存在感抜群の愛らしさが全開!小さな可愛い女の子たちにパワーをもらえる映画5選

ミニシアター好きな大学生

Moca

映画を見ていて、ものすごく印象に残る女の子っていませんか?

どんな運命にあっても、とにかく前に進もうとする生命力にあふれる若さと純粋さに、大人になろうともがいている可愛らしさを併せ持つ、小さい女の子にしかない魅力は見ているだけで癒されるし勇気をもらえます。

今回は、物語の中にパッと華を添えてくれるような抜群の存在感を持つ小さなヒロインたちをご紹介します。

ぜんぶ、フィデルのせい(2006/イタリア・フランス)

ぜんぶ、フィデルのせい

ふくれっ面が可愛いしっかり者のお嬢様:アンナ

物語は1970年のフランス・パリが舞台です。弁護士の父と雑誌『マリ・クレール』の編集長の母を持つアンナはお嬢様学校に通う9歳の女の子。可愛い弟もいてお世話をしてくれる家政婦さんもいて、何不自由なく幸せな生活を送っていましたが、両親が共産主義を支持し始めたことからアンナの優雅な生活は一変してしまいます。

「共産主義」などと聞くと難しいイメージを持ってしまうかもしれませんが、子供のアンナの視点から描かれているので、あまり政治に詳しくない私でも肩に力を入れずに見られました。

そして、物語を理解する上でも注目していただきたいのがアンナのファッションです。映画の最初の方では白いふわふわしたドレスや、かっちりとしたジャケットとシャツを合わせたスタイルで髪形もいつもきちんと整えられているお嬢様スタイルですが、生活が変化していくにつれて彼女のファッションも少しずつ変わっていきます。

突然変わってしまった周りの環境に納得できずいつもふくれっ面で文句ばかり言っていたアンナですが、ファッションが変化していくにつれて彼女自身も時代の波を受け入れて成長していくところがけなげで可愛いです。

バトルフロント(2013/アメリカ)

バトル・フロント

父親譲りの腕っぷしの強さがかっこいい女の子:マディ

元潜入捜査官の父親を持つ9歳の女の子マディは、幼いころに母親を病気で亡くしてしまい、今はお父さんと二人で田舎で穏やかな生活を送っています。

マディの父親を演じるのはジェイソン・ステイサム。どんな相手も倒してしまう無敵のお父さんで、彼女もそんな父親の遺伝子をしっかりと受け継いでいます。学校で自分より体の大きな男の子にからかわれても堂々と打って出る強さがかっこよく、あの父親にしてこの娘ありという感じです。

可憐な見た目にさばさばしたキャラクターとスポーティなファッションに、あどけなさが残るところがとても可愛らしいです。

シルヴェスター・スターローン製作・脚本で、アウトロー的な役が多いジェイソン・ステイサムが優しくて強い娘思いのお父さんを演じているところにも注目です。普段あまりアクションは見ない方でも見やすい作品だと思います。

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幸せへのキセキ(2011/アメリカ)

幸せへのキセキ

太陽みたいな明るさと色っぽさを併せ持つ女の子:ロージー

こちらは、ベンジャミン・ミーという男性の回顧録がもとになったキャメロン・クロウ監督・脚本の作品です。”We Bought A Zoo”という原題の通り、最愛の妻を亡くし深い傷を負ったミー一家が、家族の再生と人生の再スタートのために動物園を運営するというお話。

マット・デイモン演じるベンジャミンには14歳の息子ディランと7歳の娘ロージーがいますが、今回注目したいのはこの小さな女の子、ロージーです。母親を亡くしたショックで問題を起こすようになってしまった息子に手を焼くベンジャミンの唯一の癒しで、悲しみに暮れる家族を明るく照らしてくれる太陽のような存在です。

大人っぽくて少しおませなところや7歳という年齢を感じさせない色っぽさもあって、ハスキーボイスもその魅力の一つです。動物園の経営者の1人として登場するスカーレット・ヨハンソンと通じるところがあります。

そしてもう一人、ロージーのお兄さんディランに思いを寄せる女の子を演じるエル・ファニングもまさに太陽のような女の子です。カジュアルなファッションの中にも彼女らしさが取り入れられていて素敵です。

『あの頃ペニー・レインと』や『エリザベスタウン』の主人公もそうでしたが、この映画の監督を務めるキャメロン・クロウの作品では、金髪で可愛らしい、見た目も性格も太陽のように明るい女性たちが活躍しているのが印象的です。

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パパの木(2010/フランス・オーストラリア)

パパの木

透明感あふれる純粋な女の子:シモーン

家の庭にある大木の前で、突然心臓発作に襲われた父親を目の前で亡くしてしまった8歳の女の子シモーンとその家族たち。お母さんはひどいショックでふさぎ込み家族もばらばらになりかけていたところ、シモーンがお父さんの魂が大木の中で生きていると信じはじめ、大木に話しかけることで徐々に家族は元気を取り戻していきます。

大切な誰かを亡くした時、この映画の大木のように話すはずのないものが自分に語り掛けているように感じたりと、神秘的な体験をしたことがあるという人は意外と多いのではないでしょうか?

大事な人を失って心に深い傷を負っても残された人たちは傷を抱えて前に進んでいかなくてはならないというのはとても辛いことですが、一生懸命立ち直ろうとする家族の姿に勇気づけられます。そして誰かが死んでしまったから終わりではなくて、”形がなくなってしまっても確かに存在するものを信じることによって起こる奇跡”のような出来事に胸が熱くなります。

この映画の主役の女の子シモーンは透き通るような可愛らしさが魅力で、見た目とはギャップのあるしっかりとした口調また愛らしいです。彼女のお母さんを演じるシャーロット・ゲンズブールの自然体ではかなげな美しさも健在で、フランス人の彼女が話す英語も素敵で、誰でも憧れてしまう女性像だと思います。

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ヘイフラワーとキルトシュー(2002/フィンランド)

ヘイフラワーとキルトシュー

頼りになるお姉さんヘイフラワーとおてんばな妹キルトシュー

これは、家事がまともにできないお母さんと仕事をせず部屋にこもってポテトの研究ばかりしているお父さんという困った両親を持つ、ある姉妹のお話です。といっても、全然深刻な内容ではなくとてもほっこりする映画です。

この映画の魅力は何といっても北欧ならではのカラフルな色使いと姉妹の可愛さです。

北欧の家具や雑貨は日本でも人気がありますが、映画の中のインテリアは本当にどれも素敵で真似したくなるものばかり。10年以上前につくられた作品ですが、全く古臭い感じはありません。

また、対照的な性格の姉妹もとても可愛くて、責任感が強くて頼りない両親の代わりに家族を支えようとするヘイフラワーはけなげだし、自由で少しわがままなキルトシューも愛らしくて憎めないキャラクターです。天使のような女の子たちに心から癒されること間違いなしです。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

彼女たちのファッションは大人でも真似できそうなものも多いので、この冬の参考にもなると思います。そして、とにかく可愛い女の子たちに日ごろの疲れも吹き飛んで思わず笑顔になってしまうはず!?

ぜひご覧になってみてください!

 

※2021年11月30日時点のVOD配信情報です。

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  • ゆうゆ
    3.5
    激動の社会の流れに乗っかってキョーサン主義に目覚めたパパとママへの葛藤、完璧だったセレブな毎日、日常の時間割りまでも一変させた悪の根源(笑)フィデルカストロに怒りぷんぷんのアンナ。 髭のおじさん達に囲まれ 先の見えないモクモクの靄をたくさんの疑問を抱え ずんずん闊歩するちびっ子が一生懸命背伸びして覗くおとなの異世界。 彼女がナイフとフォークを上手に使って食べていたひとつのオレンジ、それを手で剥いて みんなで分け合って口にする一粒一粒のぬくもりと重みにだってきっと同じおいしさが詰まっている ふてくされた仏頂面、子どもにはまだまだ理解できないおとなの社会に触れて成長していくアンナと、お姉ちゃんとは反対に ありのままを受け入れマイペースでにこにこなひょっこり弟くんの愛らしさよ♡
  • 猫そぎチャンスペロッテ
    4.2
    監督・脚本ジュディ・ガヴラス(娘) ◽父親の監督コスタ・ガヴラスは、社会派サスペンスを得意とし、「ミュージックボックス」「告白」「戒厳令」などの政治的・左翼的なテーマが多くあります また、本作品の時代は、政治・社会情勢の激動が続いた70年代初頭のパリが舞台で、この時代の世界情勢の出来事として、フランス5月革命・フランコ独裁政権・ベトナム戦争・日本では学生運動などがあり、特にここで関連する「チリ」では、世界で初めて選挙による社会主義政権が成立(1970年選挙によりアジェンデ大統領が就任)したが、1973年軍事クーデターにより政権は倒された。 この時代の波に揺れ動くなか、弁護士の父、雑誌記者の母は、反体制運動や共産主義思想・ウーマンリブ運動に目覚め、その煽りで、お嬢様学校に通っていた9歳のアンナ(ニナ・ケルヴェル)は、生活の質の変化に疑問をもち、この変化に敏感に反応(抵抗と学習)する。 そして、両親との対立もあったが、母から中絶と避妊のさわりを学び、反体制運動の活動家達からも「団結の精神」を学び、学校の先生とも議論をし、自由を求める主張を譲らず、新たな学校への転校も実行する (ヽ(`Д´)ノプンプン) そして、アンナのぷんぷん抗議がよい❕ このアンナの成長の過程が“優しく、丁寧に”描かれ、子どもからの目線で世界の調和を訴えているような映画でした💗(ヨクワカラナイケレド❗) 軍事クーデターのNEWSに愕然としている父に、アンナが近づき父の手を握る場面は、深い感慨をおぼえる‼️それは、とても深い愛だ💕❗ 💠 仏頂面のアンナと、無邪気なフランソワが二人とも超可愛い(➕0.5点)💕 💠
  • 準新作の記録部屋
    3.3
    DVDレンタル FilmAffinity探索 & キネマ旬報2008年外国映画同率28位枠
  • USUMAYU
    4
    難しい映画。 可哀想で正解も正義も 分からなくなるが、勉強になる。 10数年前知識の為にだけでデモに 参加したけど少なくとも親の都合で 子供をデモに連れて行くのは絶対良くないわ 終わり方がとても素敵で 子供がとてもまっすぐな事が救い。
  • rilakkuma1515
    3
    【過去視聴】 1970年、フランス。パパは弁護士、ママは雑誌記者。 おいしい食べ物、ひろい家、かわいい服、カトリックのお嬢様学校に通い、 不自由ない暮らしのわがまま全開娘。 なのに、パパとママがキョーサン主義、ってやつになったがために おうちも小さなアパート、大好きな宗教の授業も出られなくなって・・・ 大好きだった生活が失われていくのは フィデル(・カストロ)ってやつのせいだびっくり!! って、プンプンプンプン起こっているアンナちゃんがかわいすぎです 大人の事情なんかわからない9才のアンナちゃん ストレートに疑問をぶつけていって自分なりに 社会情勢を理解をしていく姿にはいろいろ考えさせられました。
ぜんぶ、フィデルのせい
のレビュー(655件)