コミカルな役から凶暴なモンスターまで、イケメン俳優の枠に留まらず幅広い表情を持つ間宮祥太朗。そんな彼が出演したおすすめ映画をまとめてご紹介。
間宮祥太朗 プロフィール
間宮祥太朗は1993年6月11日生まれ、神奈川県横浜市出身。身長179cm。
中学生時代に読者モデルとして雑誌で活躍したことをきっかけに、15歳でTVドラマ『スクラップ・ティーチャー 〜教師再生〜』(2008)で俳優デビュー。 その後『水球ヤンキース』(2014)、『ちゃんぽん食べたか』(2015)などTVドラマ出演を重ね、『ニーチェ先生』(2016)でドラマ初主演を果たす。
2018年、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』ではヒロインの夫役、脚本家志望の涼次を演じ、幅広い年齢層から注目を集める。また、同年から展開されたタウンワークのTVCMでの松本人志演じるバイトの神様との軽妙なやりとりが話題を呼ぶ。
映画では『ライチ☆光クラブ』(2015)のジャイボ役で注目を集めたのち、2017年に 『全員死刑』で初主演。
同年、出演映画『トリガール!』『帝一の國』『劇場版 お前はまだグンマを知らない』『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』での演技が評価され、第9回TAMA映画賞 最優秀新進男優賞を受賞。受賞理由として、「真っ直ぐでアグレッシブな役柄を、豊かな表情と鍛え上げた身体を使ってエネルギッシュ且つ繊細に演じて、観客をスクリーンに釘付けにした。鋭く優しい瞳の奥に、作品と役への深い愛情が感じられる」(公式サイトより)と発表されている。
2019年は『翔んで埼玉』『ホットギミック ガールミーツボーイ』のほか、主演作『殺さない彼と死なない彼女』が公開となる。また、森田まさのり原作のTVドラマ『べしゃり暮らし』では主演として、高校3年生の“学園の爆笑王”を演じる。
『ライチ☆︎光クラブ』(2016)
古屋兎丸による漫画を原作にしたダークファンタジー。工場から排出される黒い煙と油にまみれた街・螢光町を舞台に、永遠の美を求める9人の少年たちによる秘密結社「光クラブ」と、ひとりの美しい少女をめぐる青春と愛憎を描く群像劇。
間宮祥太朗が演じたのは謎めいた美少年、ジャイボ。一方的に支配される他の少年たちと違い、結社のカリスマであるゼラ(古川雄輝)とは崇拝を超えた感情で通じ合っており、やがてそのねじれた感情が光クラブを破滅に追い込んでゆく。
『高台家の人々』(2016)
「ごくせん」「デカワンコ」などで知られる森本梢子による人気漫画を、綾瀬はるかと斎藤工の共演で実写映画化。口下手で妄想好きなヒロイン・木絵(綾瀬はるか)と、人の心が読めるテレパスの能力を受け継ぐ高台家に生まれた光正(斎藤工)の恋を描くラブコメディ。
間宮祥太朗は高台家の末っ子であり、兄・光正、姉・茂子(水原希子)と共にテレパスの能力を持った和正を好演。端正な顔立ちがクォーターという設定にも違和感なくハマり、末っ子らしく要領良くふるまいながらも、人の心が読めるがゆえに自分の恋には素直になれない不器用さをチャーミングに演じている。
『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』(2016)
真鍋昌平による漫画を原作にしたドラマシリーズの劇場版完結編。法外な利息で金を貸す闇金業者「カウカウファイナンス」を営む丑嶋馨(山田孝之)の元に、かつての同級生・竹本(永山絢斗)が借金を頼みに来たことから、今まで明かされなかった丑嶋の過去が徐々に明らかになる。
間宮祥太朗は丑嶋の因縁の相手である鰐戸三兄弟の三男で制御不能のモンスター、鰐戸三蔵を演じた。丑嶋に激しい憎悪を抱き、過去の事件から負った強烈な容貌をほぼフルフェイスの特殊メイクで演じ、これまでのイメージを覆すその風貌・キャラクターで話題を呼んだ。
『帝一の國』(2017)
古屋兎丸によるコミックを菅田将暉主演で実写映画化。総理大臣になり、ひいては「帝一の國」をつくるという野望を抱き、名門海帝高校に進学した赤場帝一(菅田将暉)が、生徒会長の座をめぐって勃発する激しいバトルをコミカルに活写した学園コメディ。
間宮祥太朗が演じたのは、帝一の先輩であり、目的のためには手段を選ばず、圧倒的な支配力で選挙戦を掌握しようとする次期生徒会長候補・氷室ローランド。原作通りの金髪ロン毛という出で立ちが印象的。作品が進むにつれ、ライバルである森園億人(千葉雄大)との対立が激化していく。
『劇場版 お前はまだグンマを知らない』(2017)
井田ヒロトによるコミックを原作にしたドラマシリーズを再編集した劇場版。千葉から群馬に転校してきたひとりの男子高校生が、独自性が強過ぎる群馬の文化と、自らを誇りを持って「グンマー」と呼ぶクラスメイトたちに翻弄されてゆく姿を描く青春ラブコメディ。
主演の間宮祥太朗が演じたのは、謎多き土地グンマに転校してきた主人公・神月紀。数多くの芸人も登場するギャグにまみれた世界観の中で変顔を連発、下ネタも披露するなど、今までにないキャラクターを演じた。ヒロイン篠岡(馬場ふみか)への妄想が止まらないムッツリスケベっぷりも見どころ。
撮影前には「神奈川県出身の私は実際にまだまだグンマの事を知らないのでそのままの気持ちでグンマの事を少しずつ知り、立派なグンマーになっていければと思っております」とコメントを寄せている(映画公式サイトより)。
『トリガール!』(2017)
琵琶湖で年に一度行われる「鳥人間コンテスト」を題材にした中村航の小説を実写映画化。なんとなく入学した工業大学で、鳥山ゆきな(土屋太鳳)は友人に誘われて人力飛行サークル<TeamBirdmanTrial>に加入し、その健脚を見出され、人力飛行機のパイロットとして活躍する青春エンターテインメント。
間宮祥太朗は部のエースパイロットで、血気盛んな坂場大志を熱演。もう1人のパイロットである高橋圭(高杉真宙)の爽やかイケメンぶりとは対照的に、攻撃的で口が悪く、ゆきなとはケンカばかり。その一方で、メンタルの弱さも持ち合わせているというキャラクター。トレーニングに励む姿やダンスシーンと見どころは多い。
『全員死刑』(2017)
2004年に福岡県大牟田で発生した、被告の家族4人全員に死刑判決が下った殺害事件を題材にした鈴木智彦のノンフィクション「我が一家全員死刑」が原作。監督は『孤高の遠吠』の小林勇貴。借金を抱え、ヤクザながらも貧しい生活を送っていた家族が、近所の資産家一家の金を強奪する計画を企て、暴走していく様を描く犯罪ドラマ。
主演の間宮祥太朗が演じたのは、一家の次男・タカノリ。実行犯として全ての殺害に手を染めてゆくものの、行き当たりばったりの犯行がゆえに、どの殺人でも命がけの力仕事に励むことになる姿が壮絶かつ滑稽に映る。狂気をはらんだ眼差しは健在である一方、家族に頼まれると断れない、情けない次男としての姿も垣間見せた。
『不能犯』(2018)
宮月新によるコミックを『貞子vs伽倻子』の白石晃士監督が実写映画化。依頼された相手をマインドコントロールによって殺す為、決して証拠を残さない「不能犯」宇相吹正(松坂桃李)の元に集うさまざまな依頼人の人間模様と、宇相吹を追う多田刑事(沢尻エリカ)の対決を描いたホラー。
間宮祥太朗が演じたのは、更生した元不良少年の板前・川端タケル。多田刑事とは少年院時代からの付き合いで信頼も厚い。物語の鍵を握る重要な役を、静かな佇まいで演じた。
『食べる女』(2018)
筒井ともみによる原作小説の実写映画化。食と性をテーマに、さまざまな境遇の中でそれぞれの価値観を持つ8人の女性たちが、美味しいごはんを食べることをきっかけに、人生を豊かに切り拓いてゆく様を描く。小泉今日子、沢尻エリカ、前田敦子、山田優ら豪華女優陣の出演も話題となった。
間宮祥太朗が演じたのは、「BAR ロマ」バーテンダーのシノザキ。少ない出番ながらも、色気と品の良さを感じさせる佇まいで、さまざまなお客が集うバーのシーンを彩っている。
『翔んで埼玉』(2019)
魔夜峰央の人気コミックを映画『テルマエ・ロマエ』やドラマ『ルパンの娘』の武内英樹監督が、二階堂ふみ、GACKTら出演で実写映画化。埼玉県民が東京都民から迫害を受けている世界を舞台に、東京都知事の息子と埼玉出身の転校生による県境を超えたラブストーリーをコミカルに描く。
間宮祥太朗が演じたのは、埼玉県人の青年。「埼玉県人が東京都民からどう扱われているか」という作品の世界観を示す導入部分で、東京都に不正に入り込んだ埼玉県人という役どころを演じ、存在感を示している。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】『ホットギミック ガールミーツボーイ』(2019)
相原実貴による人気コミックを『溺れるナイフ』の山戸結希監督が映画化。 乃木坂46の堀未央奈の主演で、3人の男性との恋に揺れ動きながら、やがて本当の気持ちに気づく少女を独特の映像感覚で描いた青春恋愛映画。
間宮祥太朗が演じたのは、主人公の初(堀未央奈)の兄・凌。一橋大学に通いながら多くのアルバイトを掛け持ちし、忙しい日々を過ごす。妹を優しく思いやりながらも、知られざる秘密を抱えた複雑かつ繊細な役どころを見事に演じた。
『殺さない彼と死なない彼女』(2019)
Twitterに投稿され話題を呼んだ、漫画家・世紀末による“泣ける四コマ漫画”を『ももいろそらを』『ぼんとリンちゃん』の小林啓一監督が実写映画化。「殺す」が口癖でスマホ依存症の少年と、リストカット常習者の少女の交流を中心に、不器用で純粋な少年少女の物語が描かれる。
桜井日奈子とのW主演の本作で間宮祥太朗が演じたのは、何にも興味が持てず、退屈な毎日を過ごす男子高校生・小坂れい。“死にたがり”の少女・鹿野なな(桜井日奈子)と出会い、ある虫の埋葬をきっかけにともに過ごすようになっていく。
小坂を演じるにあたり、「小坂も鹿野も他の登場人物達も、自分はここにいるんだという叫びを抱えた人達の様に思います」「思春期という言葉で一括りにしてしまわず、何故葛藤していて、何に救われるのか。日常を過ごす当人達の温度を感じて頂けたらと思います」(公式サイトより)とコメントしている。
【文/】
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※2020年9月29日時点のVOD配信情報です。