「怖い映画」と一口に言っても恐怖の描き方には様々なものがあります。幽霊や怪現象といった人ならざるものに感じる恐怖もありますが、私たちの身近にいるかもしれない人間が一番怖いと感じる映画も数多くあります。
そこで本記事では、幽霊よりも人間が怖い! と感じてしまう「人怖映画」を3作品ご紹介します。
『ヒメアノ〜ル』(2016)
あらすじ:平凡な毎日に焦りを感じながら、ビル清掃会社のパートタイマーとして働いている青年・岡田。ある日、同僚の先輩である安藤から、密かに思いを寄せるカフェ店員・ユカとの恋のキューピッド役を頼まれた彼は、ユカのカフェで高校時代の同級生・森田と再会することになる。その後、岡田はユカの口から、彼女が森田らしき人物からストーキングをされていることを知らされ、不穏な気持ちを抱き始める。かつて過酷ないじめを受けていた森田は、ある事件をきっかけに、欲望のままに無抵抗な相手を殺害していく快楽殺人者になっていたのだ……。
監督は『神は見返りを求める』(2022)の吉田恵輔。原作は古谷実よる同名漫画。冴えない青年・岡田のラブコメと岡田の同級生である森田が引き起こすサイコスリラーな展開が交錯していく本作。最初は単なるストーカーのように思えた森田の狂気が顕になっていく展開からは眼が離せない。

『ドント・ブリーズ』(2016)
あらすじ:親と決別し街を出るため逃走資金が必要だったロッキーは、恋人のマニーと友人のアレックスと一緒に、大金を隠し持つと噂される盲目の老人宅に強盗に入る。だが目は見えないが超人的な聴覚を持つ老人は、どんな“音”も逃さない<異常者>だった。真っ暗闇の家の中で追い詰められた若者たちは、怪しげな地下室にたどり着く。そこで目にした衝撃的な光景に、ロッキーの悲鳴が鳴り響く。彼らはここから無傷で脱出できるのか……。
『死霊のはらわた』(2013)のフェデ・アルバレス監督・脚本作。盲目の老人のもとに盗みに入る簡単な強盗だったはずが、そこに住んでいたのは軍人上がりのサイコパスだったといいう本作。老人の秘密が明らかになってからはさらに狂気が増していき、最後までスリリングな物語となっている。
『ゴーストランドの惨劇』(2018)
あらすじ:人里離れた叔母の家を相続し、そこに移り住むことになったシングルマザーのポリーンと双子の娘。姉のヴェラは、奔放で現代的な少女。一方妹のベスは、ラブクラフトを崇拝する内向的な少女。双子の姉妹ながら、性格は正反対だった。新居に到着したその日の夜、突然の惨劇が一家を襲う。2人の暴漢が家に押し入ってきたのだ。しかし、娘を守ろうとする母は必死に反撃し、姉妹の目の前で暴漢たちをメッタ刺しにする……。あの惨劇から16年後。ベスは小説家として成功したが、ヴェラは精神を病み、今もあの家で母と暮らしていた。久しぶりに実家に戻ったベスを母は迎え入れるが、ヴェラは地下室に閉じこもっていた。そして、ベスに向かって衝撃の言葉をつぶやく……。
監督・脚本を務めるのは『MOTHER マザー』(2004)のパスカル・ロジェ。トラウマ・ホラーの鬼才とも呼ばれる監督が仕掛けたある“トリック”によって恐怖を体感できる本作。おわらない恐怖の連鎖からは思わず目を背けたくなってしまう。

(C)古谷実・講談社/2016「ヒメアノ~ル」製作委員会(C)2017 – 5656 FILMS – INCIDENT PRODUCTIONS – MARS FILMS – LOGICAL PICTURES
※2023年12月5日時点の情報です。
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