ストップモーション好きは必読!今こそ知っておきたいスゴいアニメーションスタジオLAIKA

アニメの風通しがもっと良くなりますように

ネジムラ89

皆さんはアニメーションの制作スタジオといえばどこを思い浮かべますか?

日本でも広く知られているスタジオといえば、国内であればスタジオジブリ、海外でいえばディズニー(厳密にここで挙げられるディズニーはウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのこと)そして同じくディズニーの傘下のPIXARなどもご存知の方は多いでしょう。

今回はそこにもう1つ、「LAIKA」というアニメーションスタジオを覚えてもらいたいな、と思ってこの記事を書いています。このLAIKAの最新作KUBO/クボ 二本の弦の秘密が2017年11月18日に公開されるということで、話題としても非常にタイムリーなアニメーション映画スタジオLAIKAが一体どんな会社なのかを紹介します。

LAIKAのつくるアニメーションとは

アニメーション制作スタジオLAIKA(ライカ)は2005年に設立されたアメリカの会社です。LAIKAのアニメーションの特徴はなんといっても、ストップモーション・アニメーションを得意としている点です。ストップモーション・アニメーションとは、コマ撮りアニメーションとも呼ばれ、実際の人形を何度も動かしては撮影、動かしては撮影、と繰り返し、その画像を繋げて動画にすることで人形が自ら動いているかのように見せるアニメーションの制作技法です。

LAIKAはこれまで長編アニメーションを4作品制作してきましたが、そのいずれもがこのストップモーション・アニメーションなのです。

LAIKA作品のもう1つの特徴

LAIKA作品の特徴はそれだけではありません。LAIKAが制作する作品には必ずと言っていいほど、毎回ちょっぴり不気味なキャラクターが登場します

例えば、LAIKAの最初の長編作品であり代表作と言えるコララインとボタンの魔女にはタイトルの通り、魔女がキーキャラクターとして登場します。監督に『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』ヘンリー・セリック氏を迎え、可愛さと不気味さを兼ね備えたキャラクター達による不思議な世界を舞台にしたホラーファンタジーとなっています。そしてそれを皮切りに、続く長編作品も毎回ホラーテイストの入ったキーキャラクターが登場します。

コララインとボタンの魔女パラノーマン ブライス・ホローの謎

続く、パラノーマン ブライス・ホローの謎では幽霊やゾンビといったキャラクターが物語の大きな鍵として登場します。2017年時点では日本未公開作品となっているLAIKAの長編作品3作目ボックストロールでもトロールという怪物がメインキャラクターとなり活躍します。そして4作目となる『KUBO/クボ二本の弦の秘密』ももちろん、例外ではありません。作品の舞台となる日本を生かした、日本ならではの“怪物”達が複数登場し、少年クボの前に立ちはだかります。ちょっと不気味なテイストが好きという人には、LAIKA作品はまさにオススメなのです。

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世界的にも高い評価を得るLAIKA

LAIKAは、日本ではあまり知られていませんが、アニメーション業界では世界的にも大きな評価を得ている、名のあるスタジオです。

2016年度における海外の長編アニメーション部門の賞レースでは、『ズートピア』『ファインディング・ドリー』『モアナと伝説の海』といったディズニーの長編作品が複数エントリーしており、ディズニーにとってかなり有利な状態となっていました。そんな中、ディズニーのそれらの作品に負けない複数の受賞やノミネートを映画賞で獲得していたのが、他でもないLAIKAの『KUBO/クボ二本の弦の秘密』だったのです。受賞数は30近く、ノミネート数に関しては80以上を獲得しました。世界的には3DCGアニメーションを用いた作品が主流になってきている中、ストップモーション・アニメーションという古くからある手法で、LAIKAはディズニーの作品達と単身渡り合ったのです。

KUBO/クボ 二本の弦の秘密ズートピア

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このようにLAIKAはまだまだ若いアニメーション制作会社でありながら、目覚ましい活躍を見せています。LAIKAの作品を観てみて是非そのスゴさを体験してみてはいかがでしょうか。そして今後もLAIKAという名前を覚えておきましょう。きっと損はないはずですよ。

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※2021年12月27日時点のVOD配信情報です。

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  • tomato
    3.5
    記録
  • あー
    3.8
    ストップモーションの技術が凄すぎて見入ってしまった..👀 日本の文化の折り紙とか侍とかがテーマになったのは嬉しい、でした!🇯🇵🥷
  • 松井の天井直撃ホームラン
    -
    ↓のレビューは、以前のアカウントにて鑑賞直後に投稿したレビューになります。 ☆☆☆★★★ ファーストシーンでの海の動きを観た瞬間に驚愕を覚えた。 事前にストップモーションアニメであるのを知った上での鑑賞だったものの。その動きの滑らかさには、驚きを通り越して唖然としてしまったのだ。 ストップモーションアニメと言うと、ハリー・ハウゼンやカレン・ゼーマン。可愛らしい『チェブラーシュカ』であったり、『こまねこ』等。多数の素晴らしい作品が有り。日本だと岡本忠成の『おこんじょうるり』が名作として名高い。 ところでこの作品は、日本を題材として描いており、それだけでも確かに嬉しくなってしまう。 だから観た人達の評価が高くなるのも無理は無い。 根底に根付いているのは、人間の光と闇の世界であると思っている。 前作の『コラライン…』のテイストを踏襲し。更には、日本で熟成されたRPGゲームの世界観(特にドラクエを代表とされる大ヒットゲーム等)にオマージュを捧げているかの様な香りを漂わせる。 それだけに、心の何処かに有る【何か】に触れ「うん!うん!解る!解る!」と思ってしまうのだった。(贔屓目に見たとしても) それにしても、過去に在ったストップモーションアニメを観て来た人達からしたならば。この作品での進化に驚愕しつつ、「この先一体どうなってしまうのだろう」…と、思わずにはいられないのではないだろうか。 2017年12月1日 ユナイテッドシネマ・アクアシテイお台場/スクリーン10 2017年12月13日 新宿バルト9/スクリーン6 2017年12月30日 イオンシネマシアタス調布/スクリーン8 吹替版
  • ボコブリン
    3.8
    ほんとにストップモーションアニメ?!ってなる表情の細かさと動きの滑らかさ。 このゲームやりたい。 ちょっと掠れたショタ声…最高だね… メイン3人が冒険に出るのにみんなそんな強くないところがかわいかった。 優しい御伽話。
  • 初珠
    3.8
    本当は日本が撮るべき作品。
KUBO/クボ 二本の弦の秘密
のレビュー(16030件)