安藤ゆきによる第20回手塚治虫文化賞新生賞受賞作「町田くんの世界」の映画化が決定。2019年6月7日(金)に全国公開される。監督は、『舟を編む』(13)、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(16)の石井裕也。主演には、1,000人を超えるオーディションから抜擢された超新人、細田佳央太(かなた)と関水渚を迎え、岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀、池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市、北村有起哉、松嶋菜々子たち、若手からベテランまでの全員主役級の実力派超豪華キャストがその脇を固める。
映画『町田くんの世界』あらすじ
運動も勉強も苦手で、見た目も普通な町田くん。しかし、彼には困った人の事は絶対に見過ごさず、接した人みんなの世界を変えてしまう不思議な力が…!? そんな町田くんに訪れた突然の出来事……。優しさに溢れていた“町田くんの世界”がひっくり返る!
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町田一/細田佳央太
本作の主人公。
2001年生まれ、東京都出身。2014年、映画『もういちど』(14)で俳優デビューを果たす。そして今回、1,000人を超える一大オーディションで主役の座を掴んだ。
細田について石井監督は「一人だけ異彩を放っていて、理屈でも経験でもない、作品に人生を捧げられる人だと感じました。この人と組めば間違いないと16歳に思わせられました」とコメントしている。
細田佳央太コメント
(出演が決まったときは)一番最初に嬉しいっていう気持ちがあって、でもその中でもすぐ「やっていけるのかな」っていう心配や不安だったり、緊張もありました。本当にいろんな感情が混ざった状態で、でもその中でもやっぱり嬉しさとか、撮影これから楽しみだなっていうのが自分の中で強かったです。本当にあっという間の1か月間でしたけど、自分の中で楽しいことの連続で、体力的にきつくても、お芝居がこんなにも楽しいなんて、という気持ちでした。そして、監督、スタッフの皆さんにご指導を頂いて、僕は何とか町田くんになれたのかなと思っています。この映画に出演させていただき、この作品のチームの一員になれて、すごく幸せでした。この作品がたくさんの人に届いてほしいなと思います。
猪原奈々/関水渚
町田くんのクラスメイトで本作のヒロイン。
1998年、神奈川県生まれ。2015年第40回ホリプロタレントスカウトキャラバンのファイナリスト。2017年アクエリアスのCMでデビューを果たし、グラビアアイドルとして活動。本作で、細田とともに映画初主演を務める。
北島プロデューサーは関水について「演技経験もテクニックも何もないはずなのに、不思議な魅力というか華やかさというか、とてつもない伸びしろを感じ、彼女に賭けてみようと思いました」と選考理由を明かしている。
関水渚コメント
出演が決まった実感が湧かなかったんですけど、その後からだんだんこんなに自分が大きい役をやらせて頂くんだと考えると、ずっと緊張していて。もちろんすごく嬉しかったんですけど、同じくらい大丈夫かなっていう不安がすごく大きかったですね。この役をやらせて頂けたことに本当に感謝しています。今まで生きてきた中で一番悩み、一番苦しみました。でもそういうことがあったからこそ今までで一番充実していて楽しくて幸せでした。
氷室雄/岩田剛典
町田くんのクラスメイト。
1989年生まれ、愛知県名古屋市出身。三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、EXILEのメンバーであり、俳優としても活動中。主な出演作に『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(16)、『去年の冬、きみと別れ』(18)、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』(18)など。
岩田剛典コメント
前回、短編映画『ファンキー』でご一緒させて頂きまして、次はがっつり長編でやろうっていう風にお話をしてくださっていたので、監督から直接のオファーでしたのですごく嬉しい気持ちでした。まあでも作品のプロットを読ませて頂いた時に、え、石井さんが少女漫画原作やるの?みたいな驚きが一番最初に来て、いやどうなるんだろうというか、石井さんテイストのその作風っていうものがあんまりこう漫画の世界感とマッチする印象がなかったので、第一印象、どうなるんだろうっていうところで衣装合わせとか撮影に入っていきました。現場に入っても、現場が終わっても、どういう仕上がりになるのかさっぱり想像がつかなかったです。
高嶋さくら/高畑充希
町田くんの隣のクラスの女子。
1991年生まれ、大阪府東大阪市出身。舞台、映画、ドラマ、歌手と幅広いフィールドで活動。『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(16)では、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2019年は『引っ越し大名!』、『ヲタクに恋は難しい』の公開も控えている。
高畑充希コメント
脚本を頂いて読んで、なんだこの面白い脚本は!と思い、何回も読みました。久々に石井組に参加できてすごく楽しかったです。26歳にもなって(撮影当時)、制服を着て高校生活ができたのも嬉しかったし、主演の2人といろんな話をしながら、彼らのピュアな美しさを近くでずっと見てられることにとてもドキドキしました。
栄りら/前田敦子
町田くんのクラスメイト。
1991年生まれ、千葉県市川市出身。元AKB48メンバーで、現在は女優、歌手として活動。第4回TAMA映画賞・最優秀新進女優賞を受賞した『苦役列車』(12)や『さよなら歌舞伎町』(15)など、存在感のある演技で高い評価を得ている。2019年は『旅のおわり世界のはじまり』、『葬式の名人』の公開も控えている。
前田敦子コメント
石井監督の演出はおもしろかったですし、楽しかった。なんか、いきなり土足で入ってきてくれる感がみんな多分クセになるんだろうなって思いますね。すごく普通の青春なんですけど、でも今ってすぐにくっついちゃったりとかするじゃないですか。それがなかなかくっつかない、それが普通でかわいいなって思いました。
西野亮太/太賀
町田くんのクラスメイト。
1993年東京都生まれ。父親は俳優・中野英雄。『スイートプールサイド』(14)を含む6作品での演技が認められ、第6回TAMA映画賞・最優秀新進男優賞を受賞。近年の作品『南瓜とマヨネーズ』(17)や『母さんがどんなに僕を嫌いでも』(18)では更に一皮むけた演技を見せている。
太賀コメント
映画での石井組の参加は念願でした。これまでもご縁はありましたが、ようやく映画に出れるんだっていう事がすごく嬉しかったです。脚本はあまりにもおもしろくて、読み終えたら興奮して熱くなっていました。現場での監督の演出も痺れる事の連続でした。改めて“青春”を体現すること、それは痛いし辛いし全然甘くない。でも監督を信じて、とにかく食らいついていく気持ちで臨みました。ほんの数日間の撮影でしたが、終わってみたら忘れられない夏になっていました。この作品の純真さは、必ず見る人の胸を打つと思います。
吉高洋平/池松壮亮
町田くんの世界に関わるキャラクターで社会人役。
1990年生まれ、福岡県福岡市出身。『ラストサムライ』(03)で映画初出演。高い演技力で今最も注目を集める映画俳優の一人。主な出演作品は『セトウツミ』(16)、『夜空はいつでも最高密度の青空だ』(17)、『斬、』(18)など。2019年は『宮本から君へ』、『よこがお』、『ウィーアーリトルゾンビーズ』の公開も控えている。
池松壮亮コメント
(脚本を読んで)とにかく素晴らしかったです。今まで石井さんは何本も映画を作られてきましたけども、色々なテーマがありつつ、更に研ぎ澄まされたものを感じました。
吉高葵/戸田恵梨香
町田くんの世界に関わるキャラクターで洋平の恋人。
1988年生まれ、兵庫県神戸市出身。『デスノート』(06)で映画初出演。「コード・ブルーードクターヘリ緊急救命ー」や「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」シリーズなどの人気ドラマに多数出演している。
戸田恵梨香コメント
(撮影を終えて)とにかく石井さんが楽しそうだったので、凄く嬉しかったですし、石井さんの柔らかさが現場の空気になっていて、とても居心地が良かったです。
佐藤浩市
1960年生まれ、東京都新宿区出身。父親は俳優・三國連太郎。1980年にデビュー、翌年出演した『青春の門』でブルーリボン賞新人賞を受賞。その後ドラマ、映画など第一線で活躍。近年では『64 ロクヨン』(16)、『友罪』(17)などに出演。『空母いぶき』『ザ・ファブル』の公開も控えている。
佐藤浩市コメント
石井監督の作品は久しぶりでしたが、楽しく、久々にフィルムで撮っている感じが嬉しかった。演じている側にはそんなに関係無い事かもしれないけども、我々は昔から体感してきたので、やっぱりフィルムがまわっているのは嬉しかったですね。
北村有起哉
1974年生まれ、東京都出身。1998年舞台「春のめざめ」と映画『カンゾー先生』でデビュー。その後舞台のプロデュース公演を中心に活動し、近年ではドラマ、映画に出演している。主な作品に『オーバー・フェンス』(16)、『響 -HIBIKI-』(18)など。
北村有起哉コメント
(脚本を読んで)先ず面白かったですね。読んだことの無い世界観で、それを石井監督がメガホンを取る、何より主役の2人が新人で、オーディションで選ばれたということで、相当フレッシュで凄いまっすぐなエネルギーな映画になるだろうなと思いましたし、普通に僕も観てみたい映画になりました。
松嶋菜々子
1973年神奈川県生まれ。1996年NHK連続テレビ小説「ひまわり」のヒロイン役を務め、本格的に女優業がスタート。「Sweet Season」、「GTO」、「やまとなでしこ」、「家政婦のミタ」など人気ドラマに多数出演。映画作品では『リング』(98)、『眉山』(07)、『祈りの幕が下りる時』(17)などに出演。
松嶋菜々子コメント
初めて脚本を読んだ時、それぞれに愛がありました。ちょっとひねくれていそうだけれど、根底に持っている愛、優しさ、素直さ、そういうものが最後みんなに感じ取れる優しくふわぁっとした作品なので、石井監督の世界観の期待に応えられるよう向き合いました。
映画『町田くんの世界』監督
石井裕也
大阪芸術大学の卒業制作『剥き出しにっぽん』(05)でPFFアワードグランプリを受賞。商業映画デビュー作となった『川の底からこんにちは』(09)がモントリオール・ファンタジア映画祭で最優秀作品賞、ブルーリボン賞監督賞を史上最年少(当時28歳)で受賞する快挙を達成。『舟を編む』(13)では、第37回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞をW受賞、また第86回アカデミー賞外国語映画部門の日本代表作品にも史上最年少で選出。その後『バンクーバーの朝日』(14)、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(16)でも国内外の映画祭で数々の賞を受賞。今や日本のみならず世界中から最も新作が期待される若手実力派監督。
石井裕也コメント
人を好きになる気持ち、愛とかそういうものは、普通であれば恥ずかしくて口に出すのもはばかられますが、やはりどう考えても人間にとって必要なこと。それが今、本当にやるべき題材だと感じ、それをまったくてらいもなく、恥ずかしげもなくやってる“少女漫画原作の力”に僕も乗っかりたいと思いました。この作品では、本当に例外的なことをやりまくっています。まさか自分が少女漫画原作をやるとは思っていなかったので、逆に振り切れたというか、冒険的になれたし、映画的な自由を得られたんだと思います。
映画『町田くんの世界』原作
原作者の安藤ゆきは、2004年にデラックスマーガレット(集英社)にて「星とハート」でデビュー。別冊マーガレットで2015年から2018年まで連載されていた「町田くんの世界」で、2015年・第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞。2016年には第20回手塚治虫文化賞新生賞を受賞し、主人公・一のキャラクター造形が評価されており、型破りなキャラクターが多い少女漫画の男性たちの中でも“全く逆の意味で型破り”と評されている。
安藤ゆきコメント
一人の人間から生まれた小さな作品がたくさんの人が構築する大きな企画になっていくことは、わくわくする一方で不思議な気持ちでいっぱいです。この映画の関係者の一人になれたことを幸福に思います。
映画『町田くんの世界』予告編
映画『町田くんの世界』作品情報
2019年6月7日(金)公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/machidakun-movie/
(C)安藤ゆき/集英社(C)2019 映画『町田くんの世界』製作委員会
【文/taco】
※2020年9月29日時点のVOD配信情報です。