今年No.1映画『マイ・インターン』!観なきゃ損する心のデトックス・ムービー。

映画と音楽は人生の主成分

みやしゅん

最近話題の『マイ・インターン』。本作は公開されてオープニング2日間で、観客動員数13万717人、興行収入1億7808万2900円を記録し、洋画作品1位の成績になりました。

また、著名人から絶賛の声が続出しているだけでなく、Filmarksを含む口コミサイトでも高評価されています。「2015年、間違いなく一番の映画」と評価する人も多く、2015年観るべき映画と言っても過言ではないでしょう。

『プラダを着た悪魔』超えのロケットスタートを記録し、超ロングヒットも期待されている本作…何がこれほどまでに観客を惹きつけているのでしょうか?今回は、以前の「アン・ハサウェイ主演『マイ・インターン』~女性も男性も楽しめるポイントとは?~」とは違った視点で、本作の魅力を伝えていきたいと思います。

ストーリー

インターン

ベンは70歳。最愛の妻を亡くし、人生を捧げてきた職も離れ、やりがいと居場所について疑問を抱きつつ日々を過ごしていた。そんなある日、ベンは街中で目にした求人広告をきっかけに、ファッションサイト運営会社のシニア・インターンとして採用され、新たな人生をスタートしようとしていた。

その頃、応募先のファッションサイト運営会社では、CEOであるジュールズが時間に追われていた。会社の福祉事業の一環としてシニア・インターンを募集したものの、多忙な彼女にとって電子機器も扱えない“お年寄り”は足でまとい…直下に配属されたベンにも仕事をふることはなかった。

しかし、ちょっとやそっとではへこたれないベンは自分なりに、存在意義を見出していく。そんなひたむきな姿に魅了され、いつしかスタッフたちは彼を頼り、彼に人生のアドバイスを求めるようになっていく。そして、ジュールズも彼を頼るようになっていく…。

この物語は、人生最大の決断を迫られた30歳の女性CEOと、新たな人生を歩み始めた70歳のシニア・インターンが織り成す、優しさとユーモアに満ち溢れた感動作。

観客を惹きつける魅力とは?~観なきゃ損する心のデトックス・ムービー~

本作は、登場人物たちに共感できるシーンが多いこと、そして会場全体で感情を共有出来ることが大きな魅力となっています。これは映画に限った話ではありませんが、様々なことは誰かと共感することで、さらに言えばその場で共感し合うことで楽しさがより増していくものです。

特に、この『マイ・インターン』では会場全体で笑えるシーンが盛りだくさんなため、不思議と一体感が生まれていきます。そのため、観ることで間違いなく心がリフレッシュされるデトックス・ムービー”なのです。

ジュールズとベンの化学反応

アン・ハサウェイ演じるジュールズは、仕事と家庭を両立する凄腕のCEOで、誰もが憧れる女性像でもあります。しかし、一人で会社を大きくしてきたある種の誇りから、家族にも見せられない弱みや悩みがあり、誰かに頼るということが出来ずに生きてきました。そんな中、人生最大の決断を迫られる時は訪れます。

そんな彼女の背中を押すことになるのが、ユーモア溢れるベンです。ベンのこれまでの人生については多くは語られませんが、スタッフたちへアドバイスをするその様子から人生経験の豊富さがうかがえます。しかし、定年退職と妻の死によって“ひとり”になったベンは、自身の居場所だけでなく愛情の行き場をも見失いかけていました…。

だからこそ、ベンは誰かに求められるたびに輝きを増していき、周りの人々をも幸せにしていくのです。その幸せの波紋はジュールズにも届き、今までトップに立ち続け“ひとり”で様々なことを抱え込んできジュールズの心の扉を開いていきます。

1×1から導き出される答えとは…?

彼女たちは、年齢は違うものの“ひとり”だったという点で共通しています。映画を観ると分かるのですが、ひとりとひとりがかけ合わさったとき…つまり、1×1の答えは1ではないのです。少しずつかもしれないけれど、変化していく彼女たちをその目でたしかめてください。

しかし、この作品にはいくら考えても答えがわからないものがあります。それはベンの涙の理由です。

本作の終盤で、穏やかで笑顔であることが多かったベンが唯一、涙を流すシーンがあります。この涙が、自分の過去を思い出して涙したものなのか、ジュールズのことを想って流した涙なのか…ネット上でも様々な意見が飛び交っています。ご覧になった際は、是非その意味を考えてみてください。

ユーモア溢れる登場人物たち~笑いと幸せがこぼれ落ちる物語~

先ほども書きましたが、本作は観ることで間違いなく心がリフレッシュされる“デトックス・ムービー”です。そんなデトックス・ムービーで重要なのが、ユーモアたっぷりな登場人物たちです。今回は重要なポイントと共に、登場人物たちの魅力をお伝え致します。

その1:とにかく古風なベン

本作は、アン・ハサウェイと共に主演をつとめるロバート・デ・ニーロが、新たな一面をのぞかせていることが話題となっています。ロバート・デ・ニーロと言えば、アカデミー賞に2度輝く名優で、やはり『ゴッドファーザー』の印象が強く、どこか強面で取っ付き難い印象があります。しかし、本作で彼が演じるベンはとてもキュートなキャラクターです。

ベンのキュートさはその古風な性格からくるものです。パソコンの電源すらつけられない、目覚まし時計はアナログなものを使用している、ラフな格好で許される社風でもビシッとスーツを着てくる…その全てがキュートでたまりません。しかし、そうした“古風な行動”一つ一つには彼なりのセオリーがあります

その1つが、ハンカチを持ち歩く理由です。その理由は物語で重要な鍵となるのでここでは書けませんが、ハンカチを持ち歩く男性も少なくなっている今、全国の男性はベンを見習うべきです!

こうした、古風な部分は時として物語のスパイスともなります。それはジュールズが“とあるメール”を誤送信してしまった…という場面でのこと。

彼女がネットに強いスタッフたちを集めて「誤送信してしまったメールを削除する方法」を尋ねている中、ベンは「相手の家に侵入して直接消せばいい。鍵はどうせ鉢植えの下にある。」と言うのです。ここから先は映画を観てからのお楽しみ…その古風な発想が思わぬ方向へと進んでいき、会場全体が笑いに包まれる必見シーンです。

その2:ベンを狙う2人の女性

ベンは常に穏やかで誰に対しても優しい紳士的です。本作では、そんな彼を狙う女性が2人登場します。それがパティーとフィオナです。

誰しもが生きている中で、苦手だと思う人が必ずいるものです。おそらく、ベンにとってパティーは、その一人だと思われます。このパティーの猛アタックに対して“大人の”対応で切り抜けようとするベンが、とても人間らしく何だか笑えるポイントでもあります。

そんな中、パティーから逃げようとするベンの目の前に、突如現れるのがフィオナです。フィオナは妖艶さを武器に、パティーとは異なるアプローチの仕方で近寄ってきます。ベンとパティー、フィオナの3人の恋心の行方も必見です。

その3:母親としてのジュールズを形作る家族

会社でバリバリに働く女性としての顔と、母親としての顔…その二面性を魅せる要素となるのが、優しく受け止めてくれる夫のマットと、ジュールズに仕草や考え方がそっくりな娘のページという家族の存在です。

ジュールズが家に帰るとみせる母親としての一面は、世界中の女性たちだけでなく、男性たちをも惹きつける魅力があります。

その4:主人公たちを彩る個性豊なスタッフたち

会社のスタッフたちは個性豊かであるのはもちろん、観客が共感できるような境遇に置かれた人ばかりです。特に、自分の努力を認めてもらえないことが悔しくて涙してしまうベッキーには、誰もが共感することでしょう。

しかし、そんなベッキーもベンの一言で運命が変わります。ベンが何をしたかというと…やはり、これも映画を観てからのお楽しみにしておきましょう。

人生を輝かせるためのヒント~『マイ・インターン』から学ぶ人生論~

ユーモアたっぷりな登場人物たちから学ぶことも多いですが、やはり主人公のジュールズとベンから学ぶことは計り知れません。一つたしかなことは、長い長い人生において、私たちは“人生”のインターンの真っ只中ということです。

そんな人生という道の途中にいる私たちに、人生を輝かせるヒントを『マイ・インターン』は与えてくれます。

正しい選択肢は誰にもわからないということ

ジュールズの姿を見て女性が意識することは、やはり「仕事と家庭のバランス」のことだと思います。また、ベンの姿を見て男性は「仕事と生きがい」ということについて考えることでしょう。どちらも難問であり、誰もが一度はぶつかる壁でもあります。

しかし、この物語を通して感じることは、正しい選択肢は誰にもわからないということです。全ての選択に意味があって、無駄なものや間違ったものはない…でも、それでも、もし迷うことがあれば、周囲を頼ってみるのもいいのではないでしょうか?

生涯学び続けていく姿勢の大切さ

何歳になっても道は切り拓けるものです。たしかに、自ら新しい環境へ飛び込むには勇気が必要ですし、変わることへの恐怖は大人になればなるほど増していくものです。しかし、何となく日々を過ごしていては、一度きりの人生がもったいないと思いませんか?

自ら挑戦し、様々なことを吸収するために努力することの大切さをベンは私たちにそっと教えてくれているように思えます。

最後に…

映画には沢山のメッセージが詰まっています。今回ご紹介した『マイ・インターン』にも上記で紹介したもの以外にも、実に沢山のメッセージが込められています。それらのメッセージは、観る人、観る時々によって変化していくものです。

この映画は、女性だけでなく、男性を含め、全ての人へ贈る“人生の物語”です。これを観れば、明日をもっと幸せに生きるためのヒントが見つかるはずです。2015年、最もオススメの映画、この機会に是非ご覧下さい!

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  • totokim888
    4
    本当に何気ない日常の映画…。 これといった大きな出来事もなく…。 ただただ…淡々と…時間が過ぎていく…。 それでも…動画をストップしようとは思わない…。 なんでかな…。 心穏やかに…微笑ましく…時間が過ぎていく…。 この映画の良いところは…。 心疲れた時…誰かが…自分に対して…。 いつも…優しく微笑みかけてくれる…。 多くを語らないけど…一言声掛けをしてくれる…。 そんな人が一人でもいれば…壊れかけた心は再生していくということ。
  • Tasuku
    3.8
    温故知新
  • ぽん
    -
    ハンカチは貸すためにある
  • aya
    4.7
    こんな職場で将来働いてみたいと思いました! 仕事と母親の電話を両立出来てしまうようなキャリアウーマンな主人公にも憧れるし、ここぞという時に頼りになる紳士なベンも素敵でした。 ベンがHI!って言う練習するシーンが可愛くてお気に入りです。 アンハサウェイの着こなすファッションもとっても可愛いです。
  • アニス
    4.2
    ファッションの端くれで働くものとしては、異なる観点で対比されるファッションへの姿勢が興味深い。 ロバートデニーロ渋すぎる アンハサウェイ可愛すぎて息止まる
マイ・インターン
のレビュー(232296件)