらも怒りに満ちた心情が伝わってくる重厚な作品。2014年には韓国でも同名リメイクされた。

白夜行』(2010)

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『神様のカルテ』などの深川栄洋監督作。堀北真希、高良健吾出演。

昭和55年、質屋の店主が密室で殺害されるという事件が発生するが、被疑者死亡として事件は幕を閉じる。しかし、刑事・笹垣は、その容疑者の娘・雪穂と被疑者の息子・亮司に目をつける。数年後二人が成長し、接点がないと思っていた雪穂と亮司のまわりでは不可解な事件が立て続けに起こり……。

人を出し抜かないと生きていけない男女の悲しい絆と残酷な運命、美しく悲しい事件の真相がみどころ。2009年には韓国で『白夜行-白い闇の中を歩く-』として映画化されている。

夜明けの街で』(2011)

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『沈まぬ太陽』などの若松節朗監督作。岸谷五朗、深田恭子出演。

大手建設会社のサラリーマンである渡部には美しい妻がいて、何の不満もない生活を送っているはずだった。しかし、部下・秋葉の謎めいた雰囲気に魅了され、不倫に溺れていく。ただ、彼女はもうすぐ時効を迎える15年前に起こった殺人事件の容疑者とされていた。

父親の愛人が殺されるという殺人事件が、渡部と秋葉の不倫関係とどうつながっていくのか。そして、ただ単に不倫を肯定するような物語ではないところもポイント。

麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』(2011)

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『ビリギャル』などの土井裕泰監督作。阿部寛、新垣結衣、松坂桃李出演。テレビドラマ「新参者」シリーズの映画版として公開。

日本橋、麒麟の像のそばで、サラリーマンの刺殺体が見つかる。そこにいた不審な若い男・八島は逃走し、その最中、車にひかれ意識不明の重体になってしまう。同棲中の恋人は、彼が犯行に関わったことを強く否定するものの……。

八島が真犯人なのか。捜査を進めていくうちに明かされるのは意外な真実と、死亡したサラリーマンが持っていた折り鶴に込められた思い。真相を知れば思わず涙する感動のミステリー作品だ。

プラチナデータ』(2013)

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『るろうに剣心』の大友啓史監督作。二宮和也、豊川悦司出演。

DNAデータを元に犯人の特徴をほぼ正確に割り出すシステムが開発された近未来。そのDNA解析を担う特殊解析研究所の解析員・神楽は、DNA操作システム関係者の連続殺人事件を担当することに。現場に残された犯人の皮膚片をDNA解析すると、自身のDNAと一致してしまった。身に覚えがなく、あることを確かめるため逃亡する神楽。警視庁捜査一課の浅間が追うが、彼のある秘密を見つけ……。

神楽が探る事件の裏にある真相もみどころだが、逃走中の迫力満点のアクションシーンも見逃せない!

真夏の方程式』(2013)

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西谷弘監督作。福山雅治、吉高由里子出演作。テレビドラマ「ガリレオ」シリーズの映画版第2弾として公開。

仕事で玻璃ヶ浦の旅館「緑岩荘」に宿泊していた主人公・湯川は、同じ宿の客が海で死体となって発見される事件に遭遇する。単発の事故と思われた事件に、16年前のある事件との関係が浮かび上がってくる。旅館を営む川畑家の親戚である少年・恭平を巻き込み、「緑岩荘」の家族がお互いに隠している秘密が明らかになる。

家族とは何なのか、子供と罪の関係も考えさせられる。同作は、第37回日本アカデミー賞話題賞作品部門を受賞している。

天空の蜂』(2015)

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『人魚の眠る家』の堤幸彦監督作、江口洋介、本木雅弘共演。

巨大ヘリコプター「ビッグB」の開発者である主人公・湯原は、納品したばかりのこのヘリを一家で見学に来ていた。しかし、息子の高彦が、いたずら心からヘリ内に侵入してしまう。彼を乗せたままヘリはテロリストに奪われ、日本全国の原発停止を求める犯行声明を出す。

極限の状態に陥ったときに人はどう行動するのか、そんな緊張感やハラハラドキドキする展開も魅力的な社会派サスペンス作品。

疾風ロンド』(2016)

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探偵はBARにいる3』などの吉田照幸監督作。阿部寛、大倉忠義、大島優子出演。

研究所で秘密裏に作った違法生物兵器「K-55」が盗まれ、スキー場の山中に埋められてしまう。犯人は脅迫するものの、その後すぐに事故死。しかし、このことが公になることに危機を感じた上司から、「K-55」の回収を命令された主人公・栗林。途中、スキー場で出会ったパトロール隊員の根津とスノーボード選手の千晶に協力してもらい、「K-55」を探すが……。

頼りなくツイていない栗林のコミカルなシーンが多いのも魅力だが、主人公と息子が絆を取り戻していく物語にもなっているので、その点にも注目したい。

ナミヤ雑貨店の奇蹟』(2017)

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『さよなら歌舞伎町』などの廣木隆一監督作。山田涼介、西田敏行出演作。

ある事件から身を隠すため「ナミヤ雑貨店」と書かれた空き家に入る敦也、翔太、幸平の3人。隠れているとシャッターの隙間から手紙が投函される。それは1981年に書かれた悩み相談の手紙だった。3人は次々届く手紙に返事を書いていく。やがて、それが自分たちの育った児童養護施設「丸光園」で起こった出来事とリンクしていることがわかり……。

「ナミヤ雑貨店」を軸に、過去と現在をつなぐファンタジー。悩み相談をきっかけとした手紙のやり取りで、時空を超えた結びつきを感じられる心温まる物語だ。2017年には『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』として中国で映画化。

祈りの幕が下りる時』(2018)

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『私は貝になりたい』などの福澤克雄監督作。阿部寛、松嶋菜々子出演作。「新参者」シリーズの完結編。

東京のアパートで見つかった変死体。殺されたのは滋賀県在住の押谷道子だとわかるが、アパートの住人・越川睦夫は行方不明。しかも二人に接点はなし。アパート近くで発見された焼死体との接点を疑うが、そのときに出てきたのは、日本橋を囲む12の橋の名が書かれた書き込み。それは主人公・加賀の孤独死した母の遺品にも書き込まれていたものだった。焼死体、そして加賀の母。これらの謎は押谷道子の殺人事件とどうつながるのか……。

事件の真相とともに親と子の悲しくも固い絆について語られる物語。涙なくしては観られない作品だ。

ラプラスの魔女』(2018)

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『悪の教典』などの三池崇史監督作。櫻井翔、広瀬すず、福士蒼汰出演。

温泉地で硫化水素中毒により死亡した事故が発生。当初は計画殺人かと思われたが、地球科学の専門家・青江が事件性を否定。しかし、また別の場所でも硫化水素中毒の死亡事故が発生。これも自然現象と判断したが、死亡した二人は知り合い同士だった。そして青江の前に現れたのが、次々とこれから起こる自然現象を言い当てる羽原円華。彼女は事件の謎を知る甘粕謙人を追っているというが……。

事件の真相もさることながら、自然現象を再現した迫力ある映像にも注目してほしい作品。

ミステリーの中に描かれる人間ドラマが魅力!

原作とはストーリーが異なる作品も少なくないが、真相が徐々に明かされる爽快なミステリー作品である上に、その中で描かれる人間ドラマが非常に魅力的な映画が多いことがわかる。

2019年は『マスカレード・ホテル』、『パラレルワールド・ラブストーリー』が公開予定。

原作が映画化される機会がますます増えている東野圭吾。活字が苦手な方は、映像を観てその作風に触れてみるのもおすすめだ。

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