毎月13日にB級映画とホラー映画をご紹介させていただいております、やすゆきです。
2019年より生活拠点を東南アジア中心に海外へ移転し、風習や文化の違いに驚きの毎日です。そして、それは映画館も一緒。
私が滞在している国や地域の映画館情報をご紹介する「世界の映画館を巡る」シリーズ。第5弾となる今回も現地からお届けします。
現在地
私はいま、フィリピンの首都マニラにいます。
東京から約5時間ほどで行けるマニラは、近代的なビル群とローカルな街並みが入り混じった、エキゾチックな魅力にあふれる都市です。観光地としてはさほど有名なエリアではありませんが、公用語として英語が使われるため、近年は日本からの留学先としても注目されています。
また東南アジア有数の親日国であり、とても過ごしやすい場所です。
地図で見るとココですね。
というわけで、第5弾はマニラの映画館情報を調査してみました。
マニラ 映画館情報
私は今回、マニラ郊外にあるショッピングモール「SM シティ・マニラ(SM City Manila)」の映画館へ行きました。SM シティグループはマニラだけでも数件ある大型のショッピングモールです。
少し驚いたのが、日本のショッピングモールでは考えられないセキュリティのレベルです。入口ではショットガンを装備した警備員が立っており、入場する際には荷物チェックとボディチェックを受ける必要があります。
しかしこれはSM シティ・マニラに限ったことではなく、多くの施設が同等のセキュリティです。一部では銃の所持を認められるなど、犯罪の多いマニラでは必然の対応なのかもしれません。
そしてこちらが、SM シティ・マニラ内にある映画館です。
とても綺麗な館内ではハリウッド映画からローカル作品まで幅広く上映されており、私が訪れた時はちょうど日本の劇場版『えいがのおそ松さん』もやっていました。
早速、チケットを購入しようと窓口で作品名と上映時間を伝えるとすぐにチケットが発券されました。「座席は選べないのかな?」と思いスタッフに確認したところ、全て自由席だと言われました。
10スクリーン以上ある大型の映画館で全席自由というのは、日本や他の国でも経験したことがなく驚きました。(Webサイトでのチケット購入は座席が選択できたので、全てのケースが自由席ではないようです)
さらにチケットを購入する際に「食べ物や飲み物は、必ず館内の売店で購入してください」と言われました。日本では当たり前に感じますが、どうやらマニラの映画館では飲食の持ち込みがOKなところもあるそうです。
チケットの料金
フィリピンでは「フィリピン・ペソ(Philippine Peso)」という通貨が使われており、1ペソあたり約2.1円です。(※2019年7月現在)
主に20ペソ~1,000ペソの紙幣が多く流通しており、日本円に換算する際にも約2倍と考えれば良いので買い物ではとても分かりやすいです。
さて気になる映画のチケット料金ですが、現地の上映初日に『アラジン』を鑑賞したところ、なんと205ペソ(約430円)でした。物価の安い国でも娯楽施設や外資系レストランは高いのに、なぜ映画だけは安いのかはいまだに謎です。
ちなみにSM シティ・マニラ内にあるオレンジの看板でお馴染みの某牛丼チェーンで食べた牛丼(並)は、ドリンクセットで214ペソ(約450円)でした。映画のチケットと牛丼がほぼ同じ値段なんて羨ましい限りですねぇ〜。
映画のお供
SM シティ・マニラの映画館には日本と同じように売店があります。ポップコーンやドリンクなどの定番メニューに加え、ポテトチップスやチョコレートなどのお菓子も販売されていました。
飲食の持ち込みが禁止のため、いろいろな商品が用意されているのかもしれませんね。私もついついたくさん購入してしまいました。
その他にもホットドッグやハンバーガー、さらにはひざ掛け用の毛布が販売されていました。
値段はこんな感じ。
ポップコーン&ドリンクセット(レギュラーサイズ)……99ペソ(約210円)
ポテトチップス……30ペソ(約65円)
チョコレート×2……120ペソ(約250円)
上映中の様子
SM シティ・マニラの映画館は連日、地元の方で賑わっています。特に印象的だったのは、若者に負けないくらい多くのお母さん・お父さんたち世代がいたことです。日本でも良く見かける光景ですが、その比ではありません。
スクリーンは想像以上に大きく、座席はざっと見て500席ほどありました。私は一番観やすそうな中央の席を取りましたが、冷房の吹出口が直撃する場所で5分と持たず席を変更しました。空調設備はあまりよろしくないようで、座席によって差がありそうなのでご注意ください。
日本と同様にCMのあとに本編の上映開始となりますが、驚いたのは字幕が表示されないことです。フィリピンでは多くの方が英語を話せるため、ハリウッド映画などは字幕なしで上映されるケースが多いようです。ただ、アニメや日本の作品の場合にはフィリピンの言語である「タガログ語」などが字幕表示されるそうです。
上映中は大きな映画館ということもあり、周りの人の声などは気になりませんでしたが、日本などに比べるとやはりリアクションなどは大きめでした。
近隣情報
マニラの都市部では近代化が進んでおり、驚くほどの高いビルが立ち並んでいました。しかし路地を一本挟むと、まるで別世界にワープしたかと思うほどの格差を感じてしまうのもマニラの特徴です。
そんなマニラで良く見かけるのが「ジープニー」という特殊な乗り合いタクシーです。昼夜問わず街中をたくさんのジープニーが走っており、現地の人の生活には欠かせない足となっています。
またジープニーの数にも負けないほどの数の食堂や屋台があり、どれも他の国では味わえない独特の食文化を楽しめます。
お財布にもやさしい価格帯なので、観光される際にはぜひ食べ歩きを楽しんでいただきたいです。その中で私が一番オススメするのが、細かく切った豚の肉や内臓を炒めた「ポーク・シシグ」というフィリピン料理です。
一口食べると豚の脂が口いっぱいに広がり、ニンニクなどで濃いめに味付けされた熱々のお肉はご飯のお供に最高。翌日の胃もたれが心配になるほどパンチが効いている料理ですが、暑いマニラではこれくらい食べないとやっていけません!
屋台の他にも大聖堂や公園など見どころの多いマニラですが、一部ではスラム化しているなど危険なエリアもありますので、観光する際には近づかないことをオススメします。
マニラ 映画館のまとめ 〜SM シティ・マニラの場合〜
・最新作が約430円で鑑賞できる
・席は自由席である
・エアコン直撃の席には気をつけて
・飲食の持ち込みは禁止
以上、やすゆきの【世界の映画館を巡る ~フィリピン・マニラ編~】でした! 次回は韓国・ソウルの映画館を巡る予定です。どうぞお楽しみに。