【社会で生き残るコツ教えます】『ナイトクローラー』から学ぶビジネス成功哲学!

2016.02.03
洋画

映画好きなサラリーマン。

柏木雄介

昨年公開され、映画好きから2015年の映画ベスト10の中に賑わせている名作『ナイトクローラー』。2月3日にいよいよレンタルが開始されます。

本作は、公開時に一度ご紹介済みですが、ミニシアター系で公開館数も少なかったですし、お忙しいビジネスマンの方にこそ!この機会にご自宅で是非観て欲しい映画として今回再度ご紹介します。

(参照:モラルなんぞドブに捨てろ!報道パパラッチを描く異色スリラー『ナイトクローラー』

こちらの映画では、ビジネスで必要な能力がこの映画にたっぷりと紹介されています。世間に出回っているビジネス本で書かれていることは大体こちらで学べる故に、本を読む時間も取れないビジネスマンにぴったりの映画となっています!

ナイトクローラー

映画の紹介

簡単にこの映画のあらすじと主人公であるルイス・ブルームについてご紹介しますね。

彼の名はルイス・ブルーム。 ひとよんで、「ナイトクローラー」。
ただのパパラッチじゃ御座いません。彼の取り扱う品物は事件現場専門の動画。 人間(報道)の闇で御座います。

オーッホッホッホッホ!!!!
この世は老いも若きも男も女も 心の淋しい人ばかり。
他人の不幸は蜜の味とはよく言ったものです。
そんな皆様のココロのスキマを、お埋めします。いいえ、お金は一銭も頂きません。
お客様が満足されたら それが何よりの報酬で御座います。
さて、今日の働く従業員様は・・・。

(『笑ゥせぇるすまん』より一部拝借。藤子不二雄Ⓐ先生大尊敬)

ビジネス成功哲学

さて、それではルイス・ブルーム先生が教えてくれる有難いビジネス成功哲学をタイプ別にご紹介します。

【営業に従事する皆様へ】

NC1

ルイス先生の”営業力”、”交渉力”を見習うべきです。

営業の世界はある一面では泥仕事。綺麗ごとだけでなく競合他社を落とし込む戦略も必要となります。また交渉力も当然営業に必要な能力です。お客様の言い値で対応していたら、いつまでたっても上下関係は埋まらないのです。

ビジネスの対等なパートナーとして関係を保つためにも、一度はこちらが優位に立つことがあることもそれとなく知らせましょう。そのためには決裁権限のあるキーパーソンのことを徹底的にリサーチすることも必要不可欠です。

ルイス先生は、仕事相手のことも知り尽くします。出身地やネクタイの色に至るまで。それらは一見関係がないように思いますが、何かあったときに情報を持っていることにより立場を左右することがあります。

先生は、ある家で起こった悲惨な事件の映像をニュース番組制作会社に売り込むときにその映像の価格を高めるために、ニュース番組の監督であるニーナの社内上の立場を利用します。そして値段交渉も慎重に行います。誰だってものを買う時言い値で買いたくありません。

だからこそ初めは高い値段を提示し、徐々に値段を下げて交渉します。需要と供給のバランスを考え、ときに強気に売り込む姿勢も大事なことを先生は教えてくれます。

言うまでもないことですが営業は顔を売る仕事です。ルイス先生は笑顔を第一に考えています。相手の心のバリアを解くような軽いジョークも言えるようにしましょう。

【マーケティング業務に携わる皆様へ】

NC2

ルイス先生の”分析力”を見習うべきです。自らの功績に一喜一憂することもあるかと思いますが、世間が求めていることに応えるために何が成功だったのか、何が原因で失敗したのかを逐一分析してデータとして残すべきです。

ルイス先生は、過去に自分が撮った映像が報道に使用されたものを記録として全て残し、視聴率(数字)を見て世間に受け入れられるものを撮ろうと前向きに動かれています。その飽くなき探究心には屈服する他ありません。

【事業拡大を戦略する皆様へ】

NC3

ルイス先生の先を観る”先見力”を見習いましょう。何を今重視すべきかということを目先の利益にとらわらず冷静に判断しましょう。

ルイス先生は、競合相手に共同経営を提案されても丁重に?はっきりと断ります。お金が貯まっても徐々に投資をします。初めから高級外車など買うなんてもっての他。会社が儲かってきて利益が出てから税金対策に車を買うのです。見栄もありますが、それも大事な会社のブランド戦略になります。

人は誰しも初めは外見で判断します。人はやっぱり見た目で9割を判断するのですから。

【広報の皆様へ】

ルイス先生の先を観る”PR戦略”を見習いましょう。いかにお金をかけないで社会的認知度を上げるということが課題です。

今やお金をかけてCM広告を出してメディアの露出を出す時代ではなく、いかにお金をかけずに社会的認知度を上げるかというPR戦略が大事なことはいうまでもありません。

広報に携わる方は、お客様とのたとえ小さな接点でも執着するべきです。どんな小さなつながりでも大事にすることが未来につながります。社会的認知度の高い大企業でも、お客様との壁を少しでもなくして親しみやすさを出すためにSNSを重要視しています。

ルイス先生は、自身が報道した映像に異例の会社名のキャプチャを入れるよう要求します。これが次のお客さんへの信頼へとつながるのです。同時に、お客様の社内上での自分の存在を知らしめることも欠かせないこと。いつ自分の担当のお客様が異動するか分からないのですから。より上位の責任者にも顔を知らしめることも忘れてはならないことなのです。

先生はこうも言います。「成功のいちばんの鍵はコミュニケーションだ」と。奢ることなくまめにお客様との接点を持ち続け要望に応えるスピード力こそが成功の要因なのです。

【部下が言うこと聞かないで困っている管理職の皆様へ】

NC4

ルイス先生の”リーダーシップ”を見習いましょう。部下を怒ってばっかでは誰もついていきません。部下を褒めてから叱るというワンクッションが非常に大事になってくるのです。そして、いつまでたっても頑張りを認めずそれを形にしないと従業員はついてきません。

ルイス先生は、社員を育てるために自ら率先して現場に立ちます。それを見せて学ばさせるのです。怠惰で勉強しようとしない部下にはきつく当たりますが、部下の成長を感じた場合はそれを褒めるだけでなく、成果として昇進という形で高く評価します。そして自らもらう給料を決めさせる器の大きさこそがルイス先生の魅力のひとつでもあるのです。

【人事の皆様へ】

NC5

ルイス先生の”人選術”を見習いましょう。人を雇うことは、リスクの一つでもあります。圧倒的な費用がかかる固定費が人件費であるからです。ここの見極めをして正しい人材集めをしないと会社経営がすぐに破綻します。

また採用する際は、しっかりとした法に基づいた契約も必要になります。同時に就職する人にここで勤めることは将来安定するという確信も与えなくては誰も協力してくれません。

ルイス先生は、初めて人を採用する際、言葉巧みに交渉します。長所を認め、社会的地位と居場所を与え将来安定した職場であることを伝えます。

【就職試験に臨む皆様へ】

NC6

ルイス先生の”自己PR力”を見習いましょう。就職試験において自分がどれだけ、価値があるかを伝えることが一番重要なことです。

「腐ったみかんですが買ってください」と正直に言ったところで誰が買いますでしょうか。自分はできる人間だということを自分の声ではっきりど堂々と言いましょう。その誠意と自信こそが見られているのです。

ルイス先生は、就職しようとするとき「ぼくは勤勉でデキる人間です」と堂々と述べるられる人間だからこそ、今では人を雇う立場にまでのし上がりました。実績がないときこそ、長々今までのたいしたことない経験を語るのではなく、自信満々に一言”できる!”と答えましょう!

【4月から新社会になる皆様へ】

ルイス先生は金もコネもない中底辺の中からたった一人で抜きん出た成績を世に残しました。良い大学に出ていないから就職できない!?お金がないから勉強ができない!?

ルイス先生は、ネットを使いお金をかけずに勉強を続けます。業界研究も、自身の功績に満足することなくより良いものを生み出そうと、文字通り必死になります。カメラや車など商売道具になるものには投資に回し、さらに上をいく戦略を考え実践し続けます。

これから社会に出て求められることは、思うだけ言うだけでない”行動力”と”決断力”です。学ぶことはもちろん大事なことですが、それで満足することなく行動へと突き動かす力!そうまでする自らの曲げない信念仕事の難しさ、楽しさ、そして厳しさをこの映画を観て是非学んで欲しいと思います。

会社の一銭の売上にもつながらない社員教育中に給料が出るなんて甘い考えはすぐに捨てましょう!お給料を頂いたら、それを与えてくれた会社のトップにお礼も忘れずにしましょう!何もせずに楽してお金を得ることはないのです。社会に一歩出た瞬間に闘いの始まりです。

最後に

漫画「笑ゥせぇるすまん」もちょっと怖いイメージがありますが、名言もたくさんあり、ある意味反面教師として心に残る名作です。実はそれと似た臭いがこの映画にはあります。最高のブラックユーモア異色の犯罪スリラーとくとご覧あれ。

そしてこの映画から学び、明日からの仕事に活かしてみてはいかがでしょうか。ただし、この通りにしてどうなっても保証はいたしません。悪しからず。

【追伸】4月から社会人になる諸君。こんな(ルイスみたいな倫理観が欠如している)経営者のいる”ブラック”な会社にもし勤めてしまったら無理して続ける必要ありません!!世間には倫理観がなくとも儲かっている会社はたくさんあるのです。

社会は誰もそれを教えてくれません。自分の身は自分の身で守ること!!くれぐれもご注意を・・・。

(C) 2013 BOLD FILMS PRODUCITONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

記事をシェア

公式アカウントをフォロー

  • RSS
  • chihiro
    -
    2017.03.22
  • Ence
    3.4
    色温度も構図もかなり拘ったようなショットが多くて心地良かった。主演の彼の演技力がとにかく素晴らしい。あんな狡猾なサイコ野郎を演じていて気が狂うのではないだろうかと心配になる。
  • poguri
    1.0
    面白いけどそわそわしてこわい
  • おいしいちくわ
    1.5
    無職の男が犯罪・事故パパラッチの仕事にのめり込んでいくお話。 あまり馴染みのない仕事の世界観に最初は引き込まれたが、 犯罪→撮影→テレビ局のルーティーンに飽きる。 マスコミの功罪と報道における真実とは、 というよくある問題提起で目新しさもない。 主人公の運転テクニックの凄さが一番印象に残っている。 なんか気色の悪い奴がやばい仕事をして、 なんとなく成功を掴むだけの作品。
  • Ri
    3.4
    記録
  • AquaSK
    3.7
    どれだけ胡散臭い人間でも、特ダネを持ってきたら手のひら返しで歓迎する報道番組のプロデューサー。なんともワイドショーとそれを作る人間たちを風刺するにはまんまな設定だが、センス溢れる編集と映像、そして練りこまれた素晴らしい脚本が光り、上質なサスペンス映画になった。スタッフまでは毒されてないというのも妙にリアルで地味に良い設定。 ”泣ける”映像を撮るために銃痕を被害者家族の写真で囲んだり、より”芸術的”な画にするために事故の被害者を引きずって撮影技術を駆使して良い画を撮ろうとしたりする主人公の細かな”気配り”は少し可笑しくも見える。まぁ、主人公は救いようのないクソ野郎で、いわゆる”真面目な人間がどんどん壊れていく”タイプの映画ではないので、映画全体が『イカれてる人間がイカれた行動を繰り返すだけ』という流れにならざるを得ず、どうも単調で一本調子になるのは工夫が足りないと感じたが。 そんなクソ主人公を演じた、ジェイク・ギレンホールの完全に何かに取り憑かれたような、狂気に満ち溢れた演技は圧巻の一言。過酷な減量をしてもゲイの役を演じても精神的に破綻してる難役を演じてもなぜかアカデミー賞に縁遠い俳優だが、いつか彼のストイックなまでの演技に対する努力が報われる瞬間が来て欲しいと強く願う。
  • NaokiMorita
    4.0
    ジェイクさんの出演作歴で見ても、やっぱり本作は飛び抜けてイっちゃってる。助手に「人に興味ないことが1番の欠点」と言われた通り、彼は会話をしていても事件現場を見ていても向き合うのは目の前の人間ではなく、その先の別の何かを見てる。それはたぶん全て"自分"。周囲の気持ちも人の死も、全部自分にとっては"ネタ"にするほどの取るに足らないものと考える狂気的なナルシストの思えた。 彼の本質は地元に友達がいないことや今までまともな職を持っていなかった事からも推測できるが、幼い頃から変わらないはず。テレビの仕事はそのナルシシズムを最大限に発揮できる手段でしかない。 この演技を出来るジェイクさん只者じゃない。
  • たいたーん
    3.7
    良かった。この主人公の異様さがハマってて何とも言えない…orz とりあえず、キライなタイプですね笑
  • 田中
    4.0
    まぁ、成功しようとしたらおのずとこういうことになるんでしょうね。 でも、人はやらない事をこいつはやっただけ。 終始不気味で後半は主人公のキャラが心地よくなっていた自分が怖い
  • 美月
    3.5
    サイコパス怖い
  • Aya
    3.3
    人間のエグさが分かる。 人の変わりようが凄く分かる。
  • だーすー
    3.7
    記録
  • 断捨リズム
    4.5
    ①職もなくニューヨークをフラつくジェイク・ギレンホールが見付けた職は、報道番組に事件現場の映像を売る映像パパラッチだった
  • sugar708
    4.0
    一人の男がパパラッチとなり、最初は上手くいかないものの、とある瞬間をきっかけに徐々に壊れていく、大事な一線を越えて狂気となっていく様子を上手く描いた作品でした。 終わり方もすごい好きで、何よりジェイクギレンホールの何を考えてるかわからない演技が恐くて素晴らしかった。
  • まりこ
    4.3
    記録
  • Tai
    3.7
    スタイリッシュサクセスストーリー…? マンホールに鉄柵と盗んだ金属を売り日銭を稼ぐという底辺の生活を送っていた主人公。 しかし、自分に負い目など一切無く、それどころか、堂々と自分を能力のある人間なんだと堂々と売り込んでいく。 もう道徳心や世間体なんて母親の腹に置いてきたぜ!という姿勢が、もはや清々しくあります。 連続殺人に限らず、こういうのも一種のサイコパスというのではないでしょうか。 こういうキャラクターを見ると、お笑い芸人を思い出します。 例えそのネタが本当に面白いかどうかではなく「俺が一番面白いんだ!」と堂々としている人の方が、一発屋だとしても時の人としてブレイクすることがある。 こうしたカリスマ性が、この主人公にはありました。 これから大事な面接や商談があるという人にオススメできるかも?(笑)
  • 50Kenzo
    4.0
    サイコパスが人の迷惑とか命を省みず成り上がるお話。 ミョーな爽快感のある不思議な映画でした。
  • ai
    -
    記録
  • あかいわ
    3.6
    視聴率は大事。
  • 3.1
    もっとちゃんと見ればよかった
  • zk
    4.0
    良い狂気。演技が良かった。
  • 古沢
    3.6
    後味悪いけど、何故か嫌いになれない
  • YukiImai
    3.8
    サイコパスって、観てる分には面白いよね。
  • Bond
    3.8
    変態の映画だわ。 見終わると、胸糞わるいけど、確かにいい脚本。
  • KIDO
    4.0
    おもしろかった! ギレンホールのギョロギョロ目がクレイジー加減と比例している。
  • TetsuyaOhashi
    4.0
    パパラッチというニッチな職業を取り上げながらも、「儲かれば、数字が出ればそれでいいのか?」と、自分の職業に置き換えて考えさせられる。 最近のキュレーションメディア問題も、数字を追い求めるばかりに倫理観を見失ってしまったという意味では、まさにこの作品の状況設定と通じる所があったのだと思う。
  • ジョーカー映画垢
    4.3
    衝撃をうけた。頭を思いっきり殴られたような衝撃をうけた。 あらすじを聞かれたら簡潔にしか答えられない。でもすべての要素が光ってる映画だった。 前半10分で主人公の生活など必要な要素を表す脚本。 狂った役を見事に怪演したジェイクギレンホール。 抜群のカメラワークと演出。 終わり方がどうなるのかと思ったが、最悪にして最高のラストだった。 ー 人の破滅の瞬間に僕は顔を出す ー
  • RyoHarumi
    3.9
    記録
  • ワイザイア
    5.0
    オチがいい。笑った。 パパラッチの人の悪い人版見たい感じですか?ね
「ナイトクローラー」
のレビュー(16576件)