17歳で漫画家デビューを果たし、人気作家としてのキャリアを積み重ねていた矢先に突然この世を去った漫画家・土田世紀の未完の作品を実写映画化。
土田世紀が残した「かぞく」のなかの5つのエピソードを原作とし、監督・澤寛自身の生い立ちや経験を織り交ぜ、現代家族を包括的に描いた『かぞく』。
本記事では、映画『かぞく』のあらすじ&キャスト情報、見どころをまとめて紹介。
『かぞく』（2023）あらすじ
父が失踪したマコトは、母と二人、住み慣れた街を離れて新しい街へと向かう。内縁の妻と密やかに生活を送るケンジ、その妻ハルカはある秘密を抱えていた。妻を亡くし、父一人で二人の子供を育てるタケオは、子供たちと海へドライブに出かけた。久しぶりに実家へ帰ってきたユウイチは、自分の名を呼ぶ女性に森の中へといざなわれていく。
『かぞく』キャスト情報
マコト／吉沢亮
ケンジ／永瀬正敏
タケオ／小栗旬
ユウイチ／阿部進之介
その他キャスト
スタッフ
◼︎監督・脚本・編集・衣裳デザイン：澤寛
◼︎原作：土田世紀「かぞく」（日本文芸社刊）
◼︎音楽：棚川寛子
『かぞく』見どころ
本作は4人の主人公たちがそれぞれに描く、家族の喪失と再生の物語が、美しい映像と繊細な音で紡がれている。原作で描かれた5つのエピソードを軸にしながら、現代の「核家族」を基準に、「婚姻関係」「親子関係」「血縁関係」「法や倫理に背いた関係」「父とは」「母とは」「子とは」など各エピソード毎にテーマを振り分け、「家族とは何か」を観客に問いかける。
4人の主人公を演じたのは、吉沢亮、永瀬正敏、小栗旬、阿部進之介。原作は「同じ月を見ている」で平成11年度文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した土田世紀の同名漫画。脚本・監督を務めるのは、『十三人の刺客』（2010）、「るろうに剣心」シリーズ、人気TVCM「au 三太郎」シリーズの衣裳デザインとキャラクターデザインを務めてきた澤田石和寛。写真作家、映像作家として活動する澤寛として、満を持しての映画監督デビューを果たす。音楽は舞台音楽家である棚川寛子が担当。SPAC静岡県舞台芸術センター芸術総監督である宮城聰の協力のもと、SPACの俳優たちによる音楽演奏と共に、映画の外から内へ介入する「声や息の出演」という独自の表現で、映画世界へ音楽と息を吹き込む。サウンドデザインはアピチャッポン・ウィーラセタクン監督作『世紀の光』（2006）『ブンミおじさんの森』（2010）『MEMORIA メモリア』（2021）などに参加してきた清水宏一が務める。撮影は山本英夫が担当。秋田と千葉を中心としたロケーションから日本の風土を映すことで、日本的霊性を呼び込む映像美を魅せる。
4つの家族が複雑に絡み合い、喪失から再生へと向かう様を静かに描いた『かぞく』は、2023年11月3日（金・祝）より劇場公開。是非、この機会にチェックしてみては？
『かぞく』作品情報
◼︎上映日：2023年11月3日（金･祝）
◼︎配給：アニプレックス
◼︎公式HP：https://www.aniplex.co.jp/kazoku/
（C）土田世紀／日本文芸社，Aniplex Inc.
※2023年10月24日時点の情報です。
※最新の配信状況は各動画配信事業者の公式サイトにてご確認ください
