手がけた数は300本!演出家が語る日本初4DX専用ムービーの魅力とコンセプトとは

2016.01.12
映画

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私たちが楽しんでいる4DX映画のほとんどは、実はこのオトコが生み出していた!

インターステラー』『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『ザ・ウォーク』など、2年間で300本もの4DXコンテンツを手がけてきた、クリエイティブ・ディレクターのチェ・ヨンスン氏

チェ・ヨンスン1

彼が演出した、日本初の4DX専用ショートムービー『ボクソール★ライドショー 廃校からの脱出!』の公開に先立ち、4DXについて語ったインタビューコメントが到着しました。

【『ボクソール★ライドショー 廃校からの脱出!』とは…】ホラー界の鬼才・白石晃士が監督を務める、4DXの特殊効果を最大化したアトラクションホラームービー。女子高生アイドルが、戦慄の廃校脱出劇を繰り広げる。

ボクソールライドショー ポスター

《2016年1月16日(土)より、ユナイテッドシネマ他にて全国ロードショー》

一般的なホラー映画とは違う独特な企画。4DXとしての魅力をふんだんに味わえる

Q.まず、本作の感想を聞かせてください。

今までは長編映画を主に手がけていたので、『ボクソール★ライドショー』のような短編作品に出会えたことは、特別な経験でした。特にPOV(主観ショット)スタイルの映像を4DXで感じ取ってもらうための作業は、すごく楽しい経験でした。

ボクソール1

Q.4DX演出について、コンセプトやポイントを教えてください。

本作には、大きく4つのコンセプトがありました。ひとつめは、POVスタイルの魅力を活かすべく、俳優たちとの距離感を自然と共感できるようにすること。ふたつめは、観客を驚かせる演出効果を倍増させるために「Back Tickler(背面座席が動く)」「Face Water(前席から、顔の周辺に水が吹き付ける)」などの効果を重ねること。あとは、「バランス」と「エキサイティング」です。

ボクソール3

本作は、そもそも追求する表現スタイル(POV)がある作品なので、そこに4DXのエンターテイメント(風やバブルなど)を溶け込ませて、4DXとしての魅力もふんだんに味わえるようにしました。

Q.製作時のエピソードはありますか?

『ボクソール★ライドショー』は、一般的なホラー映画とは違う独特な企画だったので、スタッフの間で話題になりました。そういったユニークなところに大きな魅力を感じ、「もっと頑張ろう!」という意志が高まりました。

今回はさらに、4DXの他作品についても!

チェ・ヨンスン2

Q. 過去に手がけた4DXで一番満足している映画は何ですか?

手がけた全ての作品に愛着を持っていますが、4DXと相性が良いジャンルといえば、やはりアクションです。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』では、作品のキャラクターを追っていくような新しい企画を試みました。

アベンジャーズ

(C)Marvel 2015

特に「ハルク・スペシャルバージョン」では、ハルクが咆哮(ほうこう)する瞬間のリアルな振動をバイブレーションで表現するなど、ユニークなバージョン展開で、とても印象深い作品でした。

Q.これは難しかった、苦労したという映画があれば教えてください。

『ニード・フォー・スピード』というレース映画です。

ニード・フォー・スピード

(C) 2014 Dream Works ll. Distribution Co. All Rights Reserved.

個々の体験があればこそ、スタッフはよりリアルな4DX表現をすることができます。しかし、映画に登場する4〜5億超えの高価なスポーツカーを運転した経験は誰もありません。「クルマ一台一台の違いを説明してほしい」というオーダーだったので、エンジンの音や動きの特性を勉強するなど、間接的なリサーチを重ねました。とても苦労した映画でもありましたが、記憶に残る、想い出が詰まった作業でした。

Q.過去作の中で4DXにしたい映画はあるでしょうか?

憧れの巨匠スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』です。あの静的な映画の美しさを4DXの表現で再誕生させたい!

2001年宇宙の旅

また、スタンリー・キューブリック監督といえば『シャイニング』。ジャック・ニコルソンの狂気に満ち満ちた最後のシーンをサプライズ効果をふんだんに取り入れて表現したいですね。

今後ますますの進化が予想される4DX。2016年、まずは“マスター・オブ・4DX”ことチェ・ヨンスン氏が手がけた『ボクソール★ライドショー』から入門してみてはいかがでしょうか。

映画公式サイト:http://4dxmovie.jp/

(C)2016VAUXHALLRIDESHOW

【チェ・ヨンスン氏 プロフィール】1971年7月生まれ。2014年に CJ 4DPLEX 4DX i-Studioに入社。同年1月総括クリエイティブ・ディレクターに就任。主に4DXコンテンツの品質管理及び4DX最終演出の方向性を打ち立て、2015年現在150本以上の長編商業映画を4DX化。映画のほか、CMや予告編、オルタナティブ・コンテンツなど含め、2年間累計300本以上のコンテンツを手がけるという驚異的な仕事量をこなす。

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  • ごとー
    3.0
    2016/01/16 もう意味わかんないくらい爆笑した!怖かったけどなんていうかびっくり系の怖さ。水がばしゃばしゃかかる。
  • まいこ
    3.0
    安定の白石監督作品ってかんじでした。
  • にっきい
    2.0
    いつものメンツ勢揃いですやん(笑) 過去鑑賞記録。 今作を劇場鑑賞したのが2016年1月。 前年(2015年)に『コワすぎ!』シリーズ一挙上映イベントで白石晃士監督の大ファンとなり、監督の新作が劇場で観れると言う事で大阪遠征&初4DX!(笑) 心霊スポットの廃校からのJKたちの脱出劇、って話し。 白石晃士監督お得意のご自身がカメラマン役でのPOV。 実は自分はPOVが激しく苦手(笑) なのに白石監督作品が好きとか、もう自殺行為です!(笑) で、今作はアイドルホラーなんだけど、白石組とも言うべき大迫茂雄さん、久保山智夏さんも出てきます!(笑) そう『心霊怪奇ファイル コワすぎ!』の工藤DとAD市川です(笑) もちろん役柄は全然違いますが、劇場で、しかも4DXで観られたたけでファンとしては満足です!(笑) 4DX専用映画として作られているので、全てのエフェクトが体験出来るし、時間は25分と短いけど値段も安い(1300円)ので、4DX入門としても最適な作品です。 今作を観たシネプレックス枚方、ショッピングモール併設なんだけど、普通併設のシネコンって最上階にあることが多いですよね? ここは珍しく1階にあるんです。 なのでファストフード店や食品売場が近いので、それらを持ち込んでの鑑賞が多いみたいなのですが、4DXの注意事項のアナウンスで何故かたこ焼きの持ち込みは危険ですって言うんです!(笑) 何故たこ焼きだけ名指して注意するのか激しく疑問でした(笑)
  • なま
    4.5
    ボクソールライドショー、はじめての映画館でホラー映画だった 内容も4dx重視でアトラクション感凄かったし これから4dxの可能性を感じれた作品
  • koideshi
    3.8
    4DX専用アトラクション型ムービー!上映時間も短く手軽に楽しめる作品でした。思わず声を出してしまいそう。普段映画慣れしてない方もぜひ!
「ボクソール★ライドショー 恐怖の廃校脱出!」
のレビュー(174件)