『マザーウォーター』と海に近い焙煎室でつくられた水を感じる珈琲【映画と楽しむ1杯の珈琲】

珈琲と映画のある暮らし

蛭田智也

『マザーウォーター』のあらすじと魅力

マザーウォーター

あしたへはダイジなことだけもってゆく。
街の中を流れる大きな川、そしてそこにつながるいくつもの小さな川や湧き水。そんな確かな水系を持つ、日本の古都、京都。
そんな京都の街に、風にそよぐように暮らし始めた、三人の女たち。ウイスキーしか置いていないバーを営むセツコ(小林聡美)。
疎水沿いにコーヒー屋を開くタカコ(小泉今日子)。そして、水の中から湧き出たような豆腐を作るハツミ(市川実日子)。
芯で水を感じる三人の女たちに反応するようにそこに住む人たちのなかにも新しい水が流れ始めます。
家具工房で働くヤマノハ(加瀬亮)。銭湯の主人オトメ(光石研)。銭湯を手伝うジン(永山絢斗)、そして”散歩をする人”マコト(もたいまさこ)。
そんな彼らの真ん中にはいつも機嫌のいい子ども、ポプラがいます。

自分で淹れるとどうも丁度いい感じにならなんですよね。(オトメ)

それなら豆を変えるとか、淹れ方を変えるとか、場所を変えるとか。

でもこの辺りに住んでいるなら大丈夫です。(タカコ)

何気ない日常が、水をキーワードに街で暮らす人との独特な人間関係と共に描かれている。

海から近い長生の焙煎室でつくられる珈琲

今回『マザーウォーター』を楽しむために珈琲豆を買いに行ったのが、千葉の長生にある自家焙煎の珈琲とパンのお店「KUSA.喫茶」。

店名の由来は雑草をだらけだった場所に一から小屋を建てて始めたことからきている。

看板

お店では店主の姫野さんが一杯ずつ丁寧に珈琲を抽出してくれ、イングリッシュマフィンが絶品だ。

マフィン

芯に水を感じる「KUSA.ブレンド」

今回、映画を楽しむために用意したのが「KUSA.ブレンド」。

3種類のブレンドで中煎り。海から近い長生村の焙煎室でつくられる、まさに芯に水を感じる珈琲だ。

KUSAブレンド

おすすめのKUSA.ブレンドの抽出の仕方

お店へ伺ったとき、スタッフの方がこのブレンドを美味しく入れるコツを教えてくれた。

1. お湯の温度は85~90℃の少し高めで、最初の蒸らしは20秒ほど。

温度

2. 2分半を目安にコーヒーを抽出できるようにお湯を注ぐ速さを調節する。少し早いペースで。

kusaドリップ

この抽出方法で淹れると酸と苦みのバランスをうまくとれ、華やかな香りとフルーティーな珈琲を楽しできるようだ。

kusaコーヒー

美味しい珈琲を求めて、珈琲の量やお湯を注ぐ速度をいろいろ試してみると新たな発見があって楽しくなる。

なかなかちょうどいい具合にならないときは場所を変えて、試してみるのもいいかもしれない。

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    鑑賞記録
  • mrc
    3.4
    余白がとても多く、自由な捉え方でゆったり観れる作品。 硬くて濃い木綿豆腐が食べたくなる。 赤さん名演技。
  • ろっち
    4.3
    水の町の話。 京都だろうか?とある川の近くの町で暮らしている、セツコはウイスキーバーを営みタカコは珈琲店を、ハツミは豆腐屋として働いている。三人はまだ新しい住人と見える。そしてそんな町をいつも散歩するマコト。この町の人達と優しく不思議な縁を観せる。……ってあらすじ。 水の音が印象的。水割りの音、コーヒーの音、豆腐の水の音、銭湯の音。そして川のせせらぎ。ほとんどのシーンで聴こえてる水の音が良い。展開はゆる〜く進む。マコトとポプラが全部持ってく。もたいまさこさん、良いわぁ〜。 まぁ多くは語るまい(笑)
  • かなごろう
    3.6
    じっくりと見入ってしまう映画。ひとつの街に住む人たちの日常を、ゆったりとした空気感でただ映しとる。それがこんなにもすてきな映画になるのだなあと、いつもながら心地よい。 とくに小林聡美と加瀬亮の会話シーンのふたりの間がほんとうに上手くて、演技しているのじゃなく、ただふたりで話しているところをカメラに収めただけじゃないかという自然さ。 かもめ食堂でもそうだったけど、小林聡美のことばは彼女が演じる人物が、それまで生きてきた上での奥深さを感じさせてくれて、この人のこのことばは、過去のひとつひとつの経験で言えることなのだと、そこまで表現しているよね。 余白のとても多い作品で、でも邦画によくある「考えさせる」ではなく「感じさせる」っていうとこがいい作品だなあと思います。
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マザーウォーター
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