【映画界を賑わす英国俳優】勢いがとまらない実力派俳優エディ・レッドメインのすべて

好奇心で生きてる雑食人間

sakasa

英国俳優特集、第2弾!前回のベネディクト・カンバーバッチに続き今回もイチオシの英国俳優をご紹介いたします。

現在、劇場公開中の世界で初めて性別適合手術を受けた男性の実話を描いた話題作『リリーのすべて』で主人公を演じたエディ・レッドメインです! 今、最も勢いのある俳優と言ってもいいぐらい各業界から引っ張りだこ!

公開前には『リリーのすべて』の監督トム・フーパーと来日し、ジャパンプレミアにも登場。イベントの様子やインタビューが様々なメディアで取り上げられました。

まずはFilmarksでも好評価を獲得しているエディの最新出演作『リリーのすべて』からご紹介していきましょう。

究極の夫婦愛を描いた至高のラブストーリー

リリーのすべて

(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.

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舞台は1926年のデンマーク。風景画家のアイナー・ベルナーは、肖像画家の妻ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、自身の内側に潜む女性の存在を意識し始めます。

それ以来『リリー』という名の女性として過ごす時間が増えていくアイナーは、心と身体が一致しない現実に葛藤する日々。ゲルダも最初はそんな夫の様子に戸惑いますが、次第にリリーに対する理解を深めていくように・・・

今でこそトランスジェンダーという言葉を耳にするようになりましたが、そんな言葉も概念もまだ確立されていなかったであろう当時に、それまでの自分との決別を決意し、誰も受けたことのない未知の手術に命がけで挑んだリリー・エルベ。

自分が自分らしくあるためには、時に大きな壁に立ち向かわなければならないということを教えてくれる人間ドラマであり、アイナーがどう変わろうともすべてを受け入れ、常に寄り添い続けた妻ゲルダの深く大きな愛を描いたラブストーリーでもあります。

本作では、妻ゲルダを演じたアリシア・ヴィキャンデルがアカデミー賞助演女優賞を受賞。その他、美術賞と衣装デザイン賞、主演男優賞にエディもノミネートされました。

本作でいっそう演技の幅を広げたエディ・レッドメイン。いったいどんな人なのでしょうか?まずは簡単に生い立ちを紹介させて頂きます。

華麗なる経歴

1982年生まれの現在34歳。イギリスのロンドン出身で、父は銀行の頭取、母も会社を経営、銀行の重役と出版に携わっている兄弟を持つ由緒ある家庭で育ちます。道理でただならぬ気品を感じるわけですね。

そして英国一の名門であるイートン校で修業します。余談ですが、イートン校ではケンブリッジ公爵ウィリアム王子と同級生だったそう。エリートならではのエピソード!

エディは幼い頃から演技のレッスンは受けていたものの、実際にプロとして活動を始めたのはイートン校を卒業したあと。ケンブリッジ大学に進学し、美術を専攻しながら同時に演劇を続け徐々に活躍の場を広げていきます。

舞台を中心に活動しながら着実に演技力を身につけていったエディ。そんな彼の俳優人生を語るうえで欠かせない作品があります。

力強い歌声に魅了される『レ・ミゼラブル』(2012)

レミゼラブル

文豪ヴィクトル・ユーゴーの小説を基に、世界各国でロングラン上演されてきたミュージカルを豪華キャストで映画化。監督は『リリーのすべて』と同じくトム・フーパーが務め、エディは裕福な家庭に生まれながらも革命運動に関わる若き学生を演じました。

一般的なミュージカル映画は歌を別で収録し、その歌に合わせて撮影するのですが『レ・ミゼラブル』は画期的な手法である生歌収録(演じながら歌うこと)で撮影されたことでも有名な作品です。その上キャストは全員オーディションで選ばれているので、俳優陣は演技力と同時に高い歌唱力も求められました。

ジャベールを演じたベテラン俳優ラッセル・クロウでさえ歌に対して不安を口にしていた中、エディは抜群の歌唱力を披露し『作中で最も素晴らしいボーカルパフォーマンスを見せてくれた』と多方面から高く評価され、日本でもエディの名は広まりました。

やはり見どころは、エディが頭が真っ白になるぐらい緊張したという本人の最大の見せ場『カフェ・ソング』を歌う場面です。本作を代表するシーンと言っても過言ではないぐらいとても印象的なのでご覧の際はぜひエディの力強い美声に耳を傾けてみて下さい!

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世界に実力を証明した『博士と彼女のセオリー』(2014)

博士と彼女のセオリー

(C)UNIVERSAL PICTURES

本作は理論物理学者のスティーブン・ホーキングと彼の元妻であるジェーン・ホーキングの関係を描いた伝記映画です。この作品でアカデミー賞主演男優賞を受賞したエディは俳優としての実績を積むと共に、世界中に名を轟かせることになります。しかし、その受賞の陰には彼の並々ならぬ努力がありました。

本作はホーキング博士がALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を抱え、余命2年と宣告を受けてもなおジェーンと共に病気に立ち向かいながら最先端の研究に励む様子が描かれています。

上記のとおり、ホーキング博士を演じきるには天才科学者と難病を抱えた人物の両方を演じなければなりません。それに加えてホーキング博士は実在する人物。大変難しい役で数々の俳優たちがオファーを断ったそうですがエディは進んでこの役を引き受けました。

エディは役作りのためにALSを患っている人たちやその家族、ホーキング博士のかつての生徒、そしてホーキング博士に実際に会いに行き、そこで得た知識や経験を役に落とし込み、撮影に挑みます。

『役について間違った解釈をしていないか?』と心配になったり、科学や病気に対して多くを理解し忠実にすることに自信をなくすこともあったとエディは語っていました。しかし、そんな不安はすぐに吹き飛ばされてしまうほど作中の彼はナチュラルなのです。卓越した演技にホーキング博士も『まるで自分自身を見ているようだ。』とコメントを残し大絶賛。

映画史にも残るであろう作品であり、エディを知るには決して見逃してはならない作品です。

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素顔の魅力

それではここからエディの素顔の魅力に迫っていきましょう。

その1 抜群のスタイルとあどけないフェイス

身長180cmとスタイルも抜群なエディは2012年にバーバーリーのモデルに起用され、2015年には英GQ読者が選ぶベストドレッサー賞を受賞。先月のジャパンプレミアでもラルフローレンのチェックのスーツでレッドカーペットを歩く姿は『さすがファッショニスタ!』と言いたくなるほど様になっていました。

日本でも女性からの人気がとりわけ高いエディですが、その理由は一体なんでしょう?私が思うに、人気の秘密はほのかに残る幼さではないでしょうか。甘いマスクの持ち主のエディはなんと言っても少年のような笑顔が魅力的。そして色白な肌に広がるそばかすはとてもチャーミングであどけなさを感じさせます。母性心をくすぐるポイントを無意識におさえているのでしょう。罪な人ですね〜。

そんな華麗な生い立ちから醸し出されるジェントルな雰囲気がある反面、着飾らない少年らしさも兼ね備えた豊かな表情に魅了される女性はきっと多いはず!

その2 英国紳士らしい謙虚さ

最初にお伝えしたようにエリート育ちのエディは環境にも恵まれ、イケメンでスタイルも良くて賢くて演技も歌も申し分なし。世の男性が欲しいと思うものは全て持っているんじゃないかと疑ってしまうほど完璧です。それなのに彼は驕り高ぶることもなく、嫌みっぽさを感じさせることもありません。

その謙虚さの所以は両親のしつけのおかげだと話すエディ。さらに、自分が置かれている業界の厳しい現実を常に意識していて『自分の能力を過信すると、演じるキャラクターの弱い部分を表現できなくなってしまう』とインタビューでも語っています。

今をときめく人気俳優でありながらも謙虚でいられる姿勢に人柄の良さがとてもにじみ出ています。

今度は魔法使いに!

ファンタスティックビースト

(C) 2016 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights (C) JKR.

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これまで難しい役を演じてきたエディですが、次はファンタジーに挑戦。冬に公開を控えているハリーポッターシリーズのスピンオフ新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で主演を務めます。

世界各国でファンが存在する人気シリーズで、既に注目を集めている作品に主演でエディが出演するとなると観ないわけにはいきません!演技の引き出しが数えきれないほど多く、まだ見ぬ役へ次々と挑む実力派俳優エディ・レッドメインの更なる活躍には今後も目が離せません。

 

※2021年11月30日時点のVOD配信情報です。

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  • すきすきま
    4.8
    エディレッドメインんんんん!!! いやこの人強すぎる。リリーになるにつれ肩幅も首の太さまでも変わってる。 トレーナーついてるだろうけどそれにしたってよう!! どう頑張っても私はリリーの気持ちにはなれないんだけど、そこを救ってくれるのがゲルダだった。 アイナーが宿る体との最後のキスには思わず涙。今、私の夫が内なる女性に気づいて変化していくとして、こうまで理解を示せる自信はない。全然ない。子供を度外視してもない←言い過ぎ 夫は単なる同居人でもATMでもなく、私と夫の2人にしか分かり得ない世界=共有した過去が存在する。と信じている。 新しい自分、女性として生きる自由を手に入れるリリーに比べ ゲルダはアイナーとの世界を失っていく。リリーには、アイナーとして生きた時間さえもだんだん重荷になる。 リリーの喜びがゲルダの過去を蝕む様は見ていて辛い。 ハンスのこと「いい歳で独身で金持ちのいやらしいイケおじ」だと思って見ててごめんなさい。顔がいやらしいだけで良いイケおじだった。
  • こう
    5
    人生ではじめて、何の評価もコメントも思いつかない映画、、 すべての人が観るべき映画。
  • michi
    4.7
    何かを最初に成し遂げようとする人は 覚悟が格段に強い 本当の自分を求めて葛藤し続ける姿や、自分が求める完璧な姿になりたいという思いは、苦しくもあり、あの時代背景も加わってさらに心を打たれたけど、人に普遍的なものでもある気がする。 愛する人はもういないんだと言われるゲルダも、自分の中から消えていく存在を求められるリリーも辛い。 自分の譲れない部分が違い、お互いに傷つけ合ってでも、なんとか支え合おうとする2人の間には、男女で夫婦であるというだけでなく人としての無償の愛があってそれぞれの生き様が見えた。 男女だからとかじゃなくて、人として、大切な人の悩みとかと向き合ってあげたいなと思わせてくれる作品でした。
  • 4
    記録
  • マてゃん
    4.1
    ゲルダ、強し。
リリーのすべて
のレビュー(97634件)