第76回カンヌ国際映画祭で<最高賞>パルムドールを受賞、第81回ゴールデン・グローブ賞では、脚本賞と非英語作品賞の2部門を獲得した『落下の解剖学』の特別映像が公開された。
【本編特別映像解禁】『落下の解剖学』(2023)
雪山の山荘で、男が死亡した。はじめは事故と思われたが、次第に妻のサンドラに殺人容疑が向けられる。現場には、視覚障がいのある11歳の息子だけ。真相を追っていく中、夫婦の秘密や嘘が暴露され、登場人物の数だけ真実が現れる。
先ごろノミネートが発表された第96回アカデミー賞(R)では、作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞の5部門で見事ノミネートを果たし、本国フランスでも瞬く間に動員130万人超えの大ヒットを記録した本作。
監督のジュスティーヌ・トリエは作品賞、監督賞、脚本賞など3部門でのノミネーションを果たしたが、特に、歴代のアカデミー賞(R)監督部門においては、女性はこれまで7人しかノミネートされておらず、今年のノミネートによりアカデミー賞史上8人目という快挙を達成した。
ノミネーションの一報を受けた監督は「脚本を書いているとき、この映画は、とても素晴らしい映画になると確信していました」「直感に従って挑戦的な作品を作り続けることは可能なんだと自分に言い聞かせ続けている」と振り返りながら「一日中泣いていたい。いつも泣かないのに、これはあまりに大きなことだったので、今日は泣いてしまいました」とコメントし、さめやらぬ感動を伝えている。
この度公開されたのは、『ありがとう、トニ・エルドマン』(2016)などに出演し、第96回アカデミー賞(R)では主演女優賞に初ノミネート、カンヌで国際批評家連盟賞を受賞したサンドラ・フラーの圧巻の独白シーン映像。
夫への殺害容疑を向けられたサンドラへ、法廷で次々と繰り出される関係者の証言。一方的にサンドラに不利な証言が繰り広げられる中、彼女は堪らず想いを口にし始める。
夫の母国フランスで暮らすドイツ出身のサンドラは、フランス語が得意ではない。つまり裁判では第二外国語である英語で気持ちを伝えていくしかない。怒り、悲しみ、苛立ち……沸き立つ複雑な感情を抑え込みながらもはっきりと、母国語ではない英語で吐き出していくその表情には、彼女の切実さ、言葉の壁を乗り越え自らを理解してもらおうとする必死さが滲み出ている……が、この彼女の主張は事実なのか?
サンドラは、フィクションとノンフィクションを交錯させ、リアリティのある物語を作り上げベストセラーを頻発する作家。彼女の知的なポーカーフェイスの下には、どんな本心が隠されているのか。底なしの冷酷さと自我を秘めるザンドラが、観る人全てを、疑心暗疑の渦へと引き摺り込んでいくようなシーンとなっている。
『落下の解剖学』は、2024年2月23日(⾦・祝)TOHO シネマズ シャンテ他全国順次ロードショー。
『落下の解剖学』あらすじ

人里離れた雪山の山荘で、男が転落死した。はじめは事故と思われたが、次第にベストセラー作家である妻サンドラ(サンドラ・フラー)に殺人容疑が向けられる。現場に居合わせたのは、視覚障がいのある11歳の息子だけ。事件の真相を追っていく中で、夫婦の秘密や嘘が暴露され、登場人物の数だけ〈真実〉が現れるが……。
監督:ジュスティーヌ・トリエ
脚本:ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ
出演:サンドラ・フラー、スワン・アルロー、ミロ・マシャド・グラネール、アントワーヌ・レナルツ
配給:ギャガ
公式:gaga.ne.jp/anatomy
(C)2023 L.F.P. – Les Films Pelléas / Les Films de Pierre / France 2 Cinéma / Auvergne‐Rhône‐Alpes Cinéma
※2024年1⽉27⽇時点の情報です。
