今週末は映画を観ない? 映画館で公開中&動画配信サービスで視聴できる映画をFILMAGA編集部員がレコメンドする企画、「#週末なに観る?」。まだ予定が決まっていない方のために、 オススメしたい作品の魅力を語ります!
今週はFILMAGA編集部・堤がレコメンド!

PROFILE: 先日ハロウィンが終わったと思ったら、街路樹がピカピカと輝き出し、街では赤と緑をやたら見かけるような季節になりましたね。そのうちマライア・キャリーの声が聞こえてくるでしょう……。今週は劇場公開作品に加えて、配信で観られるオススメ作品をご紹介します!
劇場公開中『ロボット・ドリームズ』(2023)

あらすじ:ニューヨークで暮らす一人ぼっちのドッグ。 ある夜、通販番組に惹きつけられたドッグは電話に手を伸ばす。後日届いた大きな箱を胸を躍らせながら開封し、部品を組み上げるとロボットが完成する。夏の煌めく陽気の下、ドッグとロボットは友情を深めてゆくが……。
堤:全編セリフなし、情景と音楽、目線と表情でストーリーが紡がれていく本作。普段映画を観る時に、セリフに集中するあまりにじっくりと画を追えないことってありますよね。今作はアニメーション映画特有の「描かれているものだけがそこに在る」無声作品ということもあり、“1980年代のNYで動物たちが人間のように暮らしている”という突飛な世界線にも関わらず、圧倒的な没入感で最後までずっと見入ってしまいました。孤独なドッグとロボットの、親友・恋人・家族のどれにもカテゴライズできない、ただただ“大切な相手”として描かれる尊い関係性にべしょべしょと泣いてしまいました。2人を繋ぐ印象的な劇中歌に、Earth, Wind & Fireの「September」が使用されているのですが、歌詞と内容が綺麗にリンクしていることにも感動……! しばらくはSeptemberを聞くたびに思い出してしまいそうです。週末のおともに、是非劇場でご鑑賞ください。
VODで配信中『川っぺりムコリッタ』(2021)

あらすじ:築50年のハイツムコリッタで暮らし始めた孤独な青年・山田。底抜けに明るい住人たちに出会い、ささやかな幸せに包まれていく。山田は、北陸の小さな街で、小さな塩辛工場で働き口を見つけ、社長から紹介された「ハイツムコリッタ」という古い安アパートで暮らし始める。ある日、隣の部屋の住人・島田が風呂を貸してほしいと上がり込んできた日から、山田の静かな日々は一変する。できるだけ人と関わらず、ひっそりと生きたいと思っていた山田だったが、夫を亡くした大家の南、息子と二人暮らしで墓石を販売する溝口といった、なぜだかハイツムコリッタの住人たちと関わりを持ってしまい……。一緒にご飯を食べたり、笑ったり、そんな楽しい日々の中、ある日山田が北陸の町にやってきた「秘密」を住人たちに知られてしまう。
堤:可愛らしいタイトルとは裏腹に、乾いていて生気がなく、何か重たい過去を背負った主人公が「人と関わりたくない」と越してきたはずの川っぺりの街で、そこに暮らす人々との交流を通して少しずつ変わっていく物語。終始うっすらと漂う死の気配を、荻上作品といえば!なやたらと美味しそうなご飯と、“お風呂あがりに飲む牛乳”のような小さな幸せが命を繋いでいく感じが、生きる喜びをしみじみと感じさせてくれます。川の向こう側、こちら側。あの世とこの世、生きている人、死んだ人。澱んだ心ににスッと風が入ってくるような、人間讃歌の物語です。
『恋の秋』(1998)

あらすじ:親友同士のイザベルとマガリ。40代という若さで夫の死後独身を貫いているマガリを心配するイザベルは、マガリに成りすまして彼女の相手を探し始める。一方、マガリの息子の恋人・ロジーヌも彼女を心配し、マガリに男性を紹介する。少しずつ複雑になってきた人間関係は、思わぬ方向へ転がっていく……。
堤:ヌーヴェル・ヴァーグの長兄、エリック・ロメールによる「四季の物語」シリーズ第4作目。ロメール作品の醍醐味、単純な動機で複雑に絡み合う人間関係がここでも華麗に繰り広げられます。フランスのロマンスは、偶然と勘違いと少しの予感(ヨ・カ・ン)で成り立つのだな〜と、ロメール作品を観ると毎度思います。(多分違います)美しいフランスの秋の情景と美味しそうなワインも魅力的。是非お酒と一緒にお楽しみください!
週末に観る映画は決まりましたか? 良い作品に出会ったら、ぜひFilmarksでレビューしてくださいね。それでは良い週末を!
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※2024年11月8日時点の情報です。
