映画『トレインスポッティング』は、スコットランドの若者がドラッグに溺れる様子を描く青春映画。斬新な演出や音楽は様々なカルチャーに影響を与え、1990年代イギリスのポップカルチャーの象徴にもなりました。今回は続編の『T2 トレインスポッティング』と合わせて、あらすじや見どころをご紹介します。
『トレインスポッティング』(1996)
マーク・レントン(ユアン・マクレガー)は仲間たちとドラッグに溺れる生活を送っていたが、万引きで逮捕されたことをきっかけに更生を決意。苦労して麻薬中毒を克服し、ロンドンで不動産業の会社に就職する。普通の生活に満足するレントンだったが、指名手配中の仲間を会社の物件に匿ったことをきっかけにクビになってしまう。地元に戻るもそこでは絶望的な事態が起きていた。レントンと仲間たちは人生を変えるため、大きな賭けに出る。
ドラッグに溺れる若者たちの青春をスタイリッシュでポップな映像で描き、1990年代のイギリスでポップカルチャーを代表する作品となった。監督を務めたダニー・ボイルはこの作品で世界的に注目を集め、後に『28日後…』や『スラムドッグ$ミリオネア』などの傑作を手がけた。当時無名だったユアン・マクレガーの出世作になり、仲間役のロバート・カーライルやユエン・ブレムナーらもその後活躍することとなる。
ドラッグや暴力に溺れるシーンは過激ではあるものの、ドラッグ中毒の恐ろしさを語り、若者の友情や未来に対する葛藤も描いた作品はイギリスだけでなく日本でもヒットした。映画界だけではなく、音楽やファッションなど様々なカルチャーに影響を与えた。
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『T2 トレインスポッティング』(2017)
仲間を裏切り大金を持ち逃げしたマーク・レントンは、20年ぶりにスコットランドに戻ってくる。かつての仲間たちは刑務所に服役中であったり、売春を稼業にしていたりと、歳はとっても相変わらず悲惨な人生を送っていた。果たして彼らは人生を立て直せるのか。
前作から20年ぶりの続編となり、内容も20年後の設定になっている。前作の内容も織り交ぜてノスタルジーを感じさせながらも、見た目は老けても中身は変わらないという残酷さを描く。今作はレントンだけではなく仲間たちのそれぞれの過去や物語も展開される。前作の俳優と監督が再び集結し、演出や音楽なども劣ることなくファンにも評価の高い続編となった。
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※本記事で紹介する映画は国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」のデータに基づいてセレクトしたものです。
※2021年2月2日時点の情報です。