映画「ビフォア」シリーズまとめ！一番好きなのはどの作品？全3作品のあらすじを紹介

名匠リチャード・リンクレイター監督がイーサン・ホーク、ジュリー・デルピーとともに贈る珠玉のラブロマンス「ビフォア」シリーズ。有限のひとときを過ごす男女の心の交流が描かれる。同シリーズの見どころを時系列で追いながら紹介する。

『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』（1995）

アメリカ人の青年ジェシー（イーサン・ホーク）とソルボンヌ大学に通うフランス人の女性セリーヌ（ジュリー・デルピー）は、パリ行きの列車の中で出逢う。すっかり意気投合した二人はウィーンで途中下車して14時間だけ一緒に過ごすのだが……。

『バッド・チューニング』（1993）など青春映画の名手として知られるリチャード・リンクレイター監督が、イーサン・ホークとジュリー・デルピーを主演に描く珠玉のラブストーリー。運命的な出逢いを果たした男女がウィーンで過ごす14時間のひととき。街を歩きながらお互いの人生観を語り合う哲学的会話。その夢のような時間をいつまでの見守っていたくなってしまう。第45回ベルリン国際映画祭ではリンクレイター監督が銀熊賞（監督賞）を受賞した。

『ビフォア・サンセット』（2004）

ウィーンで過ごしたあの日から9年後。作家となったジェシー（イーサン・ホーク）は講演会のためにパリの書店を訪れる。そこへ今環境保護活動に従事するセリーヌ（ジュリー・デルピー）がやって来る。再会した二人はジェシーの飛行機の時間までパリの街を歩くことにするのだった。

前作『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』の続編として製作された本作。イーサン・ホークとジュリー・デルピー扮する主人公の男女の出逢いから9年後の話で、撮影自体も前作から9年の時を経ている。リチャード・リンクレイター監督はパリの街で再会した２人のひとときの交流を描き、映画内の時間と上映時間が同時進行する構成にしている。

『ビフォア・ミッドナイト』（2013）

パリでの再会から9年後。ジェシー（イーサン・ホーク）とセリーヌ（ジュリー・デルピー）は子どもたちとともにギリシャへバカンスにやって来る。しかしお互いに不安を抱えていた二人はジェシーがアメリカへの移住を提案したことから夫婦喧嘩に発展してしまい……。

ウィーン街で14時間を過ごした『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』から18年、パリで再会した『ビフォア・サンセット』から9年の時を経て製作されたラブロマンスシリーズの続編。ギリシャの海辺の街を舞台にすれ違う男女の心を襞をリチャード・倫クレーター監督が掬いとる。真夜中までのひとときが同シリーズの最終章を飾り、静かな余韻を残す。

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※2020年4月22日時点の情報です。