邦画が豊作だった2016年の上映映画。皆さんは今年上映した映画の中で一番満足だった映画は何だったでしょうか。
今回、国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」は、2016年に劇場で上映された映画を対象に、★スコア(映画鑑賞後に★の数で評価をしたスコア/5点満点)とMark!数(ユーザーが観た映画として登録した数/登録は1作品につき1人1件まで)を集計し、それぞれの数値が高い作品から順にランキング化しました。
第1位になった今年一番の注目映画とは? 今年ユーザー満足度の高かった映画を振り返りましょう。
2016年上映映画 満足度ランキング(★スコア数順)
■1位:『この世界の片隅に』
(C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】■2位:『シング・ストリート 未来へのうた』
(C)2015 Cosmo Films Limited. All Rights Reserved
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】■3位:『PK』
(C) RAJKUMAR HIRANI FILMS PRIVATE LIMITED
■4位:『湯を沸かすほどの熱い愛』
(C)2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】■5位:『怒り』
(C)2016映画「怒り」製作委員会
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】■6位:『ズートピア』
(C)2016 Disney. All Rights Reserved.
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】■7位:『シン・ゴジラ』
(C)2016 TOHO CO.,LTD.
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】■8位:『永い言い訳』
(C)2016「永い言い訳」製作委員会
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】■9位:『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
(C)2015 Marvel.
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】■10位:『君の名は。』
(C)2016「君の名は。」製作委員会
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2016年鑑賞数 映画ランキング(Mark!数順)
1位:『君の名は。』
2位:『ズートピア』
3位:『オデッセイ』
4位:『シン・ゴジラ』
5位:『デッドプール』
6位:『怒り』
7位:『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
8位:『ルーム』
9位:『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
10位:『ファインディング・ドリー』
※ 本ランキング及び記事内のデータは2016年12月14日時点のものです。
※ 映画満足度ランキングの小数点第3位以下は四捨五入して表記しています。
※ 満足度(★スコア)ランキングはMark!数が3,000件以上の作品を対象としています。
《2016年》FILMAGAライターイチオシの映画ベスト10
FILMAGAライターの2016年のイチオシ10本も選んでもらいました。映画好きのFILMAGAライターが今年読者におすすめする映画とは? 今年執筆した記事と一緒にお読みください。
1位:『タイガー・マウンテン 雪原の死闘』
近年傑作しか作らないツイ・ハークの大吟醸。映画はこんなに自由だ!
2位:『マジカル・ガール』
根本隆とマジメに向き合ったような傑作。
3位:『HiGH&LOW THE MOVIE』
カッペが夢に見る“東京”の全てが詰まった最新不良ファンタジー。
4位:『PK』
5位:『Sultan』
6位:『シン・ゴジラ』
7位:『貞子vs伽椰子』
8位:『LOVE【3D】』
9位:『ソーセージ・パーティー』
10位:『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
■参照記事:
・ニッポン製不良映画の最新モード『HIGH&LOW THE MOVIE』の魅力
・【ネタバレあり】『PK』と『ソーセージ・パーティー』が描いた「宗教の意味」
・遂に公開!『シン・ゴジラ』に込められた“シンの意味”を解き明かす!
1位:『この世界の片隅に』
邦画が豊作だった2016年末に、ひっそりと公開された小さなアニメーション作品がまさかのオールタイムベスト級大傑作。今でも映画の1シーンを思い出しては涙目になる。
2位:『シン・ゴジラ』
人間ドラマを徹底排除し、対ゴジラのポリティカル・アクションとしてまとめあげた庵野秀明の嗅覚に脱帽。日本人が誇れるエンターテインメント大作が誕生したことに感謝。
3位:『レヴェナント: 蘇えりし者』
撮影監督エマニュエル・ルベツキの流麗なカメラワークにただただ溜息。映画はまず「画」であることを再認識させてくれる。
4位:『サウルの息子』
5位:『リップヴァンウィンクルの花嫁』
6位:『シング・ストリート 未来へのうた』
7位:『淵に立つ』
8位:『ロブスター』
9位:『マジカル・ガール』
10位:『ヴィクトリア』
■参照記事:
・あなたが『この世界の片隅に』を観なくてはいけない5つの理由
1位:『山河ノスタルジア』
餃子のシーンがとても好き。別れた小さな息子と久しぶりに会う母親が一つひとつ手にとってつくった餃子を、こどもと顔を見合わせながら淡々と食べる姿に涙と涎がこみあげました。母の胸の内には火傷するほどに熱い思いがあっただろうに。そして息子は遠い未来で思い出す。記憶の底から溢れ出す愛の味を。大好きです。
2位:『湯を沸かすほどの熱い愛』
しゃぶしゃぶのシーンがとても好き。家族みんなで食卓を囲み、肉をつまんで湯に踊らせつつ、もっと食べなよとお皿によそってフフフと笑い合う姿に心とお腹がキュンとなりました。沸き立つお湯は身をほぐし、芯から温めてくれる。思わずふーっと一息でちゃう、あの幸福感。大好きです。蟹も好きです。
3位:『Every Day』
おむすびのシーンがとても好き。人がつくる料理には、その人の面影や気持ちが加わっているように感じられます。特別な、その瞬間の味わいが心を打ち、いつまでも胸に残り続ける。
4位:『この世界の片隅に』
5位:『アスファルト』
6位:『コインロッカーの女』
7位:『ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ』
8位:『SHARING』
9位:『PK』
10位:『バベットの晩餐会』
■参照記事:
・好きな映画がきっと見つかる×ゲストトークが目白押し!11月下旬開催の映画祭特集
1位:『ジャングル・ブック』
アニメーションのジャングルブックは音楽は記憶によく残りますが、ストーリーはあっさりとしていて、ボヤッとしか覚えていませんでした。しかし、今回の実写では、ストーリーを深く掘り下げた上で、今の時代に合わせた新たな展開を追加するという、ただの「実写映画化」作品ではなかった点に驚きました。この作品を観る事によって、さらにアニメーション版が好きになるという不思議な効果があります。
2位:『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
まさかこのような作品だとは・・・思いもよりませんでした。シリーズの陰には悲しいバックグラウンドストーリーがあったことをオープニングのテキストだけでなく、改めて映像化することで、シリーズがより重く深いものとなりました。もう一度シリーズを見直したくなりますし、またあんなキャラやこんなキャラがまさかの登場で、涙が止まりませんでした。それに、アニメーションの『スター・ウォーズ 反乱者たち』を観るとさらに面白くなります!
3位:『ゴーストバスターズ』
何にも考えずに笑えるコメディが最近ではなかなか劇場で観られないので、とても貴重でした。シリーズ1作目と同様に、ニヤリとしてしまう豪華なキャスティングには、サタデー・ナイト・ライブ ファンにはたまりません。女性キャストだから・・・と色々と言われていましたが、結局はシリーズに対する愛が詰まった作品に仕上がったと思います。
4位:『デッド・プール』
5位:『ファインディング・ドリー』
6位:『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
7位:『ズートピア』
8位:『ジェイソン・ボーン』
9位:『シン・ゴジラ』
10位:『インフェルノ』
■参照記事:
・【ネタバレ】単純な実写映画ではない!『ジャングル・ブック』現代によみがえる
・「全米が泣いた」はもう古い?大人の心をワシづかみする『ファインディング・ドリー』
・早くも辞めたくなった新社会人は必見『ズートピア』に学ぶ面倒な上司のタイプ別攻略法
1位:『この世界の片隅に』
予想の遥か、遥か上をいく素晴らしさだった。エンドロールの最後の最後まで涙が溢れました。映画史に残る傑作です。
2位:『キャロル』
ある言葉を境にして入れ替わる視線、時がとまり、終わりの予感からの余韻ある始まりに心つかまれました。
3位:『ルーム』
実際に起こった恐ろしい事件を伝えるだけではない、これほどにたくさんの愛と希望(そして教訓)に満ちた作品として伝えられるのは、映画ならではだと思います。
4位:『シング・ストリート 未来へのうた』
5位:『君の名は。』
6位:『シン・ゴジラ』
7位:『オーバー・フェンス』
8位:『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』
9位:『リリーのすべて』
10位:『父を探して』
■参照記事:
・後世に残る傑作の誕生!3900万円の支援金を集めた『この世界の片隅に』の魅力とは
・圧巻の映像美と神秘的な音楽があなたを虜に!『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』
1位:『怒り』
バケツをひっくり返されたみたいに、心の奥底で蓋をしてい感情が投げ出されて、気づいたら涙が出ていた。言葉にできない作品は初めて。
2位:『ビューティー・インサイド』
映画史上初の1役123人。CMクリエイターの創り出す美しい画には、ため息が出る。ラストシーンのハン・ヒョジュの台詞はどの恋愛映画にも負けない名台詞なので要チェック!
3位:『すれ違いのダイアリーズ』
恋愛映画と見せかけて、教育に関する哲学が全篇に渡って語られている名作。ダメダメな新任教員ソーンと児童とのやり取りには思わずほっこり。教育に携わる全ての人に観て欲しい名作。
4位:『世界から猫が消えたなら』
5位:『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
6位:『ちはやふる 上の句』
7位:『ザ・ウォーク』
8位:『君の名は。』
9位:『ピンクとグレー』
10位:『ルーム』
■参照記事:
・【映画史上初】あなたの価値観を打ち砕く“123 人1 役”で綴った究極の愛。
・【邦画史に刻まれる】128億円の裏で起こる“超”エモーショナルな革命を見逃すな!
・なぜ『ちはやふる』は起死回生出来たのか?心震える青春映画に隠された共感トリック
1位:『君の名は。』
単なる人格転移ラブコメかと思いきや中盤からシリアスな展開に軌道変更し、男性でも女性でも、大人であっても子供であっても鳥肌の立つような物語運びにしていて「アニメ」と言うくくりではなく「映画」としてのくくりとしてトップクラス作品だと感じました。
2位:『ハドソン川の奇跡』
実際に起きた事故を追う90分。巷では英雄と呼ばれる自分が行った行動は果たして本当に正しい事だったのか、を驚くほどの緊張感を持った演出で描かれていて「全員が助かった奇跡の事故」と分かっていながらも手に汗握ります。
3位:『追憶の森』
絶望を抱え日本の青木ヶ原樹海に自殺するために来た男が出会った謎の男とそこで再び迎えることになる人生の岐路。『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のガス・ヴァン・サント監督らしい暖かな再生の物語です。
4位:『シン・ゴジラ』
5位:『ズートピア』
6位:『ヒメアノ~ル』
7位:『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
8位:『オデッセイ』
9位:『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』
10位:『ザ・ウォーク』
1位:『この世界の片隅に』
今までに見た映画の中で登場人物がきちんと存在していました。ありふれた日常の中にある希望や苦悩を丁寧に描いていて、見終わった後に自分の住んでいる町を目に焼き付けたくなります。何度でも見たくなる宝物のような映画。
2位:『シン・ゴジラ』
蒲田ゴジラのありえない可愛さと恐怖ですべてを包み込んだ映画。ド派手なことをしなくても、やりたいことをきちんと描けば面白いことを証明してくれた傑作。激アツ。
3位:『死霊館 エンフィールド事件』
ただこわいだけでなく“家族”という強いメッセージを持った力強い作品。そのため、ホラーが苦手な人にもオススメできるエンタメ作品に仕上がっています。悪魔の見た目がマリリン・マンソンであることも最高。
4位:『シング・ストリート 未来へのうた』
5位:『HiGH&LOW THE MOVIE』
6位:『ドント・ブリーズ』
7位:『ライト/オフ』
8位:『何者』
9位:『エクス・マキナ』
10位:『日本で一番悪い奴ら』
■参照記事:
・【一瞬も気を抜けない81分】1億5000万回再生!話題の動画を元にした恐怖映画
・私たちは何者なのか? 悩める若者たちの背中を押してくれる三浦大輔監督と『何者』
1位:『ザ・ボーイ 人形少年の館』
人形ホラー映画というジャンルの新たな切り口を観せてくれた。清楚な愛らしさと不気味さを持つブラームス人形に萌える。
2位:『ドント・ブリーズ』
盲目の老人の家に盗みに入ったら返り討ちに遭うという、ただそれだけのシチュエーションだけで楽しく、そして”最恐”に怖がらせてくれるホラー映画の逸品。
3位:『コップ・カー』
焦るベーコン!走るベーコン!怒るベーコン!強いベーコン!ベーコンの魅力が詰まった渋い傑作。
4位:『イット・フォローズ』
5位:『クリムゾン・ピーク』
6位:『デッドプール』
7位:『X-MEN:アポカリプス』
8位:『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』
9位:『キング・オブ・エジプト』
10位:『シン・ゴジラ』
1位:『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』
赤狩りに抗ったトランボの、ユーモア交えた不屈の精神に拍手。ブライアン・クランストンを筆頭に、役者陣のなりきり演技もあっぱれ。
2位:『マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり』
サイモン・ペッグは言うまでもなく、レイク・ベルのコメディエンヌぶりが抜きん出て良い。手頃なランニングタイムで観られるのも高評価の理由。
3位:『スポットライト 世紀のスクープ』
アカデミー作品賞を獲ったのにいささか話題性に欠けてしまったが、熱いチームワークものとしてのツボを押さえているし、記者としての職務を示すラストがいい。
4位:『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』
5位:『ハドソン川の奇跡』
6位:『ドラゴン・ブレイド』
7位:『オデッセイ』
8位:『スティーブ・ジョブズ』
9位:『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』
10位:『ゴッドスピード』
■参照記事:
・名誉と反逆を重んじた不屈の脚本家ダルトン・トランボと、”赤狩り”騒動をひも解く
・『スポットライト』にも負けていない!メディア報道をいろんな角度で描いた映画選
・まるで舞台劇!伝記映画の枠を超えた伝記映画『スティーブ・ジョブズ』ついに公開
1位:『君の名は。』
アニメ作品は絵が大事。本作はとにかく絵が美しい。加えて、物語の世界感の広大さ。始めのうちは男の子と女の子の身体が入れ替わるだけのドタバタコメディかと思いながら観ていたら、なんと時空を遡るSF的な要素を取り入れた予想外の展開に度肝を抜かれました。タイトルを象徴するラストシーンの切なさにグッと来ました。
2位:『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
エピソード3とエピソード4の空白の19年間を描いた後付けの物語でありながら、よくもまぁ、こんな話を創り上げるものだと感心させられるほど、スター・ウォーズシリーズとして違和感のないストーリー運びでした。特にエピソード4に繋がるラストシーン。あの人が38年前のまま再登場しています。今のCG技術に感動。
3位:『この世界の片隅に』
128分というアニメにしては長尺。その分、戦前から戦後に至る庶民の生活を丁寧に描いています。戦争映画というと、兵隊を中心に戦地での戦争の悲惨さを伝えようとしていますが、本作は戦時下の庶民の生活を通して、戦争の悲惨さを伝えている点で戦争というものがいかに残酷で愚かなものなのか、より一層伝わってきます。
4位:『シン・ゴジラ』
5位:『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
6位:『ジャングル・ブック』
7位:『海賊とよばれた男』
8位:『ちはやふる 下の句』
9位:『オデッセイ』
10位:『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』
※2021年5月14日時点のVOD配信情報です。