ホラーサバイバルゲーム「Dead by Daylight」とホラー映画「ヘルレイザー」シリーズのコラボが実現。両作を楽しむために知っておきたい知識を総まとめ。
人気ゲーム「Dead by Daylight」と映画キャラクターのコラボ
世界的人気を誇るホラーサバイバルゲーム「Dead by Daylight」。世界で3600万人のプレイヤーがいる本ゲームは「殺戮場」というフィールドの中で、キラーとサバイバーに分かれて行う鬼ごっこ。キラーはサバイバーを殲滅すること、サバイバーはキラーから逃げて発電機を通電させることが勝利の条件となっている。
そんな「Dead by Daylight」だが、キラー(殺人鬼)として人気映画やドラマのキャラクターが登場するため、映画ファンからも熱い視線を集めている。例えばホラーの古典『悪魔のいけにえ』からはレザーフェイス、ネトフリの大定番「ストレンジャー・シングス」シリーズからはデモゴルゴンといった具合だ。
そこで本記事では、新しく登場した魔道士ピンヘッドとはどんな存在か、彼が登場する「ヘルレイザー」シリーズとはどんな作品なのかについて解説していく。
魔道士ピンヘッドとは?
魔道士ピンヘッドとは低予算ながらカルト的人気を誇るホラー映画「ヘルレイザー」シリーズの人気キャラクター。たくさんの釘が刺さった顔は、一度見たら忘れない。異界のセノバイト(魔道士)として、小型のパズルボックス「ルマルシャンの箱」を開けた獲物を追い続けている。なお黒い衣装は皮膚に直接縫い付けているというショッキングな設定。
獲物を追うために使用している武器はフックがついた鎖で、彼を象徴するアイテムになっている。先述の「ルマルシャンの箱」とは、開けた者には究極の快楽が与えられる箱。箱を開ければ、ピンヘッドをはじめとしたセノバイトが異界からやってくる。そんなピンヘッド自身、ルマルシャンの箱を開けたことで人間から魔道士になってしまった過去を持ち、人間に対して比較的寛容な態度を示している。
「ヘルレイザー」シリーズ全解説
そんなヘルレイザーだが、第1作目に登場以降、その人気からシリーズ中何度も登場することになる。ここでは、「ヘルレイザー」シリーズ全作品のあらすじを紹介していく。
1作目『ヘル・レイザー』(1987)
記念すべきシリーズ第1作。ホラー小説を映画化。低予算ながら特殊メイクを駆使したリアリティあるスプラッターな映像が話題になり、メロドラマとホラーを掛け合わせたような世界観は多くの支持を得た。
2作目『ヘルレイザー2』(1988)
地獄への門を開いてしまった1作の主人公カーティス。正当な続編の意味合いが強い第2作ではその続きとなるカーティスたちの地獄めぐりが繰り広げられる。
3作目『ヘルレイザー3』(1992)
ピンヘッドの衝撃的な過去が明らかになる3作目。
4作目『ヘルレイザー4』(1996)
舞台は2127年の宇宙へと広がり、SF要素を組み合わせて新たな展開を呼んだ4作目。「ルマルシャンの箱」を作った人物がついに明らかになる。
5作目『ヘルレイザー/ゲート・オブ・インフェルノ』(2000)
スプラッター描写を抑えたサスペンス路線へと変更されている5作は、警察官が「ルマルシャンの箱」を開けて、地獄に落ちるまでの様子が丁寧に描かれている。なお本作から数字の表記ではなくなる。
6作目『ヘルレイザー/リターン・オブ・ナイトメア』(2002)
1、2作目のヒロイン・カースティが登場することで、世界観のつながりを提示した6作目。作品としてのクオリティの高さを見せつけた。
7作目『ヘルレイザー ワールド・オブ・ペイン』(2005)
5作目や6作目の流れを組んだ作品。ピンヘッドの登場シーンが減っていることに不満を覚えるファンも多くいる様子。
8作目『ヘルレイザー ヘルワールド』(2005)
主人公を若者にすることで転換を図った意欲作。まるでシリーズの2次創作のようなフレッシュさはファンにとって嬉しい出来になっている。
9作目『ヘルレイザー:レベレーション』(2011)
長らくピンヘッドを演じた俳優が変わったことで、現代的にリメイクされた趣になった9作目。
10作目『Hellraiser Judgement(原題)』(2018)
シリーズ最新作であるものの、日本未公開でDVD等の発売も予定されていないため、現在のところ視聴は困難になっている。今後どのように展開していくか気になるところ。
なお現在、シリーズのリブート企画が進行しているため、1作目公開から25年経った現在も本シリーズから目が離せない。
※本記事で紹介する映画は国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」のデータに基づいてセレクトしたものです。
※2021年8月27日時点の情報です。