就職や転職のきっかけに!?映画で知る、ちょっと変わったお仕事

主に映画と音楽の生活

赤毛のケリー

あなたのお仕事は何ですか?

「会社員」や「自営業」の一言でまとめらてしまいがちですが、掘り下げて聞くと業種は様々。いろんなお仕事があって、それに従事する人がいて世の中が円滑に回っていいます。

今まで私が観た映画の中の、ちょっと変わったお仕事をご紹介します。

“事件現場の清掃”「サンシャインクリーニング」2009年日本公開

サンシャインクリーニング

ストーリー

シングルマザーのローズ(エイミー・アダムス)は、ハウスキーパーの仕事をしながらオスカー(ジェイソン・スペヴァック)を育てている。彼女の妹(エミリー・ブラント)はいまだにアルバイト生活をしながらの実家暮らし。ある日、息子が小学校を退学になったのをきっかけに、姉妹は事件現場のクリーニングというヤバそうな仕事を始める。

どんな仕事? : 犯罪や自殺の現場のお掃除

愛人のマックから「事件現場を掃除する仕事で金が稼げる」そう聞いたローズは、嫌がる妹ノラを誘って生計を立て直すために新たな仕事“事件現場の清掃”を始めます。

日本では、“特殊清掃業”という、事件、事故、自殺等の変死現場や独居死、孤立死、孤独死により遺体の発見が遅れ、遺体の腐敗や腐乱によりダメージを受けた室内の原状回復や原状復旧業務を行うそうです。初めは四苦八苦する二人ですが、協力者や応援してくれる人により次第に仕事の要領も掴み、人としても成長していきます。

ローズが学生時代の友人に自分の仕事を誇らしげに語る姿はかっこ良くて素敵です。

「家庭研究所」の調査員「キッチン・ストーリー」2004年日本公開

キッチンストーリ

ストーリー

50年代初頭の北欧の田舎町。一人暮らしの初老の男イザック(ヨアヒム・カルメイヤー)の元に、“独身男性の台所での行動パターン”を調査するため、フォルケ(トーマス・ノーシュトローム)が派遣される。調査される側と調査員との間には、「お互い会話をしてはいけない」「いかなる交流も、もってはならない」などのルールが厳しく決められていた・・・。

どんな仕事? : “台所行動学”の調査

一体何のお仕事かピンとこないですよね。1950年初頭、キッチン棚の大きさや調理台の高さなど、国際的な規格が出来上がっていました。製品開発など多くの面で「行動心理学」が大きな役割を果たしており、この作品では、ノルウェーの初老の男性のイザックの台所での行動パターンを調査するためにスウェーデンからフォルケという男性がやって来ます。

台所の片隅に設置した監視台から調査を開始。厳しいルールが決められているため、イザックとフォルケが打ち解けることはありません。調査員が家の敷地でトレーラー生活を始めるのもまた奇妙な光景です。

この妙なお仕事と北欧ならではのゆっくりとした時間と人。忙しい日本人に忘れているスローライフを教えてくれる映画でもあります。

“弁当配達人”「めぐり逢せのお弁当」2014年日本公開

めぐり逢せのお弁当

(C)AKFPL, ARTE France Cinéma, ASAP Films, Dar Motion Pictures, NFDC, Rohfilm—2013

ストーリー

インドの大都会ムンバイでは、ダッバーワーラーと呼ばれる弁当配達人たちがランチタイムに弁当をオフィスに届けて回る。ある日、主婦のイラ(ニムラト・カウル)が心を込めて作った弁当が誤ってサージャン(イルファン・カーン)のもとに届く。イラは料理を通じて夫の愛を取り戻したいと願い、妻に先立たれたサージャンは久々の手料理の味に心動かされる。

どんな仕事? : 100年以上の歴史を持つ弁当配達人“ダッバーワーラー”

主人公のお仕事ではないですが、物語の重要な役割の弁当配達人は100年以上の歴史を持ち、現在のインドを語る上で欠かせないものとなっているそうです。

毎日175,000個以上の弁当箱が利用客の自宅とオフィスの間を行き来し、それを同じく毎日4,500~5,000人のダッバーワーラーたちが低料金で、ほぼ確実にランチタイムに間に合わせて配達しています。最近の調査によれば、配達間違いは600万個にわずかひとつの割合でしか起きていないとの事。

映画の中で、お弁当を回収・配達しているシーンがあるのですが、なぜ大量に同じようなお弁当箱を正確に配達できているのか不思議です。この作品は、そのわずかの確率しかないと言われている間違って届いたお弁当から始まる甘酸っぱい大人向きのお話です。

“辞書編集部”「舟を編む」 2013年公開

舟を編む

ストーリー

玄武書房に勤務する馬締光也(松田龍平)は職場の営業部では変人扱いされていたが、言葉に対する並外れた感性を見込まれ辞書編集部に配属される。新しい辞書「大渡海」の編さんに従事するのは、現代語に強いチャラ男・西岡正志(オダギリジョー)など個性の強いメンツばかり。

仲間と共に20数万語に及ぶ言葉の海と格闘するある日、馬締は下宿の大家の孫娘・林香具矢(宮崎あおい)に一目ぼれ…。

新辞書完成までに15年 地道な辞書制作

この作品は、辞書編集部が新しい辞書「大渡海(だいとかい)」を企画から完成までの15年間が描かれています。用例採集や語釈、見出しの選定といった地道な作業を十数年。15年もの歳月をかけると新しい言葉や古くて使われていない言葉も出てきます。

本当にこうして辞書が作れていたのかと思うと、辞書の重みを感じます。また、言葉の語釈を考える仕事とは、なかなかユーモアがないとできないなと感心しました。表現する最も有効な手段、言葉。私たちがこうして言葉で表せるのもこの映画のように辞書制作の人たちのおかげと言えるでしょう。

またこの映画では、男社会の“板前”の中で修行し一人前になってゆく女性の姿も描かれています。

“南極観測隊の料理人”「南極料理人」 2009年公開

南極料理人

ストーリー

1997年 西村(堺雅人)は南極の昭和基地からも遠く離れた陸の孤島、南極ドームふじ基地に料理人として派遣される。妻(西田尚美)と娘を置いての単身赴任生活で、彼は8人の男性南極越冬隊員たちの胃袋を満たすという大役を任される。基地では雪氷学者(生瀬勝久)をはじめ、雪氷サポート隊員(高良健吾)らが彼の料理を心待ちにしており…。

どんな仕事? : 世界一 過酷な環境でおいしい食事を隊員に届ける

食材は冷凍、乾燥、缶詰が基本で凍ったらダメ。特殊な場所だけに様々な制約を受ける中で、「いかに隊員たちにおいしい食事を届けるか」それが南極料理人の仕事です。

家族や恋人と離れ、何もない極寒の地で、おいしい物を食べて隊員たちを喜ばせたい、勇気づけたい気持ちが溢れ出る献立。食欲を満たしてくれる料理人の役割はとても大きいのではないかと思います。

余談ですが、観終わった後はラーメンが食べたくなります。南極の基地に単身赴任している他の隊員さんのお仕事ぶりも見ものです。

まとめ

興味が湧いたお仕事はありましたか?

就職や転職のきっかけになる作品に出会えたら素敵ですよね。

今回紹介した作品は、変わったお仕事という視点で紹介しましたが、内容もとても良い作品です。他にもまだまだ変わったお仕事映画がありますのでまたの機会に紹介したいなぁと思います。

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  • hanapensoda
    3.1
    good
  • May
    3.3
    記録
  • こたつむり
    3.3
    ♪ 何かに怯えてた夜を   思い出すのが非道く怖い   ねぇ 私は上手に笑えてる? 親から子供に与えるもので最も重要なもの。 それは財産でも権力でもなく“自己肯定感”だと思います。莫大な遺産を受け継いだところで、それを活用できなければハゲタカに食い尽くされるのが関の山ですからね。 そして、それを根付かせるのは自分の責任。 鳥の食事だって同じですよね。口を開けていればエサはもらえますが、咀嚼するのは自分自身。生きることには真剣に向かい合わないといけません。 本作はそれが欠落した姉妹の物語。 ハイスクールの頃の栄光にしがみ付く姉。 幼き頃に母親を失い、それを引き摺る妹。 陽の光は注いでも自分は深海に沈んでいく…そんな人生。 その二人を演じたのがエイミー・アダムスとエミリー・ブラント。さり気なく豪華絢爛な布陣ですよね。ゆったりとしたノリも悪くないし、根底に流れる“やさしさ”も心地よいのですが…。 少しだけ、いや、割と物足りない作品でした。 思うに主人公の二人の魅力を監督さん(あるいは脚本)が引き出せていないんですよね。 だから、彼女たちが日常でもがいても。 なんだか“自業自得”のような気がして、寄り添うことが出来ないのです。 人生ままならないのは誰だって同じ。 それを承知で前を向くのか、歩もうとする意志はあるのに徹底的に甚振られるのか。そんな描写が欲しいのですが、どこまでも中途半端。やはり“やさしさ”だけではダメなのでしょう。 ただ、これは僕が日本人だから感じたことかも。欧米の価値観は自己主張が先に来ますからね。自分を変えるという考えの前に「周囲が悪い」と攻撃的になるのが自衛のコツかもしれませんし、その辺りは僕には分かりません。 まあ、そんなわけで。 『リトル・ミス・サンシャイン』のチームが作った作品…という触れ込みですが、監督・脚本・撮影スタッフは違うそうです。って、それは完全に別物じゃないですか?むー。
  • aya
    -
    KINENOTEより/評点: 評価しない /鑑賞日時: 2013年4月6日 /鑑賞方法: 選択しない /鑑賞費: 0 円
  • 不死鳥の川
    3.6
    人生うまく行ってない姉妹が、事件現場の清掃員という仕事を通して再起を目指していく様子を描いた作品。 2020年330本目。 人が亡くなった後の現場の清掃員という重苦しい雰囲気のビジネスを極めてライトに、コメディ寄りに描いています。その中で姉妹の絆を取り戻したり、人生の再起への一歩を踏み出したりというお話です。 個人的にはエイミー・アダムスとエミリー・ブラントが姉妹役というのがしっくり来過ぎて、かなりナイスなキャスティングだなと思いました。ただ内容の方は途中までは良いけど、着地点が少し中途半端というか、終わりを急いでしまった感がありました。雰囲気は好みだっただけに残念。 ウィンストンの包容力は素敵でした。
サンシャイン・クリーニング
のレビュー(3323件)