『名探偵ピカチュウ』の大ヒットで改めてピカチュウの魅力を再確認した人も多いのではないでしょうか。
今や世界的なスターとなっているピカチュウは、ゲーム「ポケットモンスター」シリーズから生まれたキャラクターです。
その活躍は、ゲームにとどまらず、TVアニメにグッズに映画にと多岐に渡ります。誰もが知るキャラクターですが、今回はそんなピカチュウの知る人ぞ知るいろんな秘密を紹介します。
『名探偵ピカチュウ』(2019)あらすじ
かつてポケモンのことが大好きな少年だったティム(ジャスティス・スミス)は、ポケモンに関わる事件の捜査へ向かったきり、家に戻らなかった父親・ハリーとポケモンを、遠ざけるようになってしまった。それから年月が経ち、大人になったティムのもとにある日、ハリーと同僚だったというヨシダ警部補(渡辺謙)から電話がかかってくる。「お父さんが事故で亡くなった……」。複雑な思いを胸に残したまま、ティムは人間とポケモンが共存する街・ライムシティへと向かう。荷物を整理するため、ハリーの部屋へと向かったティムが出会ったのは、自分にしか聞こえない人間の言葉を話す、名探偵ピカチュウ(ライアン・レイノルズ)だった。かつてハリーの相棒だったという名探偵ピカチュウは、事故の衝撃で記憶を失っていたが、一つだけ確信をもっていることがあった……。「ハリーはまだ生きている」。ハリーは何故、姿を消したのか? ライムシティで起こる事件の謎とは? ふたりの新コンビが今、大事件に立ち向かう!
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】
『名探偵ピカチュウ』の表情は作ったのはライアン・レイノルズ!?
多くのメディア展開を果たしてきたポケモンシリーズですが、それらの中でも特にピカチュウの表情が豊かなのが映画『名探偵ピカチュウ』のピカチュウです。
それもそのはず、本作ではピカチュウ役を演じたライアン・レイノルズさんによるフェイシャルキャプチャという技術が採用されています。
この技術により、実際の人間の表情がCGのキャラクターに反映されるようにできています。これにより『名探偵ピカチュウ』に登場するピカチュウは非常に表情豊かな喜怒哀楽を見せてくれます。
映画公開前には、しわしわ顔のピカチュウのシーンがスクリーンショットや予告編で公開され、その姿が可愛いと話題になり、ぬいぐるみなど多くのグッズ展開を果たすほどでした。そんなしわしわ顔のピカチュウも、ライアン・レイノルズのおかげで生まれたと言っても過言ではないでしょう。
『名探偵ピカチュウ』のPRには違法アップロードが使われた!?
ライアン・レイノルズといえば、『デッド・プール』でもお馴染みの俳優。SNSなどでも、ファンを笑わせてくれる投稿を数々投稿してくれていますが、『名探偵ピカチュウ』のPRでも驚きの活躍をしてくれました。
映画公開当時、Youtubeに突如『POKEMON Detective Pikachu : Full Picture』というタイトルの1時間40分以上に及ぶ動画が投稿されました。
この映像は映画の冒頭のクレジットがそのまま流れて、本当に本編が流れるのかと思わせます。しかし、突如ピカチュウによるダンスが永遠と流れ続けるパートに突入し、そこから1時間以上ひたすらピカチュウのダンスの動画がループ再生するという動画になっていました。この投稿をライアン・レイノルズもTwitterで引用し、広めていましたが、よく見ると動画の左上には、ライアン・レイノルズを思わせる「R.Reynolds」の文字が入っています。
この動画は映画の流出に見せかけた、ジョーク動画だったという公式のPR動画だったというオチでした。面白い試みでしたが、それにしても、踊り続けるピカチュウの姿は、可愛いことこの上なし。長時間眺めていられる中毒性のある動画となっています。
『名探偵ピカチュウ』には続編が制作されている!?
世界的な大ヒットを果たした『名探偵ピカチュウ』ですが、続編の制作が動き出しているという話も海外メディアなどで報じられています。具体的な情報はまだ正式に発表を果たしていませんが、十分な成績を納めた作品なので、続報に期待したいところです。
ちなみに「名探偵ピカチュウ」のゲームシリーズにも新作が開発中であることが発表されています。そもそも映画『名探偵ピカチュウ』には原作として、同名のゲームシリーズがニンテンドー3DS向けに発売されていました。
そんなゲームシリーズの「名探偵ピカチュウ」の完結編としてNintendo Switch向けにリリースが予定されているということで、まだまだ『名探偵ピカチュウ』ブランド自体にも続きが期待できそうです。続報が楽しみですね。
愛おしさが増す!?ピカチュウにまつわるトリビア4つ
よくメディアに登場するピカチュウはオス!?
今では見かけない日はないぐらいに、いろんな場所で見かけるピカチュウですが、ピカチュウ含むポケモンたちの多くに性別が存在することはご存知でしたか? 中には性別によって見た目が異なるポケモンが存在します。
そして実はピカチュウも、性別によって姿が違うポケモンの一つです。ピカチュウの性別を見分けるポイントは尻尾。オスのピカチュウは尻尾の先端が尖っていて、メスのピカチュウは丸みを帯びています。
この設定は2006年に発売された「ポケットモンスターダイヤモンド/パール」以降のシリーズが生まれており、以降のポケモンのイラストなどに適用されています。
これを知っているとTVアニメで活躍しているピカチュウがオスであることが分かります。多くのメディアに登場するピカチュウがオスであることが分かりますが、時折メスのピカチュウのグッズなども登場しているので、気にして見てみると面白いです。
ピカチュウのデザインは時を経て変わってきている!?
ピカチュウ自体のデザインも時代を経て変わってきています。最初のゲームシリーズ「ポケットモンスター」が発売されたのは1996年。この頃のピカチュウはどっしりとした体型で、今よりも両目が離れたデザインとなっていました。TVアニメシリーズのピカチュウも放送開始当時は今よりも、ふくよかなビジュアルで、それから時代を経て、背筋も張り、比較的スリムな体型の姿が一般的となりました。
そんなかつてのピカチュウのデザインですが、2019年に発売された「ポケットオンスターソード/シールド」シリーズに登場する、ピカチュウが巨大化した“キョダイマックス”のすがたが、往年のピカチュウの姿に似ており、かつての面影が感じられます。あなたはいつ頃のピカチュウのデザインが好きですか?
ピカチュウという言葉だけで構成された“ピカチュウのうた”が存在する!?
アニメーションシリーズで一躍人気に火のついたピカチュウですが、そんなピカチュウが歌う曲がリリースされたこともありました。タイトルはそのまま「ピカチュウのうた」。
この曲は、TVアニメのキャラクターソング企画の一つで、ピカチュウの声優である大谷育江がピカチュウに扮して歌った曲となっています。この曲のすごいところは、なんと歌詞も全て「ピカチュウ」という文字だけで構成されているところ。正真正銘、ピカチュウだからこそ歌える曲となっています。
ピカチュウの声は世界共通!?
そんなピカチュウの声は実は世界共通となっていたりします。TVアニメシリーズが世界で放送される際も、ピカチュウの声の吹き替えだけは、日本版のままになっていました。
しかも、TVアニメシリーズが始まる前のゲームシリーズは、ピカチュウには独自の機械的な鳴き声が設定されていましたが、2013年に発売された「ポケットモンスターXY」シリーズからは、ゲーム内のピカチュウの鳴き声までも、TVアニメ版のピカチュウ役である大谷育江が務める音声に変更されたのです。
今では多岐に渡るメディア展開のピカチュウの声のほとんどが大谷ボイスのピカチュウとなっています。アニメからゲームへ逆輸入されるほどの演技力はさすがの実力と言えるでしょう。
実は映画『名探偵ピカチュウ』でも、大谷ボイスで演じられたピカチュウの声を聞ける場面が登場します。果たしてどこで登場するのか気にして観てみてください。
(C)2018 Legendary and Warner Bros. Entertainment, Inc. All Rights Reserved.(C)2018 Pokemon
※2020年5月21日時点の情報です。