疲れた時こそ元気がもらえる国内仕事ドラマを、名作から隠れた傑作まで合わせて10本ピックアップ。
『獣になれない私たち』（2018）
『逃げるは恥だが役に立つ』の野木亜紀子脚本作。新垣結衣、松田龍平、田中圭、黒木華、菊地凛子出演。大人な恋愛の間に潜むパワハラや汚職、非正規雇用など仕事と社会の描き方が巧み。
人生うまくいっているようで、ままならない深海晶と根元恒星。偶然出会った2人が、赤の他人だからこそ本音でぶつかり、傷つきながらも自分らしい一歩を踏み出していく……。
『ゆとりですがなにか』（2016）
『俺の家の話』の宮藤官九郎脚本作。岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥、安藤サクラ、仲野太賀（太賀）出演。ゆとり世代の等身大の悩みが、全く職種の違う3人を主人公に描かれる。
2002年に行われた教育改正。「ゆとり第一世代」と呼ばれる1987年生まれの彼らは今年29歳。人生の岐路を迎える。高校が休みの土日は塾通い。大学3年生、就活しようとしたらリーマンショック。いきなりの就職氷河期。入社1年目の3月に東日本大震災。「みんな違ってみんな素敵」と教えられたはずが、気づけばここは「優勝劣敗の競争社会」。果たして「ゆとり世代」は本当に「ゆとり」なのか。「ゆとり第一世代」と社会に括られるアラサー男子3人が、仕事に家族に恋に友情に、迷い、あがきながらも懸命に立ち向かう……。
『コウノドリ』（2015）
『Ａではない君と』の山本むつみ脚本作。原作は鈴ノ木ユウによる大人気コミック。綾野剛、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、清野菜名出演。普段は忘れがちな命の尊さとそれに携わる医療者の仕事っぷりに涙が止まらなくなる。
産婦人科医・鴻鳥サクラが仕事に奮闘する様子と、人々との温かい交流が描かれた。
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『重版出来!』（2016）
『アンナチュラル』の野木亜紀子脚本作。原作は松田奈緒子による代表作。黒木華、オダギリジョー、坂口健太郎、松重豊、荒川良々出演。コミック作りの裏側が覗ける正統派仕事ドラマ。
｢週刊バイブス｣の新人編集者・黒沢心がコミック雑誌編集部を舞台に､編集部員､漫画家のみならず､営業､書店スタッフたちを巻き込み､ライバル雑誌に打ち勝とうと奮闘する……。
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『これは経費で落ちません！』（2019）
渡辺千穂、藤平久子、蛭田直美脚本作。原作は青木祐子による代表作。多部未華子、重岡大毅、伊藤沙莉、桐山漣、松井愛莉出演。企業のお金関係を担当する経理部の仕事内容とそこから見える社会は、何の知識がなくても楽しめる。
石鹸メーカーの経理部に勤める森若沙名子は、「何事にもイーブンに生きる」がモットー。それに則って、回ってくる領収書や請求書から見えるワケありの人間関係に立ち向かう姿や奥手な彼女の恋模様をコミカルに描く。
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『恋ノチカラ』（2002）
『やまとなでしこ』の相沢友子脚本作。堤真一、深津絵里、矢田亜希子、坂口憲二、西村まさ彦（西村雅彦）出演。広告代理店のキラキラっぷりが凝縮された本作は、「一番好きなドラマ！」のレビューも多い人気作。
広告代理店の庶務課に勤める本宮籐子に、自分が勤める会社から独立して起業した売れっ子広告デザイナーの男性・貫井巧太郎から引き抜きの誘いがかかる。悩みぬいた末、憧れの貫井からの誘いに応じたが、実は人違いであったと言われてしまう……。
『リッチマン、プアウーマン』（2012）
『きのう何食べた？』の安達奈緒子脚本作。小栗旬、石原さとみ、相武紗季、井浦新（ARATA）、浅利陽介出演。小栗旬と石原さとみがとにかく最強との呼び声も高い、気軽に観れるラブコメの定番。
人間的に欠落した部分が多分にあるが、偶然と運で、フォーブスにも掲載されるビリオネアになっていたIT企業社長・日向徹。将来困らないようにと、勉強や資格取得を励んできたにも関わらず、就職先がいまだ見つからない東大生・澤木千尋。生活スタイルも異なれば、価値観もまるで異なる2人の恋は、果たして成立するのか……。
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『東京男子図鑑』（2020）
『初恋クロニクル』の村山竜平脚本作。竹財輝之助、市川由衣、落合モトキ、水間ロン、牧田哲也出演。男社会で奮闘するリアルすぎる主人公に、いい意味で賛否両論を引き出した。
「女なんて、どうせ金を持っている男が好きなんだろう。」そんな風に思うようになったのは、いつからだっただろう。これは、大学入学とともに上京した翔太（現在・44歳）の半生を振り返るお話。東京を舞台に、金と仕事と女に奮闘しながら年齢を重ね上り詰めていった或る東京男子のリアルな回想録……。
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『ハケンの品格』（2007）
「ドクターX ～外科医・大門未知子～」シリーズの中園ミホ脚本作。篠原涼子、加藤あい、小泉孝太郎、大泉洋、勝地涼出演。本作にハマったら、同じ篠原涼子×中園ミホの『anego[アネゴ]』も同時に観たいところ。
今や日本では300万人に迫るという“派遣社員”。彼（彼女）らなくして現代の企業は成り立たないと言っていいかもしれない。そんな時代に現れた超人的なスキルをもった「スーパーハケン」大前春子を主人公に、現代社会を描く。
『同期のサクラ』（2019）
『GTO』の遊川和彦脚本作。高畑充希、橋本愛、新田真剣佑（真剣佑）、竜星涼、岡山天音出演。夢と現実の間で悩みがちな時ほど、サクラの言葉や行動に勇気がもらえるはず。
北の小さな離島から、 1 人上京した主人公サクラ。大手ゼネコンの入社式で、 私の夢は、故郷と本土を結ぶ 橋を架けること！と社長に宣言。夢に向かって、脇目も振らず突き進むサクラに、 最初は冷めいていた同期達も、次第に巻き込まれていく。しかし、配属に影響する大事な新人研修で、社長の理不尽な言動に、サクラの「忖度できない」性格が、思わぬ事態を引き起こす……。
※本記事で紹介するドラマは国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks（フィルマークス）」のデータに基づいてセレクトしたものです。
※2021年6月30日時点の情報です。
