2021年の“ゲームストップ株騒動”を実写映画化した「Dumb Money(原題)」が、『ダム・マネー ウォール街を狙え!』の邦題で、2024年2月2日(金)より公開されることが決定。併せて、主演ポール・ダノと監督クレイグ・ギレスピーのコメントと場面写真が解禁された。
【公開決定】『ダム・マネー ウォール街を狙え!』(2023)
新型コロナウイルスのパンデミックが続くアメリカで、金融マーケットが激震する前代未聞の大事件が発生した。ネット掲示板に集った小口の個人投資家たちが、時代遅れで倒産間近と囁かれていたゲームストップ社(実店舗によるゲームソフトの小売り企業)の株をこぞって買いまくり、同社を空売りしていたヘッジファンドに大損害を与えたのだ。強欲なウォール街の大富豪が巨大な損失を被ったこの反乱劇は全米を揺るがす社会現象となり、日本でも大きな反響を呼んだ。
『ソーシャル・ネットワーク』(2010)の原作者でもあるベン・メズリックのノンフィクションに基づく本作。ネット掲示板の動画配信で、ゲームストップ社の価値を真摯に訴え、株に全財産を投じた平凡な会社員キース・ギルを焦点に、SNSで繋がった彼の主張に共感し、夢を追い求めた人々の人間模様がサプライズとユーモア満載で繰り広げられる。エリートと庶民の経済格差、投資環境が激変したSNS時代のマネーをめぐる狂騒など、まさしく世界の“今”をパワフルに射抜いた実録エンターテインメント。
監督は、『クルエラ』(2021)、『アイ、トーニャ史上最大のスキャンダル』(2017)などを手がけたクレイグ・ギレスピー。当時、24歳の息子と同居しており、「息子は早い段階でゲームストップ株へ投資をしていたので、一連の出来事を逐一体験していた」ことを明かし、「当時のアメリカは、新型コロナウイルスにより与えられた孤立感や社会的不安が深刻な問題になっていた。そこに現れた“ローリング・キティ”。ゲームストップ社の株がただ好きな、誠実で謙虚な平凡な男。このヒーローらしからぬヒーローが、世間の人々を夢中にさせ、感情を疲弊させ、ときに陶酔感を与えた。私は息子を通して、ゲームストップの物語のスリルや興奮、恐怖を味わった」とコメント。クレイグは、「“ゲームストップ株騒動”は単なる株取引の話ではない」ことを感じ取り、本作を描くに至ったという。
さらに、監督が「すべての出発点はキャラクター」と答えるほど、登場人物のキャラクターは個性的。特に、主人公のキース・ギルこと“ローリング・キティ”を演じるポール・ダノは、「初めて脚本を読んだときすごい物語だと思いました。彼には独特のスピリットがあり、彼の動画が一番の決め手でした。初めて見た瞬間「この人と一緒に時間を過ごしたいな」と思い、キャラクターに共感し続けました」と語っている。
【場面写真】『ダム・マネー ウォール街を狙え!』(2023)
合わせて解禁となった場面写真では、ポール・ダノをはじめ、モデルとなった実在の人物たちを忠実に再現している9点の写真が解禁となった。
『ダム・マネー ウォール街を狙え!』は、2024年2月2日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。
『ダム・マネー ウォール街を狙え!』あらすじ
コロナ禍まっただ中の2020年。米マサチューセッツ州の平凡な会社員キース・ギル(ポール・ダノ)は、全財産の5万ドルをゲームストップ株につぎ込んでいた。アメリカ各地の実店舗でゲームソフトを販売するゲームストップ社は業績が低迷し、倒産間近のボロ株と見なされていたが、キースは赤いハチマキを巻き、ネコのTシャツ姿の“ローリング・キティ”という別名義で動画を配信し、この株が著しく過小評価されているとネット掲示板の住民に訴える。すると、キースの主張に共感した大勢の個人投資家がゲームストップ株を買い始め、2021年初頭に株価はまさかの大暴騰。同社を空売りしてひと儲けをもくろんでいた金融業界の大富豪たちは巨額の損失を被った。やがてSNSに集った無力な一般市民が、この世の富を独占するウォール街のエリートに反旗を翻したこのニュースは、連日メディアをにぎわせ、全米を揺るがす社会現象に発展。しかし、一躍時の人になったキースの行く手には、想像を絶する事態が待ち受けていた……!
監督:クレイグ・ギレスピー
原作:ベン・メズリック
脚本:ローレン・シューカー・ブラム、レベッカ・アンジェロ
出演:ポール・ダノ、ピート・デイビッドソン、ヴィンセント・ドノフリオ、アメリカ・フェレーラ、ニック・オファーマン、アンソニー・ラモス、セバスチャン・スタン、シャイリーン・ウッドリー、セス・ローゲン
配給:キノフィルムズ
公式:dumbmoney.jp
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※2023年10⽉31⽇時点の情報です。