全世界で大ヒットを記録した人気映画「ハリー・ポッター」シリーズのスピンオフにあたる「ファンタスティック・ビースト」シリーズ第2作目。原作は「ハリー・ポッター」シリーズを手掛けたJ・K・ローリングの小説『幻の動物とその生息地』である。監督は、前作の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)を担当したデヴィッド・イェーツが続投。デヴィッド・イェーツは、「ハリー・ポッター」シリーズにおいても5作目〜8作目までを担当してきた。また、主人公ニュートを演じるのは、『博士と彼女のセオリー』(2014)で第87回アカデミー賞主演男優賞を受賞したエディ・レッドメイン。また、「ハリー・ポッター」シリーズでお馴染みのアルバス・ダンブルドアの若き頃をジュード・ロウが演じる。そして、今シリーズのヴィランであるグリンデルバルドを演じるのはジョニー・デップである。前作よりもさらに物語が進展し、「ハリー・ポッター」シリーズとの繋がりがより一層楽しめる作品となっている。そんな今作品のあらすじやキャスト、見どころをまとめてご紹介する!
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018)あらすじ
前作から2年後、闇の魔法使いグリンデルバルド(ジョニー・デップ)はニューヨークからヨーロッパへと移送される途中で脱獄してしまったのであった。ダンブルドア(ジュード・ロウ)はニュート(エディ・レッドメイン)の元へ現れて、彼にグリンデルバルドを追ってパリへ行くように指示をする。気が進まないニュートであったが、同じ頃ティナ(キャサリン・ウォーターストーン)がクリーデンスを追ってパリにいるという情報を知り、ティナを探しにパリへと密出国することとなる。また、クイニーは、恋人で非魔法族のジェイコブ(ダン・フォグラー)とはその族性の違いから結婚できないことに不満を抱いており、彼と喧嘩してしまう。そんなクイニーを追って、ジェイコブもニュートと共にパリへ密出国するのであった。その頃、パリではグリンデルバルドが勢力を拡大しており、サーカス団に身を隠していたクリーデンスは、ナギニ(スヒョン(クラウディア・キム))と共に自分の出生の秘密を探っていた。クリーデンスの出生の鍵を握る人物を追跡していたティナは、それがバレて逆に彼に捕えられてしまう。そんなティナをニュートとジェイコブが助けに行くが……。
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キャスト&スタッフ紹介
ニュート・スキャマンダー:エディ・レッドメイン
ポーペンティナ・ゴールドスタイン:キャサリン・ウォーターストーン
ジェイコブ・コワルスキー:ダン・フォグラー
クイニー・ゴールドスタイン:アリソン・スドル
クリーデンス・ベアボーン:エズラ・ミラー
リタ・レストレンジ:ゾーイ・クラヴィッツ
ナギニ:スヒョン(クラウディア・キム)
アルバス・ダンブルドア:ジュード・ロウ
ゲラート・グリンデルバルド:ジョニー・デップ
監督:デヴィッド・イェーツ
脚本:J・K・ローリング
原作:J・K・ローリング
製作:J・K・ローリング/デヴィッド・ハイマン/スティーヴ・クローヴス/ライオネル・ウィグラム
製作総指揮:ニール・ブレア/ダニー・コーエン/ティム・ルイス/リック・セナ
撮影:フィリップ・ルースロ
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の見どころ&注目すべき点
重要人物クリーデンスについて
前作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)にて登場したクリーデンスは、今シリーズにおいて重要なキャラクターとして登場し続けることが予想される。クリーデンスは、身元が分からないまま、孤児となり、反魔法族のノーマジ組織新セーレム救世軍の指導者メアリー・ルー・ベアボーンの養子となる。そして、そのメアリーからの虐待により、魔法力を押さえつけてきたため、オブスキュラスと呼ばれる寄生的なパワーが発生し、オブスキュリアルという怪物となってしまうのであった。体内で発達させてしまった闇の魔法を制御できなくなったクリーデンスは、遂に人々に危害を及ぼすほどに暴走してしまう。そんな彼は前作で闇払いたちにより分解されてしまったところで物語は終わっている。しかし、実はオブスキュラスのかけらが逃げていて、クリーデンスは隠れて生活をスタートさせていたのだ。そして、今作では、同じように悩みを抱えるナギニと共にお互いに支え合いながら、自分の出生の秘密を探っていく。
ダンブルドアとグリンデスバルドの“破れぬ誓い”とは?
かつて親友同士であったダンブルドアとグリンデルバルドは、青年時代に「お互いを攻撃しない」という“破れぬ誓い”を立てていた。この“破れぬ誓い”というのは、言葉の通り、決して破ることができない誓いである。どちらかがその誓いを破れば、そのどちらもが命を落とすという、命を賭けた誓いなのだ。暗躍するグリンデルバルドを倒すため、ダンブルドはニュートにその使命を託そうとしているのが伺える。また、グリンデルバルド自身も、自分を邪魔しようとするダンブルドアを、強力なオブスキュラスを持つグリーデンスに殺させようとしているのが描かれている。「ハリー・ポッター」シリーズにおいても、1945年にダンブルドアとグリンデルバルドが決闘することが既に明らかになっているため、その戦いの様子が「ファンタスティック・ビースト」シリーズで描かれることとなるだろう。これまで描かれてきた「ハリー・ポッター」シリーズと繋がりにも注目して観ていきたい。
「ハリー・ポッター」シリーズとの繋がりについて
「ファンタスティック・ビースト」シリーズでは、数多くの「ハリー・ポッター」シリーズとの繋がりが描かれている。例えば、今作からメインキャラクターの1人として登場する“ナギニ”は、「ハリー・ポッター」シリーズにおいてヴォルデモート卿に従える大蛇でお馴染み。マレディクタスと呼ばれる血の呪いを持ち、最終的には永遠に動物の体に囚われることとなる、悲しい宿命を持つ。「ハリー・ポッター」シリーズでは邪悪な蛇として登場しただけのナギニが、今作では健気な女の子として登場している。その後の未来を知っているからこそ、これからのナギニの人生を想像すると胸が締め付けられる人も多いだろう。また、「ハリー・ポッター」シリーズではその名前だけが登場していた“ニコラス・フラメル”が今作から登場。『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)で出てくる“賢者の石”をダンブルドアと共に共同開発した錬金術師。ダンブルドアの頼れる友人である彼の今後の活躍ぶりに注目したい。その他にも、「ハリー・ポッター」シリーズを通して数多く登場し、人気キャラクターとなったマクゴナガル先生の名前も今作で登場している。まだ姿は現れていないが、今後、彼女が登場する可能性も考えられるだろう。このように、名前や写真を通して「ハリー・ポッター」シリーズとの繋がりが沢山描かれているため、「ハリー・ポッター」シリーズを復習してから今シリーズを観ることをおすすめしたい。「ファンタスティック・ビースト」シリーズは、情報量が多く、物語も複雑化してくるので、しっかりと理解してから観ることで、より一層映画を楽しめること間違いなしである。
続編情報『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(2022)
「ファンタビ」シリーズ最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』が、2022年4月8日(金)より劇場公開。
【あらすじ】
魔法動物を愛するシャイでおっちょこちょいな魔法使いニュートが、ダンブルドア先生や魔法使いの仲間達、そしてなんとマグルと寄せ集めのデコボコチームを結成! 史上最悪の魔法使い、グリンデルバルドに立ち向かう。そして明かされる、ダンブルドア先生の過去に隠された誰も知らない秘密とは?
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※2021年4月8日時点の情報です。