実際の障害者殺傷事件を題材に、2017年に発表された辺見庸の小説「月」が映画化。
本記事では、映画『月』のあらすじ&キャスト情報、見どころをまとめてご紹介します。
『月』(2023)あらすじ
そして、その⽇は来てしまった。 深い森の奥にある重度障害者施設。ここで新しく働くことになった堂島洋⼦(宮沢りえ)は“書けなくなった”元・有名作家だ“書けなくなった”元・有名作家だ。彼⼥を「師匠」と呼ぶ夫の昌平(オダギリジョー)と、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。施設職員の同僚には作家を⽬指す陽⼦(⼆階堂ふみ)や、絵の好きな⻘年さとくん(磯村勇⽃)らがいた。そしてもうひとつの出会い、洋⼦と⽣年⽉⽇が⼀緒の⼊所者、“きーちゃん”。光の届かない部屋で、ベッドに横たわったまま動かない“きーちゃん”のことを、洋⼦はどこか他⼈に思えず親⾝になっていく。しかしこの職場は決して楽園ではない。洋⼦は他の職員による⼊所者への⼼ない扱いや暴⼒を⽬の当たりにする。そんな世の理不尽に誰よりも憤っているのは、さとくんだ。彼の中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく。そして、その⽇はついにやってくる。
『月』キャスト情報
堂島洋子/宮沢りえ
さとくん/磯村勇斗
坪内陽子/二階堂ふみ
堂島昌平/オダギリジョー
その他キャスト
大塚ヒロタ
長井恵里
笠原秀幸
板谷由夏
モロ師岡
鶴見辰吾
原日出子
高畑淳子
スタッフ
◼︎監督・脚本:石井裕也
◼︎原作:辺⾒庸「⽉」(⾓川⽂庫刊)
◼︎企画・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
◼︎撮影/鎌苅洋一
◼︎照明/長田達也
◼︎録音/髙須賀健吾
◼︎音楽/岩代太郎
『月』見どころ
深い森の奥にある重度障害者施設を舞台に、元・有名作家、堂島洋子を中心に展開される本作。洋子は働いていく中で、他の職員による⼊所者への⼼ない扱いや暴⼒を目撃する。そんな現状に誰よりも強い憤りを感じていたのは洋子の同僚、さとくんだった。彼の中で増幅する正義感や使命感が、狂気として暴走していく様子が真に迫って描かれる。
メガホンを取るのは、『舟を編む』(2013)で第37回日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞を受賞した石井裕也 。「撮らなければならない映画だと覚悟を決めた」今作は、原作を独自に再構成し、生々しい血肉の通った作品としてスクリーンに映し出している。
主演は、時代劇『たそがれ清兵衛』(2003)、『紙の月』(2014)、『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016)にて、3度日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得した宮沢りえが務める。その他キャスト陣に、『劇場版 きのう何食べた?』(2021)で第45回日本アカデミー新人俳優賞を受賞した磯村勇斗、『メゾン・ド・ヒミコ』(2005)や『ゆれる』(2006)など、作家性や芸術性を重視した作品選びで唯一無二のスタイルを確立するオダギリジョー。『地獄でなぜ悪い』(2013)などに出演し、『私の男』(2013)でも圧倒的な演技力を見せる二階堂ふみら、第一級の俳優陣たちが名を連ねる。
全ての人間に突き刺さる人間の温かみを描いた映画『月』は、2023年10月13日(金)より劇場公開。是非、この機会にチェックしてみては?
『月』作品情報
◼︎上映日:2023年10月13日(金)
◼︎配給:スターサンズ
◼︎公式HP:https://www.tsuki-cinema.com/
(C)2023『月』製作委員会
※2023年9月15日時点の情報です。