映像化不可能と言われた小説「ダイナー」(平山夢明著)が、『Diner ダイナー』として奇跡の実写映画化。2019年7月5日(金)より劇場公開される。主演・藤原竜也×監督・蜷川実花が初タッグを組み、さらに窪田正孝、本郷奏多、武田真治、斎藤工、佐藤江梨子、金子ノブアキ、小栗旬、土屋アンナ、真矢ミキ、奥田瑛二ら豪華俳優陣が脇を固める。
映画『Diner ダイナー』あらすじ
一人ぼっちで人生どん底……ほんの出来心で怪しいサイトのバイトに手を出したばかりに、一瞬で普通の生活から転落したオオバカナコは、とあるダイナーにウェイトレスとして売られてしまう。そこは、要塞のような分厚い鉄扉の奥に広がる、カラフルで強烈な色彩美を放つ<ダイナー(食堂)>。店主と名乗る男は、元殺し屋で天才シェフのボンベロ。
「ここは、殺し屋専用のダイナーだ。皿の置き方一つで消されることもある」
次々と現れる一筋縄ではいかない凶悪な殺し屋たち。毎日が極限状態の最高にブッとんでいる世界に放り込まれたカナコ。ボンベロとは何者なのか? 物語は、一瞬たりとも目が離せない展開へと加速していく……。
映画『Diner ダイナー』キャスト
ボンベロ/藤原竜也
殺し屋専門のダイナー(食堂)に、王のように君臨する元殺し屋の天才シェフ。ダイナー内での勝手な振る舞いは相手が誰であろうと決して許さず、狂暴な殺し屋達からも一目置かれる絶対的な存在。
1982年生まれ、埼玉県出身。故・蜷川幸雄に見出され、舞台「身毒丸」のオーディションに合格。ロンドンで初舞台を踏む。以降、舞台、映画、TVドラマで活動。主演作に映画「バトルロワイアル」シリーズ(00/03)、「DEATH NOTE デスノート」シリーズ(06)、「カイジ」シリーズ(09/11)、『22年目の告白 私が殺人犯です 』(17)など。圧倒的な演技力と存在感でクセの強いキャラクターを怪演し、観るものを魅了する。
藤原竜也コメント
蜷川実花さんとは、今回初めてご一緒させて頂きますが、たくさんの可能性を試しながら、日々チャレンジさせてもらっております。実花さんは不思議な魅力をもっている監督さんです。全てをさらけ出し監督と対峙して1カット1 カット作り上げております。僕の中でも異質な映画であり、キャラクターも独特なので、模索しながら、役に向き合っています。料理については、中々難しいですが、上手く監督が撮ってくれれば嬉しいです(笑)。代表作の一本になるよう、スタッフと一緒に乗り切りたいと思います。
オオバカナコ/玉城ティナ
幼い頃に母に捨てられ、祖母に育てられた孤独な少女。ある日、日給30万円のアルバイトに手を出したばかりに、闇の組織に殺されそうになったところを、ボンベロが営むダイナーにウェイトレスとして売られる。
1997年生まれ、沖縄県出身。2012年7月「ミスiD2013グランプリ」を獲得し、ファッション雑誌「ViVi」の専属モデルに。2015年『天の茶助』で映画デビュー。これまでの出演作に『暗黒女子』(17)、『チワワちゃん』(18)など。主演を務める『地獄少女』の公開も控えている。
スキン/窪田正孝
全身が凄まじい傷跡で覆われている凄腕の殺し屋。ボンベロの作るスフレに異常な執着心を持つ。ダイナーでの振る舞いは基本紳士的、誰よりも繊細な心を持ち独特の色気を放つが、実はボンベロしか知らない大きな秘密を抱えている。
1998年生まれ、神奈川県出身。2006年、深夜ドラマ「チェケラッチョ‼in TOKYO」で初主演を務め俳優デビュー。その後、NHK大河ドラマ『平清盛』(12)、NHK連続テレビ小説『花子とアン』(14)に出演し一気に知名度が上がる。主な出演作に『東京喰種 トーキョーグール』(17)、『犬猿』(17)、『銀魂2 掟は破るためにこそある』(18)など。
キッド/本郷奏多
子供がおもちゃで遊ぶように、おやつを笑顔でほおばるように“殺しを楽しむ“サイコキラー”。幼い子供のような可愛らしい姿をしているが、それは仕事(=殺し)のために全身整形やホルモン注射を施し、骨格にまで手を加えた仮の姿で、実年齢は誰も知らない。あるきっかけで虎視眈々とカナコを狙うようになり……。
1990年生まれ、宮城県出身。キッズモデルとして活動後、映画『リターナー』(02)で俳優デビュー。14歳のときに『HINOKIO』(05)で初主演を果たす。その他の出演作に、「GANTZ」シリーズ(10)、『闇金ウシジマくん Part3』(16)、『いぬやしき』(18)など。
ブロ/武田真治
筋肉自慢の荒くれ者でダイナーの常連。怪しいスペイン語を操り、4人組“ロス・チカーノス”としていつもバカ騒ぎをしている。肉や酒と同じくらい女も大好きで、カナコの前のウェイトレスも手にかけた挙句殺してしまったらしい。早速カナコに目をつけて、ボンベロから買い取ろうとしたところをスキンに邪魔されて怒り心頭だったが……。
1972年生まれ、北海道札幌市出身。タレント、俳優、サックスプレーヤーと幅広く活動。最近ではNHK「みんなで筋肉体操」で鍛え上げられた筋肉を披露し、大きな話題に。主な映画出演作に『御法度』(99)、『回路』(00)、『茶の味』(03)など。ミュージカルや舞台にも多く出演している。
カウボーイ/斎藤工
カナコが“運転するだけで即金30万円”という怪しいバイトで出会った男。名前通りカウボーイルックで決め、あめ玉をなめながらカタコトの英語で叫びまくるハイテンションっぷり。
1981年生まれ、東京都出身。2001年『時の香り~リメンバー・ミー』で俳優デビュー。テレビドラマや映画に多数出演しつつも、映画評論家、映画監督としても活動。主な出演作に『昼顔』(17)、『去年の冬、きみと別れ』(18)、『麻雀放浪記2020』(19)など。監督も兼ねた『blank13』(17)はロングランヒットとなり話題に。
ディーディー/佐藤江梨子
ど派手な化粧と服装でカウボーイと共にカナコの前に現れた女。カウボーイを「ダーリン」と呼び、熱烈なキスを何度も交わすなど、危険な仕事の最中も終始ラブラブ。
1981年生まれ、東京都出身。タレント、モデル、女優として活動。主な出演作に、『CUTIE HONEY キューティーハニー』(03)、『GOEMON』(08)、『抱きしめたい 真実の物語』(14)など。2007年には主演を務めた『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』で第29回ヨコハマ映画祭・主演女優賞を受賞した。
ブタ男/金子ノブアキ
カナコをボンベロのダイナーに売り飛ばした組織の男。ブタのマスクを被った不気味な容姿が特徴的。当初はカナコをあっさり殺害する予定だったが、ある一言がきっかけでカナコに興味をもつ。
1981年生まれ、東京都出身。ロックバンド「RIZE」でドラムを担当。1994年、ドラマ『天国に一番近いママ PART2』から俳優として活動を始める。主な出演作に『シャッフル』(11)、『白ゆき姫殺人事件』(14)、「新宿スワン」シリーズ(15/16)など。友人関係にある斎藤工が手掛けた『blank13』(18)では、金子が音楽を担当した。
マテバ/小栗旬
スキンが仕えるボスで、組織内の東のトップ。容姿端麗&頭脳明晰な殺し屋。その容姿に違わず美しいものを好み、特に美しい昆虫を寵愛する。かつての組織のトップ=デルモニコの事故死に不審を抱き、密かにスキンに真相を探らせていたが……。
1982年生まれ、東京都出身。幼少期よりエキストラとして活動後、1998年ドラマ『GTO』で初めてレギュラー出演を果たす。2003年、蜷川幸雄演出の舞台に初出演し、以後、蜷川作品の常連となる。その後も、話題のテレビドラマや映画に数多く出演、多くの作品をヒットに導く。主な出演作に「クローズZERO」シリーズ(07/09)、『ミュージアム』(16)、「銀魂」シリーズ(17/18)など。
マリア/土屋アンナ
組織内の西のトップ。着物姿で華麗な美脚を披露し、美しさと裏腹に容赦のない殺しを行う。口癖は「ぶっ殺す」で、女性ながら自分の倍以上あろうかという大男たちをも冷酷に殺しまくるその腕は確か。ボンベロが秘密を握っていることに感づき、迷いなく銃を向けるが……。
1984年生まれ、東京都出身。モデル、歌手、女優、タレントとして活動。2004年『下妻物語』と『茶の味』に出演し、女優デビュー。その他出演作に『パコと魔法の絵本』(08)、『GONIN サーガ』(15)など。蜷川実花の初映画作品『さくらん』(07)では主役を演じた。
無礼図(ブレイズ)/真矢ミキ
組織内の北のトップ。常に男物のスーツを着用する男装の麗人で、「美しいことは正しい」という確固たる信念を持つ美しき殺し屋だが、目的のためには手段を選ばないダークな一面も。ボンベロが自分の側に付かないと悟った瞬間、その態度を豹変させる。
1964年、広島県生まれ。1981年、67期生として宝塚歌劇団に入団し、1995年「エデンの東」で花組トップスターに就任した。退団後はテレビドラマを中心に活躍。主な出演作に、ドラマ『ゼロの真実〜監察医・松本真央〜』、『下町ロケット』、『さくらの親子丼』、映画「踊る大捜査線」シリーズ(03/05/06)など。
コフィ/奥田瑛二
組織内の南のトップ。一見すると物静かな老紳士だが、大好きなつるつるミカンにたった一筋でも白い筋が残っているだけで、躊躇なく部下を撃ち殺す生粋の殺し屋。デルモニコの事故死に不審な点があるという噂をマテバから聞き及び、手を打とうとするが……。
1950年生まれ、愛知県出身。長女は映画監督の安藤桃子、次女は女優の安藤サクラ。テレビドラマ『金曜日の妻たちへIII 恋におちて』、『男女7人夏物語』などへの出演により人気が上昇。役者として活躍後、2001年に監督デビュー。監督作3作目・緒形拳主演『長い散歩』(06)で2006年のモントリオール世界映画祭でグランプリ、国際批評家連盟賞、エキュメニック賞の3冠を受賞した。
映画『Diner ダイナー』監督
蜷川実花
女性写真家として活動。木村伊兵衛写真賞ほか数々受賞。映画『さくらん』(07)、『ヘルタースケルター』(12)の監督を務めるなど、映像作品も多く手がける。2008年、「蜷川実花展」が全国の美術館を巡回。2010年、Rizzoli N.Y.から写真集を出版、世界各国で話題に。2016年、台湾の現代美術館(MOCA Taipei)にて大規模な個展を開催し、同館の動員記録を大きく更新した2017 年、上海で個展「蜷川実花展」を開催し、好評を博した。父親は演出家・映画監督の蜷川幸雄。
蜷川実花コメント
三作目、初めての男性主演、藤原竜也くんと一緒に出来るなんて運命を感じます。いつか竜也と一緒に仕事をするなら、大きな作品で魂をかけた仕事をしたいと思っていました。この作品のお話をいただいた時これだと確信しました。竜也はさすがです。圧倒的な安心感と新しい驚きを同時に与えてくれます。まだ誰も見たことがない、新しいエンターテイメント作品が出来ると日々実感しています。気合い入れて頑張ります!
映画『Diner ダイナー』原作
映画『Diner ダイナー』予告編
映画『Diner ダイナー』作品情報
2019年7月5日(金)公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/diner-movie/
(C)2019 蜷川実花/映画「Diner ダイナー」製作委員会
【文/taco】
※2020年7月30日時点のVOD配信情報です。