【映画と楽しむ1杯の珈琲】『リトル・フォレスト  冬・春』とネルドリップのマンデリン

珈琲と映画のある暮らし

蛭田智也

珈琲とワインのお店 25(ヴァンサンク)の店主。映画を見るときに飲みたい珈琲を求めて、さまざまな街でカフェ巡り。

自家焙煎のお店や店主を紹介しながら、映画を楽しむための1杯の珈琲を届けます。人と街がつながっていく。そんな暮らしの楽しみのために!

今回セレクトした作品は、橋本愛さん主演の『リトル・フォレスト 冬・春』。

『リトル・フォレスト 冬・春』あらすじと見どころ

リトル・フォレスト
(C)「リトル・フォレスト」製作委員会

“小森”は東北のとある村の中の小さな集落。いち子(橋本愛)は、一度街に出て男の人と暮らしたりもしたが、自分の居所を見つけられずに、ひとりでここに戻ってきた。「言葉はあてにならないけど、わたしの体が感じたことなら信じられる」と思い、何事も自分でやってみないと気が済まない性格。稲を育て、畑仕事をし、周りの野山で採った季節の食材から食事を作って食べる毎日を過ごしている。 そんな静かなある日、1通の手紙が届く。それは5年前の雪の日に突然失踪した母・福子(桐島かれん)からの手紙だった――。

厳しい自然と向き合い、自給自足の暮らしを心の底から楽しんでいるたくましさと豊かな感性。忙しく働く都会で忘れがちな「食」を見つめる丁寧な生き方。失踪した母との思い出やいち子の成長と共に、その土地の旬の食材を使った代々受け継がれる1皿が描かれている。そして自然の風景やいち子の感情を捉えた宮内優里さんが奏でるBGMが心地よい。

栃木県の那須・黒磯にある「1988 CAFE SHOZO」というカフェ

栃木県の那須は年に1度は足を運びたくなる場所。自然が豊かで温泉などもある観光地。黒磯駅から徒歩15分ほどにある「1988 CAFE SHOZO」。珈琲好きな方々が少し遠くからでもわざわざ訪れたくなってしまうお店。焼き菓子なども充実していて、スコーンをいつもお土産に。

一番の魅力はスタッフの方々のナチュラルな身のこなし。いつ行っても、どの方も丁寧に迎えてくれる。

焼き菓子2

『リトル・フォレスト 冬・春』に合わせたい珈琲「森のブレンド」

『リトル・フォレスト 冬・春』を観るための珈琲豆を求めて、今回は表参道にある「SHOZO COFFEE STORE(ショウゾウ コーヒー ストア)」へ。

ショウゾウコーヒーストア 外観

黒磯のお店が表参道に出店しているコーヒースタンドが、COMMUNE246の復活に伴い、2015年1月から期間限定で再オープンしている。

4年ほど前「SHOZO COFFEE STORE」へ行ったことがあったが、白を基調とした店内は変わらず素敵な空間。以前お会いしたスタッフの方にも再び会うことができ、その笑顔にうれしくなる。

外観

『リトル・フォレスト 冬・春』を観ながら飲みたい珈琲は、こちらの「森のブレンド」。

マンデリンがベースでどっしりとした深入り。野性的で力強い香りがする。

森のブレンド

深入りの珈琲豆はネルドリップで淹れるのがオススメ。

深入り珈琲豆

ネル(布)のほうがペーパーのフィルターより目が粗いため、ドリップしたときフィルターから油分が抜け落ち、口当たりがなめらかで、まったりとした珈琲に仕上がる。

SHOZO COFFEE STOREの「森のブレンド」は油分で珈琲豆がコーティングされているほどの深入り。そのため、今回はネルドリップで珈琲を楽しむことに。

ネルドリップをすることで、コクが増し、深入りの珈琲豆の魅力を最大限に引き出してくれるのだ。

ネル

都会に住んでいても、那須の自然や人の温かみを感じることができるSHOZO COFFEE STOREの「森のブレンド」。『リトル・フォレスト 冬・春』を観て四季折々の恵みを感じながら、ゆっくりと味わってみるのはいかがでしょうか。

25コーヒー

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  • あやちゃん
    4.2
    夏秋編から冬春編まで一気見。 考えてみたらトータル4時間! さすがに1/4は翌日に繰り越し。 朝から見る春編はとても心地いい。 皆さん書いてるように冬春編は結構ストーリーが展開しますね。 いち子の人生選択はいかに…? そして母・福子の手紙の中身も公開されます。 すごく共感した。 人生はらせん 同じところをぐるぐる回ってるようで、同じではないはず。 上がったり下がったり 前に行ったり横に行ったり ほんとに、最近同じこと思ってたからびっくりした笑 毎日同じことの繰り越しだなと思っている人へ、その中での小さな変化や違いを見つけよう。
  • クレア
    4
    思いがけなく眠りの世界へと誘われたので、続きは明日にします。
  • ジッパーマン
    4.5
    僕の中では出てくる料理に定評のあるこのシリーズですが、序盤からなんと鮮やかな断面のケーキが出てきて、見惚れてました笑。前作に比べて甘いものが多めに出ていた印象で甘いもの好きの自分は目が釘付けでした。あとジャガイモパン!あれも切実に食べたいと思う限りでした。主観ですけど、食事シーンのときに口元をアップにしているので、とてもおいしそうに感じました。演じている橋本愛さんは恥ずかしいと思うかもしれないですけど。 そして何故か今作で気づいたのですが、映画の中の橋本さんのナレーションが映画の魅力をより引き立ていると思いました。納豆を発酵させるときの”わらの毛布”や”雪の布団”、そのほかに”うしろめたさも味”や”寒さも大切な調味料”などのたくさんの独特の言い回しがより料理をおいしそうに魅せていました。本当に素敵な声でした。
  • JohanBarolo
    3.8
    いち子(橋本愛ちゃん)の山村丁寧な暮らし、後編。
  • a
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リトル・フォレスト 冬・春
のレビュー(13753件)